第08話 クルガの町防衛戦 1
クルガの町防衛戦1
更新できました。次は2ですね。
頑張りますかぁ!
花粉症が酷くてメンタルちょっとやばいので
2はおくれる…かも……
最後まで見て言ってくれると幸いです!!
:第八話:
クルガの町防衛戦1
「――――ウキ、ユウキ!!おきて!」
僕はハッとなって起き上がる。
目の前にいたのはアルトだ、僕はどうやら眠ってしまっていたようだ。
するとスギさんが
「もうすぐクルガの町に着くぞ、……久しぶりだな……」
そういえば僕たちが剣を習いに行った時以降、来てなかったんだっけか…
スギさんもここに来るのは三年ぶりらしく、クルガの町の発展と美しい町並みに見惚れているそうだ。
確かに、シルクスの町より凄くドプロ町にも引けを取らない美しさだ。
僕たちを連れてきた騎士たちのリーダー ビコッツさんは
僕たちにドプロ町の旗模様が入った服を皆に一枚ずつ
渡してくれた。
「これは君たちが仲間だと証明するための物だ。クルガの町につく前に着ておいてほしい。」
―――僕とアルトは、その服を着て気を引き締めた。
馬車の揺れが止まり、ビコッツさんが
「着いたぞ」と言うと同時に僕たちは立った。
「アルト…いくぞ」
「ああ、ユウキ…頑張ろうね…!」
そう言って、僕とアルトは馬車を降りたのであった。
町の異様な雰囲気に背筋が凍るような思いをする
ユウキとアルト…
家の窓は閉められており、明かりなどない。
今、外に出ている人は、今から魔物と戦う人だとわかるよう、腰に剣がある。
クルガの町の傭兵団のリーダー リン と
ドプロ町の騎士団の副団長 ビコッツ
この二人が今クルガの町に向かってきている、
総勢八千の魔物をどう対処するかで話し合っている。
総勢八千の魔物たちと比べ、ユウキ達 ドプロ騎士団
クルガの町傭兵団連合軍の総勢は
六千とすこし、数では負けているが装備の質.個人の技術は申し分ない。
そして最近になって"四方都市"で開発された、
"魔法大砲"と"四方都市"から数台輸入してきた
普通の大砲が合わせて30台ほどある。
しかも"地属性の魔法"とクルガの町の建築術で建設された高さ八メートルほどの壁があるのでその上から一方的に攻撃出来るというものであった。
有利なのは守り側の連合軍であった。
……………
………
……
数時間が、経った。
僕はアルトの隣に座り、昼食を食べる。
今は午後一時、町もちょうどお昼ごはんの時間なのだ
――――だれも外出てないけど……
連合軍の補給係がクルガの町の家一つ一つに、食料を配っているのだ。
暇だし、アルトと昔話をしようと思いアルトに視線を向けた瞬間…僕は目を見開いた。
「なぁ、ユウキ……………僕たち……生き残れるかな…?…
もしも…ユウキが死んじゃったら……僕……どうしていいのかわかんないよ……、」
と隣で蹲り涙を流すアルトの姿があった。
僕はなんて言葉をかけたらいいのか迷い、昔の事を思い出し、アルトにこう伝えた。
「『いつか、夢で見た景色を…もう一度、見る』確か四年前に約束したよな…」
「ぅ、うん……」
「僕絶っっっ対!死なないから…!」
何度も言うが、あの日見た…夢の中の景色をもう一度見るまで、死ぬつもりなんて…ない!
「だからこんなとこで死ぬ気はないよ」
とドヤ顔でアルトに言った。そしたらアルトは
「そういう…ユウキのとこ…変わってないねっ…!」
アルトは腕で涙を拭き取り立ち上がった。
「僕も、あの夢…まだはっきりと覚えてる、…ちゃんと生き残って…、あの景色を…みよう!」
アルトがグズんだ顔で思いっきりの笑顔でそう宣言したので僕も、
「あぁ!何が何でも、生き残ってやる!!」
と言い返した。
そして数時間誤字、数km先から砂埃が見えてきた。
八千の魔物が視認できるところまで来たのだ。
今は午後八時
連合軍のみんなも僕も、休眠し万全の状態だ。
決戦はもう間もなく…始まる…。
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「諸君!!我々の仕事は、この!クルガの町に住まう
者たちの幸せを守ることだ!決して!!この壁を超えさせてはならぬ!!この壁だけは何とか死守するのだ!」
ドプロ町騎士団の副団長のビコッツさんがハキハキとした良く透き通る声で宣言した。
時刻は午後九時になった。
もう魔物達は、1km先まで迫ってきている。
"四方都市"から、輸入してきた"魔法大砲"にビコッツさんが呪文を唱える――――すると、"火属性の魔法"
"火炎飛翔球"が1km先の魔物の軍勢の中心ら辺に弧を描きながら、飛んでゆく……
"火炎飛翔球"は着弾しその周囲は炎に包まれる…。
今ので数体の魔物が死んだであろう…。
……………
………
……
それが…開戦の合図となった…。
