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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第二話 紳士クンの御奉仕 後編
25/124

5 希里は撫子が好き?

そして撫子との距離が充分に離れた所で、希里に尋ねた。

 「あのぉ、どうして希里お姉様は、あんなにお姉ちゃんと仲が悪いんですか?

以前何かあったんですか?」

 それに対して希里は素っ気なく答える。

 「別に何かあった訳じゃないわ。

私がいつもあんな調子だから、彼女は怒るんじゃないの?」

 「お姉ちゃんの事、嫌いなんですか?」

 紳士クンは思い切って尋ねてみたが、それに対する希里の答えはこうだった。

 「嫌いじゃないわよ。むしろ彼女の事は好きなくらいよ」

 「ええ?じゃあどうして会うたび喧嘩してるんですか?」

 「彼女が私につっかかってくるからよ。

私は誰とも仲良くするつもりなんかないのに」

 「え?仲良くするつもりはないって、一体どうして?」

 「そんな事どうだっていいでしょう?

メイドが主人の素性(すじょう)詮索(せんさく)するんじゃないの」

 希里はそう言って紳士クンにでこピンをお見舞いすると、

それ以上は何も言わなかった。

なので紳士クンも、それ以上は何も聞く事が出来なかった。



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