寒空に手を
冷たくなった指先を
手に取ってくれる人は居なくて
凍えるほどに震えたとしても
誰も気付きやしないんでしょう
白い吐息も
赤くなった頬も
包みこんでくれる手はなくて
寒いよ、って言葉を溢しても
寒空を見上げ手を伸ばす
君の手にどうか届きますように
指先が凍る前に握ってよ
温かい手を差し伸べてよ
冷たくなった指先は
感覚すらもなくなってしまった
凍えるだけで震えることすら
もう出来なくなったみたいだ
白い吐息は
赤くなった頬は
時既に無くなってしまった
寒いよ、って言葉は出なくて
寒空を見つめ手を下ろす
君の手に届くはずなんてない
指先が凍っても握ってね
温かい手を差し伸べてね