表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/124

2 ちゃんと女の子の格好

 「誰が、普通の男だって?」

 「へ?」

 伴兆太郎の言葉に今度は紳士クンが目を丸くし、首をかしげてこう返した。

 「だから、ボクが、だけど?」

 すると伴兆太郎は、キッパリとした口調でこう言った。


 「お前、女じゃねぇか」


 「ええっ⁉」

 驚きの声を上げる紳士クン。

そして思わず伴兆太郎に食ってかかった。

 「な、何言ってるんだよ⁉

確かにボクは昔から女みたいだってよく馬鹿にされたけど、

これでもれっきとした男なんだ!」

 「れっきとした男のお前が、どうしてそんな格好をしてるんだよ?」

 伴兆太郎はそう言って、紳士クンの服装を指差した。

なので紳士クンは自分の服装に目をやり、再び驚きの声を上げた。

 「あああっ⁉」

 何と紳士クンは今、薄いピンク色のミニワンピに、女の子用のサンダル。

そして頭には花の飾りが付いた可愛らしいヘアピンをつけていた。

少なくとも普通の男がする格好でない事は、誰の目から見ても明らか。

しかし当の紳士クンは、自分がどうしてこんな格好をしているのか全く分からなかった。

 (な、何でボクはこんな格好をしてるの⁉

ボク、こんな服を着た覚えなんかないのに!)

 パニックに陥る紳士クン。

そんな紳士クンに追い打ちをかけるように、伴兆太郎はこう言った。

 「それにお前、体の方もれっきとした女じゃねぇか」

 「ええっ⁉」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