第03話 夢に酔う
クリスマスイブですね、夜に作業したので眠いです。
誤字などあるかもしれませんその時はコメントで教えていただけたらと思います。
:第三話:
夢に酔う
「―――はっ…今、何時だ!?」
まって落ち着こう…ヤバい、ヤバい。
置いて行かれてるかも――――なんて考えが頭をよぎったがそれは杞憂だったようだ。
「5時…28分…はぁ〜よかった…」
ホントによかった。置いていかれたらまじでどうしようかと思った。だってアルト以外に知っている人が居ないのだから。
―――とりあえず、集合場所に行くか。
「ユウキ!よかった……寝坊せずに来れたんだね」
アルトが安心したように息をつく。
アルトは俺より先に集合場所に来ていたようで俺のとこを心配していたのだ。
スギさんが「んじゃ、いくぜぇ〜」といった。
―――――こうして俺たちの旅が始まったのであった。
馬車に乗ること小一時間スギさんが
「忘れ物、ねぇよな?」
「はい!!」
大丈夫だ。剣もあるし水もある。食料はスギさんが
途中買ってくれるらしいので持ってきてない。
だから、忘れ物はない、ハズ…。
「実はよぉ……十年前魔物の襲撃があったんだ…そんとき妹が、魔物に襲われちまってよぉ……」
聞くとマツさんは十五年前、6歳のとき魔物に襲われて大怪我したらしい。
「そんとき、『マツは俺が守ってやるッ!!』って剣を習おうとして頑張ってたんだけど……剣が難しすぎて諦めちまった…」
話しぶりからして、スギさんはその時のことを未だに後悔しているらしかった。
「だからよぉ!オメェら!!ぜってぇ剣、教えてもらえよ!」
それを聞いた俺とアルトは
「「はい!!!」」と言ったのだった。
辺が暗くなってきた頃、町が見えた。
今日はあそこで泊まるぜぇ――とスギさんが言った
俺たちがいた村とは比べ物にらないくらいに明るい。
街に入る前、体の隅々まで触られた。……何だこれ
「これはな、ボディーチェックってやつだこの街は治安がいいからな」
―――安心しな、オメェらの剣は申請済みだから没収されずにすむぜ、と言った。
そして宿についたのだが、金額を見て吹き出した。
銀コイン2枚、2枚…、いや高すぎだろ!!
頭おかしいんじゃねぇか?銀コイン2枚………!?
俺たちの村の宿(宿とは言えないような家)でも銅コイン6枚、こっち…2枚…?2枚…2枚!?
――――ちなみに銀コイン1枚で銅コイン10枚分の価値になる。つまり銀コイン2枚=銅コイン20枚
ちなみに銀コインは農民が一ヶ月休み無しで働い続けて、やっと一枚はいるかどうかなのだ。
それが、2枚……僕達の所持コイン…銅コイン13枚
だめだ…高すぎる………。
だけど、今回はスギさんが払ってくれるので心配はない、強いて言うならばスギさんに三人分の宿代を払ってもらい申し訳ない気分がすこしあるだけだ。
まあ、スギさん自身俺達の村一番の商人だから、懐には余裕があるだろう。うん、大丈夫だな。
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俺は…いや…俺らは銀コイン2枚の凄さを…素晴らしさを感じていた。
「ねぇ、アルトこれ、やば…やばくない?」
「やばいね…このふわふわベッド…きもちぃい」
「おめぇら、早くねろよ?明日も早いんだから、んじゃ!」
スギさんは早寝早起きが日課らしい、俺も見習って早く寝ようっと。
俺たちがいたのは"村"だったけど、ここは正真正銘の
"街"だ。スギさんが言うには俺たちが行くドプロ街はここの数倍すごいらしい、ここの数倍って…どんな天国なんだろうか…。
そう思いながら、身体を拭き取り興奮しながらも眠りについた。
いつしかアルトもベットで横になり寝ていた。
………………
………
…
不思議な夢を見た。鮮明に覚えてる。
――――そこは全てが満たされていて、剣が上手くて強い
理想の自分がいる。周りには苦楽を共にする仲間たち
守るべき人。
―――――そして、隣には"一生を捧げて守ると誓った、愛すべき人"がいる。
これが俺の"夢"なのだろうか……それは分からない
いつかこんな日がくるのだろうか……
何年経っても……いつか、必ず。夢で見た景色を見て
みたい………。
そう思った瞬間、目が覚めた。
不思議なことに、夢で見た景色、まるで幻想郷のような景色が頭から中々離れなかった。
早く寝ないとサンタさんは来ません。サンタさんは
サンタを信じている人にしか来ません。
え、ぼく?信じてますよ…そりゃあ……
来てくれなかったらギャン泣きします。はい