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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第五話 紳士クンと謎の美少女
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15 意外と来た

 しかしその翌日、撫子や紳士クンの予想に反し、

令奈は愛雛先生につれられて教室に現れた。

そして教壇に立った先生は、黒板に『凄茎令奈』と書いて言った。

 「え~と、昨日はちょっと事情があって来れなかったんだけど、

今日からこのクラスに入る事になった転校生を紹介します。

それじゃあ自己紹介お願いね」

 愛雛先生に促され、令奈はぶっきらぼうな態度で口を開いた。

 「凄茎令奈です。よろしくお願いします」

 「苗字で分かる人も居ると思うけど、

彼女は生徒会長である凄茎令さんの妹さんよ。

まあだからって変に遠慮したりせずに、気軽に仲良くしてあげてね」

 愛雛先生の言葉に、クラスの生徒達は

「はーい」と返事を返し、

令奈を眺めながらガヤガヤと言葉を交わした。

 (令奈さん、来たんだ。でも、あの子が男の子だなんて信じられないなぁ)

 自分の事は棚に上げ、シミジミそう思いながら令奈を眺めていると、

そんな紳士クンと令奈の目がパッと合った。

お互い知らない仲ではないので、紳士クンはニコッと笑って令奈に小さく手を振った。

すると令奈は反射的に目を逸らしてうつむいた。

 (な、何か、機嫌悪そうだなぁ。

まあ昨日お姉ちゃんが言ってた事が本当なら、そうなるのも当然だけど。

令奈さん、ちゃんとこのクラスになじめるのかな?)



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