表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第三話 紳士クンとショッピング
50/124

3 女子には体重や年齢以外にも聞いてはいけない事がある説

 「わ、分かったよ。

ちなみにお姉ちゃんが初めて男の人とお出かけした時は、どんな感じだった?」

 「へ?私?」

 「うん、参考までに聞いておきたくて」

 「私は、あの、ほら、え~と・・・・・・」

 「あ、ないならないでいいけど・・・・・・」

 「あ、あるわよ!私はあんたのお姉ちゃんよ⁉

男の人とお出かけした事くらいあるに決まってるでしょ!」

 「そ、そうなんだ。ちなみにその時は誰とお出かけしたの?

やっぱり学校のお友達?」

 「え~と、それは・・・・・・」

 「それは?」

 「あんた、とか、お父さん、とか・・・・・・」

 「・・・・・・」

 「・・・・・・」

 黙り込む二人。

何となく気まずい空気が流れる。

そんな中紳士クンが、おずおずと口を開いた。

 「それって、流石にデートじゃないよね?」

 するとその瞬間撫子のこめかみで『ブチッ』と何かが切れる音がし、

鬼のような形相になって紳士クンに襲い掛かった。

 「そうよ!デートじゃないわよ!悪かったわねまだ未経験で!

あんた私を見下してるんでしょ⁉」

 「ひぇえっ⁉ち、違うよ!ボクはただ、

お姉ちゃんにそういう経験があれば参考にしようと思っただけで・・・・・・」

 「経験ないわよ!そもそもあんな女子しか居ない学園で、

男子とデートする機会なんかある訳ないでしょうがぁあああっ!」

 撫子はそう叫びながら、紳士クンのホッペを左右にグニーンと引っ張った。

それに対して紳士クンは、

 「ご、ごめんなひゃいぃっ」

 と返すのが精一杯だった。

 この時紳士クンは、女性には体重や年齢以外にも、

聞いてはいけない事があるという事を学んだのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