真奈の思い
side葉月真奈
私は葉月真奈学校では生徒会会長やボランティアもしたり勉強もして運動もあの人の横に立てるように頑張って、陸上部では全国大会で優勝もしていて、それでもいつも練習はクタクタになるまでしている。
でも、あの人の横にはまだ立てない。
タツ君の横には。
タツ君は本当は頭もいいし、運動なんてして無いのに私なんて追いつけないほどに凄い、しかも、いつもは前髪を下ろしていて見えないけど顔は凄く整っていて目つきは少しきついけど、私はその目で見られたたげでドキドキしてしまう。
話し方も静かで好きだし、何か困っているとなんだかんだ言って助けてくれるし。部屋では1人で医学書や哲学書、物理に関する本、生物学の本とか色んな本を読んでいるの。
しかも、私なんて3回も読まないと内容を完全に記憶出来ないのに、タツ君は1回『見れば』何でも覚えてるの。
っと、タツ君のことはそのへんにして私はタツ君と幼稚園の時くらずっと一緒にいるの、その時くらタツ君は素敵だったなぁ〜
そろそろタツ君が来る時間だ、タツ君は少し遅めの登校だけど、それは勉強をする生徒のためだもんね、タツ君は『見れば』覚えるから関係ないよね!
あ!来た来た!
裕司を引きずってる・・・いいなぁ
「おはよう、会長」
また、会長って・・
「おはようタツ君、裕司君」
「もう、遅刻の時間か?」
そんなわけないよ!
「いや平気だよ?」
タツ君はね。
「よっしy「タツ君だけ」なんでだよ!」
「裕司君はタツ君に引きずられてて少し遅れたでしょ?」
「そんな細かいこt「遅れたでしょ?」でm「遅れたでょ?」・・・・はい」
裕司・・・コイツはいつもタツ君といて、いつかコロs
「じゃあな」
あぁ、もういっちゃう。
「会長」
はぁ〜
この声は後輩の莉子ちゃんだ。
「遅れた生徒をチェックするのは生徒会の仕事ですよ?」
この子は真面目だけど固すぎるところがあって苦手なのよね
あぁ、タツ君の前のにイライラするなぁ〜
とりあえず、無言で威圧してみる。
「・・・」
「・・・」
「・・・チッ」
「ほ、報告してきます!」
「そう?ありがとう」
莉子ちゃんは裕司を連れて報告に行った。
やっと、タツ君と話せる〜♬
「行きましょう」
「おう」
教室に着いていつものように授業をしているけど、前の席替えでどうにか隣の席になったタツ君がいると、ほとんど集中せづにタツ君を見るだけで授業がいつの間にかに終わっている。
でも、全然平気、家で復習もしてるしタツ君を見ているのは楽しいから!
・
・
・
3時限めが終わろうとした時いきなり校内放送のマイクがオンになった、最初はいたずらかと思ったけど違うみたい。
『この高校を我々が占拠する、我々は決してテロリストや気が狂った者なのではない、この国を変えようと国民を導いていく者だ!』
マイクの声が少し怖くなり隣のタツ君を見てみる、でもタツ君はつまらなそうにしていたので、なんだかこちらも少し心が落ち着いた。
すると、突然教室の前後の扉からマスクを被った男が2人づつ入ってきた、また、だんだん怖くなってきたけどタツ君が隣にいるから平気。
でも私達の近くに来た男が気持ち悪い視線で私を見てきて俯いてしまう。
「お前は人質として来てもらうぜ?」
男がそう言った途端、とても怖くなった。
もし、人質として付いて行ったらと考えると震えが止まらない。
そして男が私の腕を掴むと恐怖が口から漏れた。
「ヒッ」
恐怖が限界に達そうとした時隣から声がした。
「人質は俺でもいいだろ?」
その声とともに男の手は叩かれ私の腕から離れた。
(タツ君が助けてくれたんだ!)
「なんだ?おめぇはよ!」
「ただの、高校生だ、それで人質は俺でもいいだろ、と言っているんだ」
「野郎なんぞ、いらねんだよ!」
男が怒鳴ると他の男がそれに反応し注意した。
「おい!やめろ」
しかしその男も私を見ると目の色を変えて手を掴んできた。
「やめろって」
タツ君が腕を掴もうとした男の腕を下に叩き止めさせる。
「さっきからこのクソガキが!」
男はナイフを取り出しタツ君の腕めがけてナイフを振るった、私は危ない!と思ったがタツ君は合気道を使って、振られた腕の力を利用し、ナイフを男の腰に突き刺した。
「うがぁ、こ、腰が〜」
そうやってタツ君は次々と男達を倒していった。
しかし、他の2人が銃を構えていた。
「今すぐ2人から離れろ!」
「痛ぇ痛ぇよ〜」
「クソガキがッ!」
男の苦しむ声とともにタツ君は手を上げ2人から離れようとしたが、ペンが手の甲刺刺さった男が激昂しながら銃をこちらに構えた。
「おい、やめろ!」
私は男が銃をタツ君に構えた途端私の体は自然とタツ君と銃を の間にいた。
パンッ
乾いた音と共にお腹に強い痛みを覚えた。
喉から鉄の味をした塊がこみ上げてくる。
「かはっ、大丈夫?」
タツ君は信じられないものを見たような顔をしていた。
「タツ・・君・・・大丈・夫?」
私はそんなタツ君の表情を見て心配でしかたがなかった。
「ーーー!ーーーーーーーー!」
タツ君が、何かを言っているけれど、もう何を言っているからない。
自然と昔のことを思い出してきた。
「子供のとき・・・から一緒に居たけど・・もっとずっと一緒に・・・居たかったな」
出来ればタツ君とはずっとずっと一緒に痛かったなぁ
だんだん眠くなってきた。
(あぁ、死ぬんだろうなぁ〜)
「また・・ね」
そう言って私は眠気に耐えられなくなった。
眠る瞬間に強い光が見えた気がした・・・・・
side out