序章2の2 春夏秋冬
柊、楸とはいわゆる華族と呼ばれる家である。
両家共に、爵位序列第四位の子爵家であり、帝国議会においても貴族院の終身議員として任命されるなど、一般的に名家と呼ばれる家柄だった。
だが、そうした政治的な意味以上に。柊と楸、正確にはこの両家に加えて、榎、椿の4つの家の家名には、もう一つ大きな意味があった。
それは、この四家が古来より呪術師の家系として代々一族はその力を受け継ぎ、成長してきた家柄だということである。
この四家は、その名に冠する文字から、四季家と称されていた。
稀代の天門博士にして陰陽師である安倍晴明を源流にもつ呪術師の家系である安倍氏が、室町時代に土御門と名を改めたのが、四季家の起こりとなる。
土御門家を祖として各家が得意とする呪術を極め、各々《それぞれ》が自らの呪術に四季、四方位を当て嵌め、強化するとともに、それを己が家名とした。
以来、土御門を中央に据え、各家が自らの司る方位の守護を固めることで五百年以上に渡り、帝とその都を国内外の魔術、呪術、妖術、或いは魑魅魍魎の類から守り抜いてきた。
帝を護り、都を護ることを至高の誉とする土御門家と四季家の五つの家は、成立当時より、互いに協力し合い、また互いに競い合いながら日々精進し、護国の徒として在り続けてきたのだ。
「であれば、お前も護国の徒としての自覚と責任を持ち、修行、鍛錬に真摯に励むべし。」
と言う様な内容の説教を幼少の頃より、深夜は聞かされてきた。
※
「うちのじーじにまた同じような説教されたよ。いい加減もう聞き飽きたっての。深夜もそう思うだろー。」
ある日の昼下がり、畳の上に大の字で寝そべりながら拗ねた調子で若葉がぼやいた。
「”四季家に生まれたからには、男女など関係ない。心血を注いで誠心誠意、帝に仕えるのじゃッ!”、だってさ。
何度も言われなくても、そんなことはもう十分に分かってるっての。」
大して似てもいない彼女の祖父の口調を、深夜は適当に聞き流す。
まあだが、若葉がぼやく気持ちもよく理解できる。
ことある事に神妙な顔をした爺さんが、同じような話を飽きもせずに何度も何度も聞かせて語ってくるのだ。
しかもその間はずっと正座のままというのだから、正直うんざりする気持ちもある。
しかし、それでも、と深夜は思う。
「まあ、それだけ俺達の背負う使命ってやつが重いってことだろ。
俺んとこのじじいも、若葉んとこのじいさんも、心の底から陛下とその御国を守り抜くと誓っているからこそ、あんだけ喧しく言ってくるんだろ。
だったら俺達に出来ることは、精々《せいぜい》じいさん達の期待に沿えるよう日々の努力に励むことぐらいじゃねえか。」
ぶっきらぼうな言い方だったが、言ったことに偽りは無かった。
確かに日頃の鍛錬は厳しく、周囲からの期待も重く感じることもあるが、苦痛に感じたことは無く、寧ろ周りの思いに答えたい、という確かな思いが深夜の中にあった。
「深夜は、そういうところは真面目だねぇ。
普段はあんなにいい加減で、テキトーなことばっかしてるのに。」
感心したのか、呆れたのか判らない調子で若葉は呟き、立ち上がった。
「まあでも、確かにその気持ちは分からなくも無いかな。」
彼女の顔からは、もうさっきまでの拗ねた様子が消え去っていた。そこには、いつもの生き生きとした悪戯っぽい笑みが浮かんでいた。
「あんなすごい人に仕えられるなら、こんな名誉なことはないもんね。」
思い浮かぶのは数週間前、霜月の上旬に京都皇宮で行われた御大典だった。
かの日、京都皇宮で帝の即位式が行われた。
普段はその広大な敷地を、もっぱら市井に開放するとともに、大内裏を京の呪術師達の修行の場として提供しており、深夜たちにとっては格好の遊び場となっていた。
だが、その日は違っていた。
