1.伝説の始まり
「…! …!」
多分…一生に一度の願いを使うのなら、こういうところで使うべきなんだろうな…
…でもそれももうできなさそうだよな…
「…! …! …!」
…神様が本当にいてくれたらな…
「…! …介! …涼介!」
〜
ジリリリリリリリリ!
(…う〜ん…うるさい…)
「涼介〜そろそろ起きなさ〜い」
けたたましく鳴る目覚まし時計と母さんの声で俺は目覚めた。
どうも初めまして。親から挨拶だけはしっかりしておけと教わっているのでします。
白坂涼介。12歳。今年から中学生です。
他には特にいうことはないけれど。
…でも自分には一つだけ絶対的に掲げている目標がある。
「自分の名前を歴史に刻むこと」!
…いまどき厨二臭いだって?
でもコレはふざけて言っているわけじゃない。
織田信長やらニュートンやらベートーヴェンやら
どんな事でもいい。俺だけの"伝説"を作るために
いろんな方法を探している。
そんな毎日を過ごしている。
…っと、余談は置いておいて、さっきも言った通り今日から俺は中学生になる。
つまり今日は入学式というわけだ。
俺は部屋の脇にあるクローゼットを開け、中から制服を取り出す。
「伝説の男は身なりからしっかりしないとな!」
ぶっちゃけ学ランはあんまり好きではないが…。
鏡の前に立ち意外と着こなせていることに満足して家を出るといきなり俺の目の前を銃弾が横切っていった。
…ん?なんで急に銃弾が飛んで来るかって?
別に普通のことだろ。
ここは学研新都市「トバオーハマ」
コンビニの数よりも空薬莢が落ちていることの方が圧倒的に多い学園都市だ。
銃で武装した不良集団たちを横目に見つつ、
俺と両親は学校へと向かう。
電車を乗り継いだりして30分ほどで学校に到着した。
−ヒガフナ学園−
今日から俺が入学する学校であり、学校が高い権力を持つトバオーハマでも「御三家」と呼ばれるほどのマンモス校だ。
そして俺は、そこにそびえる巨大な校舎群の中へと入っていく。
今この瞬間から俺の"伝説"が始まるんだ−
ご覧いただきありがとうございます。
今回から「さくら伝説」スタートです!
さて、突然ですが皆さん、この話を読んで既視感を抱いた方がいるかもしれません。
そうです!ブルーアーカイブです!(早すぎる答え合わせ)
世界観とか設定とかまんまに見えるかもしれません。
ただし、決してパクったわけではなく、あくまでも
「n次創作」として楽しんでいただけたらな、と思っております。
ちなみにですが、一番悩んだのが設定とか話の構想とかじゃなくてタイトルネームっていうね…
というわけでこのさくら伝説、4月中に投稿するつもりが、いつの間にか6月も第一週が終わろうとしています。
なぜですか?(オメェの計画性のなさのせいじゃ)
…というわけで、コレからしばらくは毎日投稿になると思います。
追いかけるのが大変になるかもですが、
コレがこの作者のやり方なのであらかじめ謝罪しておきます。
…スマソ(((殴