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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第五話 紳士クンと謎の美少女
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13 とりあえずお姉ちゃんに相談

 その日の夜、紳士クンは撫子の部屋を訪れ、

今日の出来事を一通り撫子に話した。

すると撫子は勉強机の椅子に座り、右手でシャーペンをクルクル回しながら言った。

 「へぇ~、令お姉様って妹さんも居たのね。弟が居るっていうのはこの前聞いたけど」

 それに対して紳士クンは、ベッドの上であぐらをかきながらこう返す。

 「しかもその子がボクのクラスに転校する事になるなんて、凄い偶然だよね」

 「偶然、なのかしらねぇ?その妹さんって、どんな子なの?」

 「何か凄く男っぽい性格の女の子だった。令お姉様とは全然違うタイプだったなぁ」

 「その子はエシオニア学園に転校するのを凄く嫌がってる。一体どうしてかしら?」

 「さあ?令お姉様は、時期が来れば教えるって言ってたけど」

 「その妹さんの名前、何だっけ?」

 「令奈だよ。凄茎令奈(すごくきれいな)

 「令、奈・・・・・・?」

 撫子はそう呟くと、一転して険しい表情になって黙り込んだ。

 「どうしたのお姉ちゃん?急に黙りこんだりして」

 首をかしげて尋ねる紳士クン。

しかし撫子はその後も黙り込み、暫く経ってから「あっ」と声を上げた。

 「どうしたの?何か思い出したの?」

 再び尋ねる紳士クン。

そんな紳士クンの方に振り返り、撫子は神妙な口調で言った。

 「紳士、その令奈って子・・・・・・」

 「う、うん・・・・・・」

 「もしかして、男(、)、なんじゃないの?」

 「え?」


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