22 ガチで絶体絶命
「ええっ⁉で、でも・・・・・・」
「どうしたのよ?あんたは私のメイドなんでしょ?
メイドだったらご主人様の命令は絶対なんじゃないの?」
希里はそう言って席を立ち、紳士クンの元へ歩み寄って来た。
それに対して紳士クンは、目を逸らしながらこう返す。
「いや、でも、それは・・・・・・」
「でも何なのよ?言いたい事があるなら言えばいいじゃない?」
そう言って希里はズズイッと顔を近づけてくる。
しかしどうしても本当の事を言う訳にはいかない紳士クンは、
うつむきながらこう呟く。
「いや、そういうのは、別にないんですけど・・・・・・」
「じゃあ何でよ?
私とお風呂に入りたくないのには、何か理由があるんでしょ?」
「う・・・・・・」
「私に知られたくないような秘密でもあるの?」
「うぅ・・・・・・」
「あるのね?」
「ううぅ・・・・・・」
「白状しなさい」
「それは、できません・・・・・・」
「しなさいってば」
「できませんっ」
「だったらこの場であんたのメイド服をはぎ取っちゃうわよ?」
「えええっ⁉」
希里の言葉に驚きの声を上げる紳士クン。
そんな紳士クンのメイドエプロンに手をかけ、
希里は強引にそれを脱がそうとした!
紳士クン大ピンチ!
このままメイド服をはぎ取られてしまい、
男だという事がバレてしまうのか⁉
と、その時だった!
ピンポーン。




