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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第二話 紳士クンの御奉仕 後編
30/124

10 ランチは希里お嬢様と

 「乙子ーっ、居るーっ?」

 教室の入口から紳士クンを呼ぶ声がした。

そして紳士クンがその声の方に振り向くと、そこに希里の姿があった。

 「あ、希里お姉様」

 紳士クンはそう言って席を立ち、早足で希里の元へ歩み寄った。

 「希里お姉様、一体どうしたんですか?」

 紳士クンがそう言うと、希里は至って軽い口調でこう言った。

 「購買にパンを買いに行くわよ。あんた今朝お弁当作ってくれなかったし」

 「だ、だって希里お姉様の家の冷蔵庫、ほとんど空っぽだったから・・・・・・」

 「つべこべ言わない。さ、行くわよ」

 希里はそう言うと、紳士クンの腕をガシッと掴んで引っ張って行こうとした。

なので紳士クンは笑美と華子の方に振り返り、

 「ごめんね二人とも。ボク、お姉様と一緒にお昼ご飯食べるから」

 と言って、希里に腕を引っ張られて行った。

そんな紳士クンの様子を見て、笑美がボソッと言った。

 「何か、ちょっとイジワルそうなお姉様やったなぁ」

 笑美のその言葉に、華子も頷いてこう返す。

 「確かにそうですね。

乙子さんは大人しい方ですから、いじめられたりしなければいいんですけど」

 「そんなん許されへん!」

 「絶対許せませんね!」

 「ウチだってメイド姿の乙子ちゃんに、

あんなイタズラやこんなイタズラをしたいのに!」

 「コラコラ」



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