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真夜中の会議

12時を少し過ぎる頃、2人の男と3人の女が俺の店にある地下室に集まっている。

伝書鳩なり、なんなりの方法で解放軍(リベリオン)個人個人に送ったが集まったのはこれくらいだった。


「今日集まったのは、こんくらいか。すくねぇな」

「仕方ないじゃない、報酬が出るかわからない案件だもの。私的にはあなたと二人きりがいいわ」

「ぐぬぬ……。鈴華。黒鉄と距離近い。離れて」

「黒鉄くんはいいねぇ。右手に鈴華さん。左手にひよりちゃん。まさに両手に花だね」

「おいおい、巡瑠。冗談はよしてくれ。今から真面目な話をする。ここに集まってもらったのは言うまでもない。次の仕事が決まったからだ。巡瑠、じゃあ頼む」


俺がそういうと両腕に絡んでいた二人の顔も真面目な顔になる。


「じゃあボクから説明させてもらうね。隣町のアルッカで起きている事件なんだけど、結構深刻なんだ。20歳以下の女の子が連続で失踪している」

「きな臭い話じゃないっ。腹立ってきた」

「おこちゃまは黙って話を聞いてなさい。何も語られてないでしょ」

「ぐぬぬ」

「と言われてもボクから提供できる話はこれで終わりなんだ。誰も村人が話してくれなくてね。話そうとしても逸らされてしまう」

「へぇ。巡瑠にしては珍しいじゃん。情報を掴めないことって」

「そうなんだよ」


巡瑠は俺らの情報屋と呼ばれているが、街を歩き回って、話をたくさん聞いているからではない。

彼女に俺が与えたアコギは魔法石で作られている。

固有魔法は”洗脳歌姫(マリアネット)”で巡瑠が弾いた音を聞いた人間を5分間操れるのである。

しかし、それを使っても誰一人としてはかなかったのは、巡瑠が魔法を使う前に誰かが魔法をかけていたことしか考えられない。


「そんなことはどうでもよい。吾輩は敵を殺せたらよい」


どでかいソファにさっきから腕を組みながら座っている筋肉質のおっさんが声をかけてくる。

こいつの名前は、五十嵐厳蔵(いがらしげんぞう)。表向きは配達業をしているが、裏の顔は殺しが出来ればなんでもいい殺人狂だ。

しかし、腕は確か持前の筋肉を使った戦闘で殺した魔法使い(ウィザード)は数えきれない。


「厳蔵。もうしこし待ってくれ。情報が少なすぎる。隣町で潜伏調査を行ってから実行する」

「うむ。吾輩は殺せればそれでよいし、頭を使うことは苦手だ。潜伏はそちらに任せよう」

「わかった。俺と、鈴華、ひより、巡瑠の四人で明日の朝、潜入しよう」


「わかったわ」

「りょ~か~い!」

「わかったよ」


アルッカへと俺らは向かうため俺らは準備をした。


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