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初陣と進撃

さて、訓練を終え、彼らは初の実戦へと向かいます。

 俺たちはトランスポーターの中にいる。今日は念願の戦闘班初実戦だ。後にこの日は恐らく歴史に残るだろう。そんな日に戦闘にかかわれて光栄だ。

 俺たちは昨日、実践前夜祭としてみんなで団結した。エリフノにある俺たちの部屋と、隣のドミニク・エンジェルスの部屋を使った。緊張を紛らわすためである。今までの辛い訓練も全て終わった。あとは、全員で生き残って帰って来るだけだ。敵には感情もなければ意志もない。そこにあるのは損得勘定だけである。そんな奴らに負けているようではいけない。

 現在人類の避難は着々と進んでいる。海から入ってきた脅威だから、海に面している国も、陸続きの国も危ない。つまり、全部危ないというわけだ。しかし、オーストラリアはなぜか敵の侵攻を免れている。できるだけ人々は内陸部にある場所に集まり、沿岸部には防衛ラインがあるそうだ。

 しかし、明らかにオーストラリアだけでは人々の避難場所を確保できない。新たなる場所の確保が急がれているが、あいにくアフリカ大陸も南アフリカ共和国とエジプト、南アメリカ大陸もブラジルが襲撃されており、陸続きのため危険である。対策としては、オセアニア地域の島々を利用することが案として挙げられている。ラストロフ島と同じように守れるのではないかということだ。東南アジアの島々は、インドと近いためボツだが、オセアニアにある島やニュージーランドぐらいなら、まだ利用できるかもしれない。最近はオセアニアの地域も開発が進んでいるのである。そんなにうまくいくとは思えないが、とりあえずオーストラリアの面積は莫大だから、大半の人間は輸送できるだろう。避難民には軍もついているらしい。

 ということで、俺たちの初任務、いや、人類のロボットに対する初の作戦は、非難が遅れた人間を救助し、トランスポーターに乗せることである。

 俺たちが今着ているスーツは、少し薄くて動きやすいが、可能な限り銃弾や刃物などの衝撃などを緩和することができるという。それ以外は、各々の能力で補えということだ。

 俺たちは基本的に2つの機械をもとに能力を得ている。1つは、1人1人違う、たまにかぶることもあるが、様々な機械である。もう1つは、全員同じで高性能な無線機だ。これでラストロフ島、オーストラリアの基地とも会話できる(声は発しないといけない。そこはこの技術の改良の余地である)。音波や電波を探知される可能性もあるが、その時は戦闘を必要とする。そんなに人と話すこともないだろうから大丈夫だろう。

 俺たちが向かっているのはアメリカのロサンゼルスだ。すごい時間を要する。その間、全員が精神を統一したり、談笑したりして気を紛らわしている。戦いの時が迫っていることを、皆心で感じている。

 俺も例外ではない。

 何せ俺の能力は、実戦においては使い勝手がかなり悪いからだ……。

次回からはいよいよロボットと戦闘班が対峙します!!!

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