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IFルート四人の檻

衝突の瞬間。

主人公は叫んだ。

「やめろ!!!!」

その声だけが。

奇跡みたいに届いた。

全員の動きが止まる。

ほんの一瞬。

でも致命的な一瞬。

主人公は少女の腕を掴む。

初めて、自分から。

「もう誰も傷つけるな」

震える声、。

それでも、はっきりと。

少女の目が揺れる。

初めて。

本当に初めて。

「……嫌いになる?」

子どものような声。

主人公は答えない。

ただ、手を握る。

離さないように。

止めるように。

その光景を見て。

後輩が崩れる。

ナイフを落とす。

「……ずるい」

泣きながら。

「そんな顔されたら、壊せないじゃん」

幼馴染も視線を逸らす。

怒りを押し殺すように。

「今回は退く」

低い声。

でも完全には消えていない。

先輩は床に倒れたまま。

微かに笑っていた。

「やっと……」

「選んでくれたね」

その日。

誰も消えなかった。

でも。

誰も救われなかった。

数日後。


主人公は目を覚ます。

見知らぬ部屋。

鍵のかかった窓。

外には出られない。

部屋の中にいるのは。


三人。

少女。

幼馴染。

後輩。


「おはよう」

三人同時に言う。

優しく。

穏やかに。

逃げ場がないほど。

少女が言う。

「もう安心だよ」

後輩が微笑む。

「誰にも取られない」

幼馴染が扉に鍵をかける。

「ここが一番安全」

主人公は理解する。

ここは牢屋じゃない。

でも自由でもない。

四人だけの世界。

誰も侵入できない。

誰も奪えない。

誰も逃げられない。

そして気づく

本当に怖いのは

外の世界じゃなかった。

「ずっと一緒だよ」

三人の声が重なる。

主人公は目を閉じる。

抵抗しない。

できない。

これはバッドエンドじゃない。

ハッピーエンドでもない。

共依存エンド

IF END「外のない世界」

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