前線を担当する、連合軍のなかでもトップクラスの実力を持つ、前線部隊は雄叫びを上げながら前に出る。
対する魔物の軍勢も初撃に怒りを覚えたのか全速力で
殺しに来ている。
ぶつかるのは時間の問題かとおもわれた。
―――僕?僕たちは遊撃部隊
前線部隊が、仕留め損なった魔物を殺す役目を任されている。
そして、壁の上にいる遠距離部隊の皆が"魔法大砲"に
各自、呪文を唱える。
すると装置のなかで魔法が発動し、"火炎飛翔球"が生成せれ、"風属性の魔法"で1km先の魔物達にも当たるようになっている。
これが"魔法大砲"の原理なのだ。
今の"火炎飛翔球"で魔物達の前線が崩壊し、連合軍有利となった。
が、"魔法大砲"の次弾装填は約三十分かかる、
普通の大砲は、装填は手動だが三十分はかからない
しかし、普通の大砲では1km先まで正確に飛ばせるか分からない。
なので魔物が、近づいてきたら普通の大砲で牽制しつつ、
三十分で装填ができる"魔法大砲"を待つ。
これが大まかな遠距離部隊の仕事だ。
遊撃部隊の僕とアルト、それにスギさん達は壁から降り、戦場に立った。
最前線ではもう戦闘が始まりそうだ。
ほのかに血の匂いがして、焦げ臭く…そしてこの緊張感…
まだ味わったことのない、この感じ…少しだけ…身震いした…
「ユウキ…もしかしてビビってる?」
そうアルトが笑う。それを僕は
「バーカ、これは武者震いってやつだよ!」
と笑って誤魔化す。
遠くから、「ウオオオォォオ」と言う声が聞こえ始めてきており、剣と剣がぶつかり合う音が聞こえるようになってきた。
遊撃部隊は千三百と少ないが、前線部隊が仕留め損なった魔物を殺すだけでいいのでそこまで多くなくてもいいと思っている。
ちゃんと、仕事を果たし…生き残るんだ…。
僕とアルト…それにみんなだっておんなじ気持ちだ。
そう思い、最前線に目を向ける…。
そこには僕たちがまだ知らない"戦い"があったのだ。
……………………
………………
…………
……
一時間が立ち、時刻は十時になり辺りは真っ暗、
月の光が戦場を照らす。月の明かりだけでは明るくないと思うが、何故か戦場は明るい…。
何故ならば、燃えているからだ。
魔物と騎士の死骸に、"火炎飛翔球"の炎が着火した結果だ。
それにより、夜中のはずなのに明るくなっているのであった。
僕は前線部隊が取りこぼした魔物を殺し、あることを思う。
(戦場に三体…とてつもなく大きな力を持ってるやつがいる……)
初撃の"火炎飛翔球"で数千の魔物が死んだとはいえ、
まだ五千残っていたのだ。
その中に三体、とてもでかいゴブリンがいたのだ…
「ユウキ…!気づいてる?!三体やばいやつがいるっぽい!」
「あぁ、未だに誰も盗伐できてない…しかもなんか危なそうだ…。」
ユウキとアルトはこれまでに魔物と戦ってきて、どれくらいの強さなのか…それが何となくだが、分かるようになってきていたのだ。
遠目から見た時気づけなかったが、今は前線部隊の後方、数百メートルの位置にいるから気づける。
「あいつら三体をどうにかしないと…雑魚どもを斬って、もしょうがない…!」
とアルトが
言った途端、思いっきり走り出した。
その足取りは、まっすぐ三体のうち一体…グレートソードを持った、ゴブリンに向いており………
(アルトのやつ!一人で行く気かよ!)
ユウキがアルトより早く走り、アルトの肩に手を置く
「おい待てっ!一人で行くなよっ!」
そうユウキが言うと、アルトは
「あいつらを放置しておくと、後がやばいかもしれない……"魔法大砲"も数分前使ったばっかりだし…他の魔物だって減ってきているし…!」
確かに、アルトの言う通り魔物は数を減らし今や
4千となった、がこっちも確実に減ってきているんだ。
前線部隊は、今二千五百…まだまだ数の差は覆せない
「わかったよ…でも一人は許せないな、僕も行くぜ」
「…ッ!……ありがとう…ユウキ」
そう言って、僕とアルトは全速力でやばいオーラを放っている三体の魔物の元まで走った。
「アイツらっ…!なにやってんだっ……!」
合流しようとしていたスギさんは走っていく二人を見て、スギさん自身も二人を追いかけていった。
(合流したら説教だな…、)
こうして アルトとユウキ、は
遊撃部隊の仕事を放棄し、三体のヤバイ魔物を殺しに行ったのだ。
それを追いかけるスギさん…戦いは混戦を極めていくのであった…………。
どうでした?
今回は少し長めにしたつもりなんですけど…
テストも部活も落ち着いてきてもうすぐ春休みなので更新頻度を多めにしたいとおもっております!
もし誤字、脱磁などがあったらコメントしてくれると幸いです!!
ここ、誤字かな?と思ったとこはどんどんコメントしてくださったら助かりますので、よろしくお願いいたします!感想も受けつけてるヨ!(❀´꒳`)
それではまた〜し〜ゆーあげいん!