東京から来た600人に及ぶ帝の大行列を受け入れると共に、参列者として国内外から2000人以上の要人たちが京都皇宮を訪れるとあって、一般人の立ち入りは規制されていた。
深夜や若葉、夜半は彼らの家族と共に、四季家の一員といて参列していた。
そこで初めて三人は、帝の御尊顔を拝謁した。
御方の為に集った何千人もの要人達。
麗しく、そして堂々とした佇まいで、儀式を取り行っている今代の帝の御姿。
幼い三人には、全てが光輝いて見えた。
そして同時に誇らしくもあった。
自分達の家が代々この御方の一族に仕えていることが、非常に誉れ高いことに思えたのだった。
※
「いよいよだね、深夜。やっぱり緊張としてる?」
済寧館の一角にある控室に三人はいた。
「ああ、多少の不安はあるさ。だけど・・・」
「だけど?」
「それ以上に楽しみで仕方ねえんだ。俺も、若葉も、夜半もいままで一緒にがんばってきただろう。その成果を今日、ようやく日の目を見る。それを思えば些末な不安なんか気にもならねえよ。」
少年は目を輝かせていた。
「うん、そうだね。」
少年の力強い言葉が、少女を勇気づけた。
鴨川で遊んだ、あの夏の日から3年が経っていた。
深夜もかつての奔放さは形を潜め、その居住まいには多少なりとも大人へと成長した、余裕のある雰囲気を含むようになっていた。
「ありがとう、私ももう大丈夫。不安が無い、とは言えないけど、気持ちは深夜と同じだから・・・。」
「そ、そうか・・・。」
返事も曖昧に深夜は、思わず顔を背けてしまった。
楸若葉もまた、この3年の間に随分と印象を変えた。
髪型こそ、昔とそれほど変わらず肩口で揃えられた短めのものであったが、彼女の立ち振る舞いは両家の子女として精錬され、その仕草も女としての魅力が滲み出るものへと変化していた。
「なーに、照れちゃってるのよ。」
「照れてなんかいねえよ。」
それでも、優しく快活で人懐っこい印象を与える彼女の本質は、変わらず昔のままだった。
「もう、かわいいなあ、深夜は。」
「からかうんじゃねえ。それと、男に可愛いって言うな。」
「いいじゃない、本当に可愛いんだから・・・。」
そんな二人のやり取りを見ていた少年が、2人に声を掛ける。
「兄さん、若葉さん、僕がいることを忘れないでください。」
その口調は呆れたような、それでいてどこか嬉しそうだった。、
「別に忘れてないよー。寧ろ見せつけてたのよ。」
「はいはい、わかったから、あまり夜半をからかうな。」
深夜は若葉の頭を軽くこずくと、にゃあ、と鳴いた。
「ひどいなー。女の子の頭をブツなんてぇ・・。」
若葉は、大げさに頭を撫でた。
「悪かったな、夜半。ほんとうに忘れていたわけじゃないんだ。」
「わかってますよ兄さん。少しお二人をからかってみただけです。」
特に気にした風もなく言った。
「そうだ、これが終わった後に、三人で遊びに行きましょうよ。」
つい今まで痛がる素振りをしていた若葉が、何事もなかったかのように突然そんなことを言った。
さっきまで不安そうにしていたのは、何処の誰だと、思わず言いたくなったが、
「あー・・・、まあ、悪くはないな。」
これも若葉なりの気遣いなのだろうと、深夜は感じた。
「僕も構いませんよ。」
「やったー、ありがとう二人とも。私東京に来るの初めてだったから、色んな所にいってみたかったんだ。 あッ、それともちろん、お金は深夜持ちね。」
彼女の清々しいまでの笑顔を見て、深夜は心の底から、少しでも感心した数秒前の自分と、目の前の少女を張っ倒してやりたいと思った。
※
深夜、若葉、夜半の3人は東京に来ていた。
この年の卯月に、東京で天覧武道大会が開かれてた。
前年に京都皇宮で執り行われた御大礼を記念して開催された武術大会だった。
