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異世界に来た黒の勇者  作者: アマ
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帝国と買い物



side龍弥


龍弥はマリアに案内され馬宿に向かっていた。

「マリア、俺たちが始末した奴以外に気配は感じるか?」

「いえ。今の所は感じてません。」

「そうか・・・」

「何か気になることでも?」

「あぁ・・・元とは言え一国の王女と現役の王女が国から居なくなったそんな事態に追手があの程度なのはかと」

「それほどあの2人に関心がなかったのでは?」

「その可能性もあるが、どうも納得いかない」

「そうですか。ではこの街では私があの2人を護衛すると言う形で行動してはいかがでしょうか。」

「そうなるな、頼んだ」

「畏まりました。」


それから龍弥とマリアは馬宿に着くまで会話を交わすことなく歩いた。

馬宿に着くと真奈とイルの2人が駆けてきた。

「追手って大丈夫だったの?」


真奈は龍弥に寄ると心配そうに言った。

「大したことはない、それよりこっちでも変わったことは無かったか?」

「馬車からは降りて受付で手続きを済ましてずっと座ってたから平気よ!」


イルは龍弥との奴隷焦紋の事を話した日からずっと明るい。

それ程龍弥との関係に満足しているということなのだろう。

「分かった、じゃあ予定通りこの後は宿を取って買い物に行く。各自買う物を決めておけ」


龍弥は特に問題が無いことを確認すると宿を取りに行った。


side out


side???


城壁の外にある林の木の上に3人の男女が静かに街の方へ目を向けていた。

「ヘぇ〜、あれが今回アルダビール王国が召喚した問題の勇者かぁ〜」


そう言ったのは前髪で目が隠れていて紫の髪もボサボサ、女らしい格好を全くして無く、辛うじて声と強調され過ぎた胸で女性である事が分かる様な女だった。

「あれは勇者と言うより人殺しだな」


それに返したのは赤い髪のオーラバックで少しキツイ目つきをした男だった。

そして男は続けて言った。

「それよりお前はもっと女らしい格好をしろ!」

「お前じゃあありません〜、私にはちゃんとアイニって名前がありますぅ〜」

「そんな事を言ってんじゃn「2人共静かにしろ」・・・」


2人が騒ごうとするのを察してか静かに街をの方を見ていた女が口を開いた。

その女はローブを着ていて髪は正に宝石のエメラルドグリーンだ。

しかし、一つ他の2人とは異なる点がある、それは”耳”だった。彼女の耳は先が尖っていた、それは顔に似合わないどころか10人が見て10人が振り向く程の美貌をより引き立てていた。

それは彼女が”エルフ”である事も関係あるだろう。


「チッ、わかったよ!それよりあのガキはどうすんだ?もう3人も部下が死んじまったぜ?」

「あぁ、情報では一般の兵士より少し強い程度と聞いたんだがな」

「でもぉ〜、アレを一般兵士っていうのわぁ〜無理があると思うよぉ〜?」

「帰って報告し直したほうが良いな」

「いや、俺は彼奴を見張ってるぜ」

「仕掛ける気か?」

「あの強さは暗殺なら兎も角、正面からじゃあ殺せるか分からねぇ。つまり仕掛けねぇという事だ、俺は死にたくねぇからな」

「分かった、ブレイはここに残って見張りを続行、私達は一旦”ベーゼル帝国”に戻り、上へ報告と応援の申請をする」

「了解した、俺はもう少し接近してみる」

「構わないがくれぐれも我々の存在が気づかれないようにな」

「へいへい」

「では行くぞ!アイニ!」

「はぁ〜い、じゃ〜ねぇ〜」


2人の姿は林の中に消えていった。

「さて、と。行くか」


もう一人の男・・・ブレイはローブを頭から深く被り木を降りた。

そのまま道に入ると、ウィンドタウンへ歩いて行った。


side out


side龍弥


龍弥達は宿に着き、部屋取りをしていた。

「じゃあ2人部屋と3人部屋を頼む」

「畏まりm「ストップ!」・・な、なんでしょうか」

「た、タツ君!2人部屋って誰と寝るの?!」

「ん、マリアがジルだな」

「え?わ、私は?!」

「いや、ジルはもう大丈夫だし、マリアも平気だろ?」

「はい。初めてを捧げる覚悟は出来ております。」

「私も平気よ」

「ほら、でも真奈は元々じ世界だし、慣れてないし、嫌だろ?」


真奈は慌てて言った。

「そ、そんな事ないよ!よく一緒に寝てたじゃない!」

「それは・・・小学生の頃だろ?」


真奈が暗い顔をしていると、イルが真奈に言った。

「なら1番大きな部屋を取って皆んなで寝れば良いじゃない」

「・・・・」

「いや、流石に窮くt「そうしましょう!」・・・真奈がいいならいいが」

「あ、あの〜」

「あぁ、5人以上用の部屋はあるか?」

「はい、ですが只今空いてません。5人部屋なら1部屋空いてますが・・・」

「それでいい、2日頼む」

「畏まりました」


宿の店主はやっとか、という顔をして一つの鍵を出した。

「2,500kになります、鍵はこちらになります。部屋は3階に上がって左の部屋になります。どうぞごゆっくり。」


龍弥は店主に金を渡し鍵を貰うと階段を上っていった。

部屋に着き中を見渡す。

部屋はトイレとリビング、寝室の3部屋だった。寝室のベッドはキングサイズが一つと普通のベッドが一つあった。リビングは広く縦長の大きな机とキッチンがあった。

「なかなか広いな、荷物は俺のボックスに入れて行くからあれば言ってくれ、それと真奈はステータスを見せてくれ」


それぞれが返事をして寝室へ着替えに行った。

真奈は龍弥の所に来るとステータスに掛けていた隠蔽スキルを外した。

「じょあ見るぞ」

「うん」



ーーーーーーーーーーーーーーー


NAMEー葉月真奈

JOBー狙撃者

LEVELー2

HPー1150 (150up)

MPー300(50up)

STRー200 (70up)

INTー450 (150up)

AGIー600 (80up)


SKILL

・精密動作LV2

・鷹の眼LV2

・近接格闘LV1

・幸運LV3

・水魔法LV1



ユニーク

・追跡者LV5

・解放者LV1





TITLEー過ぎた者

チェイサー

役者


ーーーーーーーーーーーーーーーー


龍弥は真奈のステータスを見て満足した。

(真奈も戦闘の足手纏いにはならないな)


「真奈、ステータスを見させてもらった。多分これから戦ってもらうこともある、平気か?」

「う、うん。そんなの全然平気だよ!」

「なら良かった。じゃあ買い物に行くから用意をしてくれ」

「分かった!待ってて!」


真奈も寝室へ着替えに行った。

龍弥はボックスの中身を整理して待つことにした。


暫くして真奈達が出てくると宿を出て買い物に街へ出た。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

誤字、脱字、アドバイスがありましたらメッセージやコメントで指摘して貰えると助かります。

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