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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第五話 紳士クンと謎の美少女
123/124

21 撫子に『察してください』という言葉は通用しない説 

 やや間を置いて、

 「ええええっ⁉」

 「どええええっ⁉」

 令奈と紳士クンは同時に声を上げ、紳士クンが撫子に食ってかかった。

 「ちょっと!その事には触れないでって言ったじゃないか!

それなのに何でいきなり言っちゃうの⁉」

 それに対して撫子は、何ら悪びれる様子もなくこう返す。

 「だって実際そうなんでしょ?

だからこの学園の女子部に入るのが嫌だったんじゃないの?

ねえ、令奈ちゃん?」

 そんな撫子の身も蓋もない言葉に、令奈は完全に放心状態になっていた。

すると撫子はニコニコしながら更にこう続けた。

 「まあでも安心して。こっちの乙子だって、実は男(、)なんだから」

 ・・・・・・。

 やや、間を置いて、

 「ええええっ⁉」

 「どええええっ⁉」

 令奈と紳士クンは再び驚きの声をあげ、紳士クンが撫子に食ってかかった。

 「ちょっとぉっ!何でその事までここで言うの⁉

そんな事言ったら令奈さんがパニックになっちゃうじゃないか!」

 何せ令奈は、その男である紳士クンに愛の告白をしかけたのだ。

しかしそんな事をつゆも知らない撫子は、

 「だってホントの事でしょ?ホラ」

 と言って、紳士クンのスカートをペロンとめくりあげた。

するとそこから、

紳士クンの男らしさを守る最後の(とりで)であるトランクスがお目見えした。



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