この天覧試合は、国を挙げて開催されており、その参加者も全国の津々浦々から様々な猛者が集う、国内最大級の大会だった。
天覧席には、帝を始めとして大臣や官僚、帝国議会の議員、陸海軍大将といった各界の様々な要人達が列席した。
そしてこの大会に出場し、御前試合で己が技を帝にお披露目することは、あらゆる武術家の最高の栄誉とされた。
種目は剣術、柔術、無差別武術の3つに分けられており、彼ら3人が出場するのは無差別武術の部だった。
無差別武術とは、文字通りあらゆる武術の使用が認められた種目である。
多種多様な武術家同士がぶつかり合り、行われる真剣試合は、最も派手であり、この大会の花形の種目であった。
※
「入りますよ。」
三人が団欒を楽しんでしばらくすると、一人の女性が中に入ってきた。
「ああ、朔夜姉さんか。久しぶりだな。」
「こんにちは、朔夜さん。ご無沙汰しております。」
「朔夜姉さん、久方ぶりです。」
深夜、若葉、夜半はその女性へ挨拶をすると、
「はい、お久しぶりです。皆さん息災無くお過ごしでしたか。」
彼女は優しく微笑んだ。
彼女の名は、柊 朔夜といった。
深夜と夜半の姉であり、深夜とは5つ歳の離れた柊家の長女だった。
着物を纏った姿に、腰まで伸びた絹のように艶やかな黒髪と、百合の花を思わせるような白く透き通った肌を携えていた。その所作の一つ一つも優美に精錬されており、正に大和撫子と形容するに相応しい女性だった。
その心優しくも芯の強さを窺わせる性格から、兄弟はもちろん家の内外問わず、多くの者に慕われていた。
彼女もまた柊家の一人であり、呪術師としての教育を受ける為に3年ほど前から京都を離れ、東京で暮らし、そこにある学校に通っていた。
「遥々《はるばる》遠方より、よくぞいらっしゃいました。
どこか疲れなどはありませんか。」
「大丈夫だよ、姉さん。
俺達は、そんぐらいで疲れるような柔な鍛え方してませんから。」
「そうですよ朔夜さん。
それに昨日、初めて夜行列車に乗ったんですけど、すっごい楽しかったです。
私達なんか浮かれ過ぎて、夜遅くまで遊んでましたし。」
若葉は、いつにも増して嬉しそうに語った。
若葉もまた、朔夜のことを本当の姉であるかのように慕っており、彼女がまだ京都にいた頃にはよくその後ろを付いて回っていた。
そんな大好きな姉とこうして久闊を叙しているのだ。嬉しくない訳がない。
かつての日々を、深夜は感慨深げに思い出していた。
「まあ・・・。それでは昨晩はあまり眠れていないのでは。
本当に大丈夫なのでしょうか。」
「もう、朔夜さんってば、相変わらず心配性なんだから。
大丈夫ですよ。私も深夜も、よっちゃんも、こうしてピンピンしてますし。
寧ろ昨日の夜の元気が、今でも有り余ってるくらいですから。」
「それを巻き込んだ張本人の若葉さんが言うのは、どうかと思いますけどね。」
夜半のサラっとした一言に、若葉は言葉をウッと詰まらせる。
一応は、多少の罪悪感はあったらしい。
「若葉さん・・・、あんまり無茶はするものではありませんよ。」
「ウゥ・・・、はい。ごめんなさい。」
若葉が珍しく凹んでいる。
まあ、それもどうせすぐに立ち直るんだろうが・・・。
などと、深夜は適当に考えていた。
だが深夜もまた、こうして姉と久しぶりに再会できたことを嬉しく思っていた。
姉は今も昔も変わっていなかった。
穏やかで優しく、皆に慕われているところも。
そして、少し心配性なところも。
※
「そうだ朔夜さん。後で、私達と一緒に東京の観光に行きませんか。
東京の地理に明るくない私達だけじゃ、ちょっと不安なんです。」
「おい若葉・・・、もう少しで大会が始まるんだからこっちに集中しろ。
あと俺は、ビタ一文も奢らねえからな。」
「えー、深夜のケチー、しみったれー。」
「うるせェッ!
