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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第二話 紳士クンの御奉仕 後編
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6 希里お嬢様のマンション

 「ここが私のマンションよ」

 そう言って希里が指差した建物は、都市部にそびえ立つ高層マンションだった。

ざっと三十階はあるだろうか?

真下から見上げると、最上階の部屋がはるか上空に見える。

 「凄く立派マンションに住んでるんですね」

 マンションを見上げながら紳士クンがシミジミそう言うと、希里は、

 「そう?別に普通でしょ?」

 と事もなげに言い、マンションの玄関に立った。

そして自動ドアの横にあったパネルに右手を当てると、

『認証しました』という電子音声が流れ、

それと同時にマンションの自動ドアがウィーンと開いた。

 「さ、行くわよ」

 と言い、希里は中に入って行く。なので紳士クンも慌てて後に続いた。


 希里の部屋は、マンションの二十五階にあった。

エレベーターから降りた紳士クンが廊下の柵から下を見下ろすと、

地上を歩く人が点にしか見えなかった。

 「た、高いですね・・・・・・」

 「当たり前よ。ここは二十五階なんだから」

 震える声を出す紳士クンに希里はそう言うと、スタスタと廊下を歩いていく。

そしてあるドアの前で立ち止まると、ドアノブの上に付いていた差し込み口に、

ポケットから取り出したカードを差し込んだ。

すると同時にガチャッと鍵が開いた音がして、希里はそのドアを開けて紳士クンに言った。

 「入って」

 「は、はい」

 紳士クンは玄関をくぐり、靴を脱いで廊下に上がった。



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