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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第三話 紳士クンとショッピング
55/124

8 当店は、男性のお客様の御入店を御遠慮いただいております

すると紳士クンの目の前に、数え切れないほどの女性下着が現れた。

店のありとあらゆる場所にブラジャーやショーツが展示され、

レースやフリルがふんだんにあしらわれた可愛いものから、

黒や紫を基調とした布地の少ないセクシーなものまで、

実にバリエーションが豊富な下着が取りそろえられていた。

 もうこの光景を見ただけでも頭から蒸気が出て倒れそうな紳士クンだったが、

そんな紳士クンの目に、店に入ってすぐの所にあった看板の文字が飛び込んできた。

 

『当店は、男性のお客様の御入店を御遠慮いただいております』


 (ガーン⁉)

 ザ・男性のお客様である紳士クンは、その看板の文字に更なるショックを受けた。

そして思わず店員さんに、

 『女装した男は入っても大丈夫なんですか?』

 と確認した方がいいのか本気で悩んだ。

すると笑美はそんな紳士クンの手をグイグイ引っ張り、

店の奥へとスタスタ歩いて行った。

 (ああっ、神様ゴメンナサイ!)

 まるで盗みでも働いた罪人のような気持ちで、紳士クンは心の中で神様に懺悔(ざんげ)をした。



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