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恋愛を学んだらハーレム作れた件。  作者: ミルクソフト
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透けてると魅力って増すよね

読んでる人いるのかな…




気温33℃の真夏日。


雲一つない青空から降り注ぐ太陽の光によって、蒼く美しい波がキラキラと光り輝く。

宝石が沢山詰め込まれたジュエリーボックスよりも光輝くその海をバックに目の前に立つ少女。

日焼け対策なのかそれとも、その透けて見える高校生にしては大胆な薄いピンクのビキニをそのまま着るのは恥じらいがあるのか。

濡れてしまえば体のライン、水着を隠すにはあまりに防御力の低い白のTシャツを纏い、相変わらず美しい少女、そのTシャツから滴る水はハリのあるきめ細かな太ももをゆっくりと下っていく。


初めて会話をした日とは逆の立ち位置で彼女と目が合う。


「伊藤…??」


「やぁ、篠原偶然だな…」


「えぇー、なにこの子!レンレンの彼女ぉー??」

「うっそー!めっちゃ可愛いじゃん!」

美砂ミサさんと愛佳アイカさんが

戸惑う彼女に畳み掛ける


「まぁそんなとこですかね」


「は!?違うしっ!」


そんな否定しなくても…と思うが予想通りの反応だ。


「悪い、調子に乗った。冗談だよ」


彼女の表情からして少し怒った様子だったのでここはしっかり謝っておく。


「だ、だよね…まあいいけどさ」


「ねぇ、誰この人たち」


篠原のうしろから浮き輪を持って近寄ってくるもう1人の少女。白いワンピースタイプの水着に白いパーカーを羽織っている。

この人物は俺も知っている、川本カワモト あゆ 

女子にしては高めの身長、俺と比較するならおそらく160センチ近くあり真っ白な肌に長い手足。

美しく長い黒髪は後ろでポニーテールにまとめられている。

篠原と並び、うちの高校の有名人。

地域雑誌のモデルをやっていると噂も聞いたことがある。


「あゆ、同じクラスの伊藤だよ。女の人達はわかんない」


「最近一緒に走ってる男の子だっけ」


「そそっ!」


「ふーん…」

品定めするような視線。

クラスも違うし、俺は彼女を教室でも見たことがあるが彼女は俺のことを気にかけたことも無いだろうから、変化にも気づかないだろう。


ほぼ初対面、ここでどう接するかで今後の彼女との立ち位置が決まる。


自信満々を装い、緊張を隠す。


「篠原と同じクラスの伊藤だ、君の名前は?」

君のことは知らないよといったスタンスで進めていく、おそらく同級生で彼女を知らない者などいないだろうが立場が対等だと示す為にあえて知らない振りをする。


「川本あゆ、同じ学校の3組よ」


「川本さんか、よろしく。2人で遊びに?」


「そだよ」

篠原が答えたところで


お姉様方が限界を迎える。

「レンレンはやく泳ごー、あっついよぉ」

「レッツゴー!!」


「コケるっ!引っ張らないで下さいよ!

篠原、また後で!!」


嵐のように騒がしく通り過ぎて行った一向を

2人の少女はポカンと見届ける。

「茜、伊藤ってめっちゃチャラい奴なの??」


「そんなイメージ無かったけど…どうなんだろう…」


そう言う彼女は少し寂しげな表情だった。












「よぉしとりあえず流れ通り進んだな」


パラソルの下でミネラルウォーターを飲みながら双眼鏡を覗く半裸のマッチョ。


一見ただの遊びに見えるこの一連の流れも、彼の計画の一環であった。


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