そもそも、無収入の学生に集ろうとするな。」
案の定、若葉はすぐに機嫌を直していた。
それにしても・・・、深夜は思う。
(なんで、コイツはこんなに余裕シャクシャクなんだよ。
これじゃあ、多少なりとも緊張してる俺が、馬鹿みてえじゃねえか。)
次に傍にいる夜半の方を見る。いつも通りの穏やかで余裕そう表情をしている。
(コイツはよーわからん。)
深夜の視線に気が付いた夜半は、深夜に目線を合わせる。
そして他の2人には気付かれないように、したり顔で、フフン、と鼻で笑ってみせた。
(ああそうだったな。昔からコイツはこうだったよ。
案外、イイ性格してるヤツだったよ。)
ハァ、と思わずため息がこぼれた。
「どうしたの深夜。溜め息なんか吐いちゃって。」
若葉がキョトンとした表情で尋ねた。
「いや別に。
お前はいつでも平和そうで羨ましいな、って思っただけだよ。」
「へぇ・・・、」
すると若葉は、いつもの悪戯っぽい笑みを浮かべ、
「深夜もしかして緊張しちゃってる。
そっかそっかあ・・・、いつもは自信満々で、矢鱈滅多らと前に立ちたがるのに、流石にこういう時は緊張しちゃうんだ。
もー、深夜ちゃんったら、随分と可愛い処があるんだねえ。」
(この野郎・・・。)
「フフ・・・、兄さん。これは一本取られてしまいましたね。」
「あー、うるっせえよテメエら。
別に緊張なんざ微塵もしちゃいねえよ。
なーに勝手に人を妄想して決めつけてんだよ。バッカじゃねーの!」
深夜は、なけなしの虚勢を張るも所詮は虎の張り子。
「「アッハッハッハッハ・・・。」」
意地を張れば張る程、ドツボに嵌っていくのだった。
「2人とも、そんなに笑ってはいけませんよ。
こんな大きな晴れの舞台なのだから、緊張するのも無理はありません。
だから深夜も、そんなに恥ずかしがることは・・・、」
「うるっせえ、姉さんはしゃしゃって来んなッ!」
そこまで叫んで、ハッと気付く。
急速に熱が冷めていく。
頭に昇っていた血が、ザザッ、と音を立てて引いていくのが鮮明にわかった。
ギギッ、と錆びた歯車が不自由に駆動するように、深夜はゆっくりと顔を朔夜に向ける。
その表情は、いつも通りのニコニコとした優し気な笑顔だった。
だが、彼女の背後から、圧倒的な怒気が迸っているのが、ハッキリと見て取れた。
バッ、と背後の2人に振り返ると、今の今まで聞こえていた哄笑が、断ち切られたように止んでいた。
そして揃って首を横に振っている。
最早どうしようもない・・・、と。
潔く諦めろ・・・、と。
「ねえ深夜・・・。
前に注意した言葉遣いが、未だに直っていないようですね。
これは少しお説教の必要があるみたいですね。」
※
「もうそろそろで始まりますから、三人とも支度を整えておいてくださいね。」
朔夜の声に、
「「はい。」」
と頷いた。
一人、生気が抜けたように、げんなりとしている深夜を除いて。
そして部屋から出て行こうとした朔夜は襖に手を掛けた時に、
「そうだ・・・、」
と、思い出したように振り返り。
「今日の御前試合、お父様もご参加なさるそうですよ。」
そう言い添えた。
「えぇー、親父も出るのかよ。」
深夜は心底嫌そうな顔を浮かべた。
「そのような顔をしてはいけませんよ。」
