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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第五話 紳士クンと謎の美少女
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17 すっかり孤立

 笑美の予想通り、その後も令奈は他のクラスメイト達と打ち解ける事はなく、

昼休みになるまでに、逆にクラスの中ですっかり孤立していた。

 そして昼休みになると、令奈はさっさと教室を出て行った。

その様子を見た女子生徒達が、眉間にシワを寄せてヒソヒソと言葉を交わす。

 「ホントにヤな感じよね、お高くとまっちゃってさ」

 「私達みたいな一般の生徒は眼中にないって事なの?」

 「どうしてこの学園に転校してきたのかしら?またイギリスに留学すればいいのに」

 クラスでの令奈の印象は、これ以上ないくらいに悪くなっていた。

 「あ~あ、この調子じゃああの子がこのクラスに打ち解けるのは無理とちゃう?」

 「確かに、人を全く寄せ付けないようなオーラを放ってますものね」

 紳士クンの机でお弁当を広げる笑美と華子も、そう言ってため息をつく。

そして紳士クンは、そんな状況に置かれた令奈の事をずっと心配していた。

 (やっぱりこのままじゃいけない。ここはボクが何とかしないと)

 そう思った紳士クンは、やにわに席を立った。

 「ん?どうしたん乙子ちゃん?」

 「ちょっとお手洗いに」

 目を丸くして尋ねる笑美に紳士クンはそう答えると、足早に教室を出た。

 「あんなに急いで、よっぽど我慢していたんですね」



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