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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第一話 紳士クンの御奉仕 前編
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12 エシオニアのロッテンマイヤー

 「それでは今から学年主任の木比(きひ)(しの)先生に、今回の特別授業の詳しい説明と、

それに取り組むにあたっての心構えのお話をしていただきます。

それでは木比篠先生、お願いします」

 愛雛先生がそう言うと、教室の入口から年配で眼鏡をかけた、

白髪頭の女の先生が現れた。

背筋はピシッとのび、眼光も鋭く、独特の威圧感がある。

 (な、何だか怖そうな先生だなぁ)

 ちなみにこの先生は始業式の日に、

廊下を走る愛雛先生を叱り飛ばしたあの先生だった。

その厳格な人柄と指導方法から、

生徒だけでなく先生の間でも恐れられる存在だった。

別名『エシオニアのロッテンマイヤー』とも呼ばれている。

 そんなエシオニアのロッテンマイヤーこと木比篠先生は、

鋭い眼光でクラスの生徒達をギロッと見渡した。

その迫力のある視線に、クラスの生徒達は一転して静まり返る。

そんな中木比篠先生は口を開いた。

 「では、今から特別授業についての詳しい説明を行います。

もうすでに聞いているとは思いますが、皆さんには明日からの四日間、

メイドとして特定の上級生の身の周りのお世話をしてもらいます。

身の周りのお世話ですから、その上級生の家に泊まり込みで、

朝起きてから夜寝るまで、付きっきりでお世話をしなければなりません」

 (つ、付きっきりで⁉)

 心の中で驚きの声を上げる紳士クンに構わず、木比篠先生は続けた。



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