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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第一話 紳士クンの御奉仕 前編
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11 メイド服は本格的なヤツ

 その日の放課後。

 結局あれから紳士クンの給仕カードは見つからなかった。

 (まあそのおかげで、令お姉様や太刀お姉様のメイドにならずに済んだんだけど)

 そう思いながらホッと胸を撫で下ろした紳士クン。

そして終礼が終わった後、特別授業の為のメイド服が、クラスの生徒全員に配られた。

 「わあ、可愛い♪」

 「結構本格的な造りなのね」

 「何だかワクワクするわ♪」

 メイド服を手にした生徒達が、嬉々とした様子で騒ぎ声を上げる。

最初は恥ずかしがっていた生徒も、いざ本物のメイド服を手にすると、

満更でもない様子でそれを自分の体にあわせたりしている。

 ちなみにここで配られたメイド服は、濃い茶色のブラウスとスカートに、

純白のエプロンとヘッドドレス。

エプロンの肩ひもと裾の部分には控えめなフリルが付いていて、

スカート丈はくるぶし(、、、、)のあたりまである。

いわゆる英国貴族のお屋敷で、実際のメイドさんが着ていそうな衣裳だった。

 ミニスカートでフリルも沢山あしらわれた、

アイドル衣装の様なメイド服を想像していた紳士クンは、

この衣裳を見て少しだけ安心した。

 (これだけ長いスカートなら、めくれちゃう心配もないよね)

 そんな中担任の愛雛先生が、

「は~い、皆さん静かに」と言ってこう続けた。



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