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客間のドアの前に立ち、ルモアスに話しかけた。
「ルモアス様、ここからは、お一人で入られますか?」
好きな人と二人きりになりたいかも知れないから気を効かせてそう言った。
「えぇ!?む、無理よ!二人きりなんて恥ずかしいわ!」
あ、恥ずかしいんだ、、
てっきり二人きりになりたいのかと思った。
「そうですか。なら、入りましょうか。」
そう言って客間のドアを開けた。
「やぁ。ルモアス。と、ミライナ。」
微笑みこちらへそう言った。
後付けかよ。
そう思っているのを隠しこちらも微笑み返した、
「レイト陛下。昨日ぶりですわ!」
「おひさしぶりでごさいます。」
「ルア。僕のことは、レイと呼んでくれ。」
「かしこまりましたわ!レイ様!」
嬉しそうにお話する二人は、かなり可愛い。
そんなことを考えているとルモアスに呼ばれた。
「ミライナ。昨日作ったポーションは、どこ?」
昨日。
魔法の勉強をしている時に息抜きとして作ったものがある。
「今、メイドに持ってこさせますね。」
ドアを開けてメイドに持ってくるように伝えた。
数分後もって来てもらうとルモアスは、嬉しそうに礼を言った。
ゲームのなかじゃ絶対礼なんて言わないのに
1ヶ月教育したかいがあった!
そう心に噛み締めていた。