朔夜が窘めると、
「だって親父、すっげえ大人気ねえんだもん。」
と、深夜が反論すると、
「それに加えてイロイロと面倒くさいですし・・・。」
夜半が深夜の後に続いた。
「二人とも、お父さま対してそのようなことを言うものではありません。
お父さまは、その・・・、何と言いますか・・・、そうッ、個性的な感性の持ち主なのです。」
流石にそれは苦しすぎるだろうと、二人は思った。
それでも素直に変人だと言わない所が、朔夜なりの気遣いだった。
「いやー、二人とも災難だねー。まさか、晴源さんも出場するなんて・・・。まあでも何とかなるでしょ。」
適当な調子で若葉は言った。
「他人事みたいに言ってんじゃねえよ。」
深夜は、恨みがましい視線で若葉を睨むが、彼女はソレをどこ吹く風と言った様子で受け流し、何の痛痒も受けていなかった。
そんな対岸の家事を眺めるような雰囲気の若葉だったが、
「それともう一つ、蓮太郎さんもいらっしゃるそうですよ。」
と朔夜が言った瞬間、若葉の顔色がみるみるうちに変わり、
「はあ、ウソでしょう、朔夜さん。ウソだって言ってくださいよ。」
若葉は懇願するように、朔夜に縋り付いた。
しかし、
「嘘ではありません。若葉さんのお兄様、楸蓮太郎さんも本日、この御前試合に選手として出場なさいます。彼も既に会場に来ております。」
若葉の淡い期待を一つ一つ潰していくかのように、朔夜は丁寧に説明した。
逃避先を全て絶たれてしまっては、若葉も事実を受け入れざるを得なかった。
頭を抱えて蹲る若葉に、
「災難だったな、若葉。」
深夜は、これ以上無いくらい優し気な声と爽やかな笑顔で、肩に手を置いて慰めた。
すると、
「うっさいうっさいうっさい、他人事みたいに言うなッ!」
ガーッ、といきなり立ち上がって、烈火の如くに憤慨した。
「お前・・・、たった今の自分が言った言葉を少しは顧みろよ。」
「うっさい。深夜は私の兄貴がどれだけ意地が悪いか知らないから、そんなことが言えるんだ。」
そうして再び二人の不毛なやり取りが始まった。
ソレを眺める夜半は一人、如何に上手く立ち振る舞うかという考えを巡らせていた。
「ま、まあ、お父様も蓮太郎さんも、なんだかんだ申しましても、根は良い人ですから。
きっと大丈夫ですよ。ええ、きっと・・・、間違いなく・・・。」
何とも自信なさそうに、そう言い残して、そそくさと扉の向こうへ消えていった。
(ならせめて最後まで自信を持って言えよ。)
と深夜は、憮然として溜め息をついた。
試合を目前にした三人の上には、要らぬ暗雲が立ち込めていた。
「あーもうヤだなー。絶対後で兄さんに何か言われるよ。」
「もう諦めろ。こうなったら成る様にしか成らん。」
「そうですね、後は天運に任せるしかありません。」
三人が嘆いている間にも、時は無情に過ぎて行く。
そしていよいよ天覧試合が開催された。
観覧席には、帝を筆頭に、その一族、加えて各界の重鎮達が列席していた。
集った数多の武人達は、互いに競い合い、己が腕を御前で披露し、大会を大いに湧かせるのであった。
そしてその中に、深夜、若葉、夜半の三人の姿もあった。
※
だがしかし、この天覧試合が、三人の歯車を致命的に狂わせることになるのだった。