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異形の檻  作者: koenig
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日常は死んだ

科学技術は白魔術、悪魔召喚とか超常的なものは黒魔術と表記します。

気持ちのいい朝。

陽光はカーテンとなり、部屋を照らしている。

その照らされた部屋、何の変哲もない質素な部屋に少女はいた。

名をルカ・オルテガ。

今年やっと夢にまでみた区庁舎への就職を果たしたごく普通の少女である。

安定した収入、福利厚生、まさに夢のような職業とはこのことを指すのだろう。

そんな職場でこれから働けることを神に感謝しながら街へ出る。


【城塞都市ウォーラデミントン】


数多の戦争にて隣国の進行と数多の怪物たちから約404年間、防ぎ守り抜いてきた鉄壁の都市である。この都市がある限り、【中央国家ウォラノス】は今後も安泰だろう。


「おい、聞いたか?」


「また神隠しだってな。」

挿絵(By みてみん)


ふと蒸気の揺蕩う街道から声が聞こえる。どうやら掲示板の前で話をしているようだ。


「今月に入って14人目だろ?警備隊はなにしてるんだ?」


「なんでもその警備隊のなかからも犠牲者が出ているらしいぜ」


「まじかよ。高い税金払ってんだ。しっかりしてほしいもんだぜ。」


「違いねぇ」

 

・神隠し事件


いまこの都市内部で相次ぐ行方不明事件が増えている。

被害者はいずれも若い女性。

そのためいまこの都市では女性一人の外出は控えるように呼びかけられている。

もちろん自身もその対象内だが片田舎から上京した自分にとってそんな頼れる人物もおらず、こうして一人で出歩いている。

勿論、危険なのは承知の上で…


(早く当庁しよう…!)


ブルリと身を震わせ、歩を進ませ、曲がり角を曲がったところで


ルカ・オルテガの意識は途絶えた。


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