5.天沈委員会その2
天沈委員会に入部してから数日が経ったある日、俺たちは学校にある大ホールにいた。そこには数十人はいる先輩方と、同じく新入部員であろう十数人の同級生がいた。
今日は今年度に入って初の全体会議らしい。とりあえず話しかけたのが、大井川と住吉というやつら。2人はおんなじCクラスらしい。
ちなみに、俺と理玖はFクラス。
しばらくして、ステージに昨日来ていた小町先生が上がってくる。しかし、巌根先生の姿はなかった。
しかし、
「巌根先生は今日は有給日なんだ。」
と言われ藤枝さんに教えられ、俺は納得した。
すぐに小町先生が話し始める。
「それじゃあ、年度初め恒例の定例会議を始める。とは言っても資料の読み上げだけだがな。」
正直話を聞くだけでも辛いが、伝説の男はそんな生緩いことは言ってられない。
しかし、会議が始まって10分が経った頃に先生がいきなり
「中1の奴らも疲れてきているだろうしここらで一旦終わりにするか。」
と言って話を切り上げた。
すると、
「せっかくだし部長になった野島に挨拶してもらうか。」
と言って1人の先輩の名を呼ぶ。
さらに周りの先輩方もその人を囃し立てながら壇上に上がるのを待ち侘び始めた。
どうやら野島さんという人が部長らしい。
そして、
「じゃあ、中1の皆さんは初めまして。」
と言って挨拶を始める。
「今年度部長に就任した野島海八郎です。
まず中1の皆さんのためにこの部活がどんな活動をしているの紹介しようと思います。」
「僕ら天沈委員会はここヒガフナ学園で治安維持を行なっている風紀委員会直属の自警団として活動しています。」
と続ける。
「さらにこの部活動では、より安全に治安維持活動を行なうために独自の訓練も行っており、自分の鍛えたいと思っている人には最も最適です。」
だんだんと他の部員たちも盛り上がっている。
「そして…」
「俺たちはトバオーハマでも最上位の戦力を持つ最強サークルなんです!!!」
「「「うおぉぉぉ!!!」」」
そこで先輩方の盛り上がりは最高潮になった。
少しうるさくもあるが俺はこれでいい。
ようやく自分が求めていたものを見つけた。
−天沈委員会…すごい。
毎日書いていると「今日って何話目だっけ?」ってなるんですよね。(知らん)
というわけで第5話、いかがだったでしょうか?
ぶっちゃけ進展のペースが早いなと自分でも反省しております…。
てか、最後の方で盛り上がってたのは毎回の恒例行事らしいよ。
そんなことより、次回からは「涼介訓練編」スタートです!