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恋愛を学んだらハーレム作れた件。  作者: ミルクソフト
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クリスマスはイベント確定フラグ





『クリスマスパーティ開催のお知らせ♡』



バイト終わりに携帯を確認すると、いつものグループLINEに通知が来ていた。

開いて確認すると、更に追加で詳細が送られてきた。



『もうすぐワクワクなクリスマスですね♡

ということでクリスマスパーティを開催します!

出欠は取りません、みんな強制参加です☆

会場は蓮くんのお家で25日の11時頃集合です。

各自プレゼント忘れないように!蓮くんは3人分よろしくね〜♡』



ちょうどその日、両親は旅行で居ないので別にいいのだが。

明日はプレゼントを買いに行かなくては。

なんて考えていると再度、あゆからLINEが送られてくる。


『プレゼントの内容は秘密にしておいてね!

だから蓮くんと一緒に買いに行ったりしないように!』


そんな内容が送られてきた直後、個人LINEにてあゆからメッセージが。


『邪魔者はいなくなったね♡明日はどこにプレゼント買いにいく?』


グループLINEに送られてきたのは2人でデートする為の嘘だったのか…。

俺からすると可愛らしい嘘ではあるのだが、茜と氷乃先輩にどう思われるか。

3人の関係を壊さない為にも心を鬼にして断ろう。


『バカ、2人が可哀想だ。明日は俺一人で行く』


『蓮くんのケチー!撮影頑張ったんだよぉ、寂しいー』


確かにここ最近で1番会えてないのはあゆだろう、撮影で忙しく時間が取れなかった。

うーん…どうしたものか。


『わかった、じゃあ明日一緒に行こう』


『やったー♡』


『ただし、俺から声は掛けないが同じ様に茜か氷乃先輩に誘われたら俺は断らないからな』



『おっけーおっけー♡』


その後、明日はどこに何時待ち合わせかを決め次の日を迎えた。








「誰もルール守ってないじゃんっ!!」



あゆとの待ち合わせ場所に着くと、そこには既に茜、あゆ、氷乃先輩と結局は全員集合となった。


2人きりでデートだと思っていた小悪魔は自分のことは棚に上げてご立腹だ。



「やっぱりね、あゆなら絶対そうすると思った」


「付き合いの長さがあだになったぁ〜」



ガッカリとうなだれるあゆの頭をポンポンと撫でてあげる氷乃先輩。

本当に2人は仲良くなった。


「さっ、全員集合はしたがプレゼントは当日まで内緒なのは変わらない。各自買い物を済ませ1時間後、またこの場所で集合しよう」



「わかった」


「はぁ〜い…」


「…わかりました」



そこで俺らは散り散りになりここらの地方では最大の繁華街に消えていった。

俺は三人分だから急いで回らなくては。


昨日の時点で目ぼしい店と商品はピックアップ済みの為、迷いさえしなければ何の問題も無かった。


「よし、氷乃先輩のも買ったし時間も丁度いいな…」


そんな独り言を呟きスマホを見ながら歩いていたその時。

トンッと軽い衝撃が走り、何かにぶつかった。



サッとスマホから視線を外し正面を見る。


小さい、小柄な少女だ。

キャメルカラーのダッフルコートに赤いチェックのスカート。

お嬢様学校の制服の様な出立ちに、幼さの残る愛らしい顔立ち。

目はパチクリと大きく、小ぶりな鼻と薄い唇。

小学生高学年くらいだろうか。


そんな少女が俺とぶつかり尻餅を付いてる、慌てて手を伸ばし、引き上げる。



「ごめんな、俺の不注意だ」


「あっ…いえ、私こそ前を見てなくて、ごめんなさい」


「大丈夫だったか?怪我は?」


「全然っ!全然大丈夫です!」


「よかった。そうだお詫びにコレあげるよ」


「!?これさっき買いに行ったら売り切れちゃってたヤツですっ」


プレゼント選びをしている途中、見つけたお菓子屋さんで一日限定50個しか販売してないケーキパルフェ。

透明なボトルにケーキが層になって詰められている。

とても、可愛く3人が喜びそうだったのでさっき買っていたのだ。

ぶつかったお詫びとして目の前の少女に自分の分を渡すと彼女が探していた物だったらしい。


「すごい偶然だな、運命みたいだ」


「ホントですね!けど…コレ限定商品ですよね?もらっちゃっていいんですか?」


「全然大丈夫、遠慮せずに貰ってくれ。俺に食べれらるより君に食べられた方がそのケーキも幸せだ」


「フフッなんですかソレ」


「いつか感想聞かせてくれよ…っともう行かないと。ほんとゴメンな」


「もしまたお兄さんと会ったら感想言いますね!こちらこそ、逆にありがとうございました」










『ってことがあったんですよー!なんか私ドラマの主人公になった気分でした!』


「へ…へえ…そうなんだ」



クリスマスパーティーも終わり深夜2時、敵の足音と遠くに聞こえる銃声に耳を澄ませ物陰に身を潜めている間、エーペックスを始めてから野良でたまたまたパーティになり何故か懐かれ今ではほぼ毎日ボイスチャットをしながらゲームをプレイしてる子が、今日起こった事を教えてくれる。

俺も今日、全く同じような体験をしたが気のせいだろう…。


「えっと…ピーちゃん何歳だっけ」


『もーレンさん忘れっぽいですね、15ですよ!もうすぐ高校生って言ったじゃないですか』



「ごめんごめん…そうだよね…見えなくて」


『ふぇ??何か言いました?』



「いや、なんでもない…突撃ー!!」


『待ってくださいー!』






部隊全滅。


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