お勉強デートは勉強しない
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2025.8.31 挿絵追加
「それでねっそれでねっ、次の撮影もしかしたら表紙に使われるかもしれないんだぁ」
「へぇー、日頃から体型維持に美容に頑張ってるもんな」
「蓮くん反応うっすー、びっくりしなかった?」
「あゆならその内表紙飾るだろうなって思ってたから、驚くよりもついに来たかって感じで…おめでとう」
「ふふっありがとう」
駅のホームで、寒さを互いの体温で凌ぐ様に寄り添う2人。
生地の硬い厚手のコートが彼女の柔らかさを隠す。
赤いチェック柄のマフラーを口元まで覆い、隠しきれてない鼻や頬、耳先は冬の冷気で紅く染まる。
握った手の指先はヒンヤリと冷たく繊細なガラス細工の様だ。
アナウンスが鳴り、電車の訪れを知らせる。
「ん、来たか」
「よいしょっ!じゃあ行ってくるね!」
「あぁ、頑張れよ。とりあえず着いたら連絡してくれ」
「はーい、蓮くんは氷乃ちゃんとデート楽しんで!」
彼女を見送り、一人ポツンとホームに残された俺は白い息を吐きながら氷乃先輩の家へと向かった。
今日は茜は部活で忙しく、あゆは雑誌の撮影で県外へ。
氷乃先輩と俺は何の予定もなかったので、冬休みの宿題を少しでも進めるべく2人で勉強会の予定だ。
事前に送られてきた位置情報を頼りに、彼女の家へ向かう。
この辺では割と高級住宅地を歩いていくと、他の家よりも一際大きい家があり、携帯の位置情報をしっかりそこを差している。
近づいて確認すると、表札には不香花の文字。
でっけえ…氷乃先輩お金持ちのお嬢さんだったのか。
全く知らなかった一面に驚きつつも、インターホンを鳴らす。
しばらくするとガチャリと大きなドアを開け、氷乃先輩が出てきた。
「…いらっしゃい…どうぞ…」
「お邪魔します」
今日は白のオーバーサイズのニットに下はピンクベージュのロングスカート。
とてもガーリーな雰囲気で可愛らしい。
元々オシャレに興味があったようでアレ以来、あゆとよく服を買いに出かけたりしているようで、どんどん可愛くなっていっている。
それにしても玄関も廊下も広いな…
「外…寒かった…よね」
階段を上がり、2階の氷乃先輩の部屋に案内される。
広いが、シンプルで質素だ。
ベッドにコタツ、勉強机と後は大きな本棚に大量の本。
氷乃先輩の部屋だなぁと言った感じだ。
コタツを案内されると彼女は部屋から出ていき、少しすると戻ってきた。
「はい…ココア…甘いの…嫌いじゃない…よね」
「好きですよ、あー…あったまる」
冷えきった体に嬉しい気遣いだ。
あぁ、何ていい子なのだろうか。
よいしょと隣で勉強道具を広げる彼女が愛おしくなりギュッと抱きつく。
「蓮くん…ダメだよ…お勉強…でしょ?」
「こうした方がもっと温まるから、少しだけ」
「…すこし…だよ?」
そういうと彼女も俺の背中に手を回してくる。
少しチクチクとするウールのセーターに顔を埋めると女の子特有の甘い香りに、温かく柔らかな感触。
しんとした部屋に聞こえるのは互いの僅かな呼吸音。
顔を上げると、小さい子をあやすかの様な表情で俺を見つめる瞳にピンクのグロスで彩られた艶のある唇。
食べてしまいたい。
そう思った俺はそのまま、彼女の唇に自身の唇を近づける。
顔が近付いたことで、唇を重ねる予定を読み取ったのかゆっくり目を閉じる彼女。
つい意地悪をしたくなり、目を閉じた彼女のギリギリで止まる。
予定通りの感触が遅いことを感じて瞼が開かれた瞬間に唇を重ねる。
目を丸くしたままの彼女とそっと触れるだけのキス。
「蓮くん…いじわる…」
「ほら、もう一回」
疑うように目を開けたまま待つ彼女の唇へ、今度はストレートにそっと向かう。
唇が触れ合うと安心した様に目を閉じていく。
2回、3回と柔らかなキスを繰り返し次第に触れ合うだけでは物足りなくなり、甘噛みするかのように唇を覆う。
そんなキスを続けていると、俺の体に回されている手にキュッと力が入る。
それを合図に柔らかく、温かい唇の間に舌を侵入させる。
焦らした分だけ我慢していたのか、侵入させた舌に絡みつく様に舌を這わせる彼女。
「…んっ…んんっ…ふぁ…っ」
柔らかく少しざらついた舌の表面、ツルツルとした感触の裏側。
彼女の口腔内全てに舌を這わせ味わう。
糸を引く唾液は自分の物か、彼女の物なのか頭がおかしくなりそうな程に溶け合い求め合う。
そのまま彼女のセーターの裾に手を忍ばせる。
「だめっ…お勉強…はぁっ…でしょっ?」
「氷乃のこと教えてよ」
「今…呼び捨て…なんて…んんっ」
再度唇を塞ぎ、僅かな抵抗を見せる手をお構いなしにセーター下に忍ばせた手を下に着ている肌着の下、彼女のきめ細やかな素肌へ触れさせる。
腰から脇を滑らせる様に手を這わせると、くすぐったいのか体をくねらせる。
片方の腕を彼女の頭の後ろに添えて、そのまま床へと押し倒す。
腕を背中に這わせると腰をうかせて、手が通る道を作りブラを外しやすくしてくれる。
ホックを外すと、服の中で胸の形を維持していた物がズレたのがセーター越しでもよくわかる。
そのまま背中に回していた腕を正面へと動かして行く。
滑らかな素肌に、非常に柔らかな胸回りを服の中で堪能する。
キスとくすぐりによる期待で膨らんだ突起には触れないように指の先で円を描く。
「はぁっん…あっ…んんぅ」
彼女の甘い声がワントーン上がったところで、ゆっくり突起の先端をなぞる。
ビクビクっと体が震え、俺に回していた手に力が入る。爪が食い込んで少し痛いが、興奮状態にあるのでその痛みさえ興奮へのスパイスだ。
先程と同じことを何度も繰り返しさらに、硬く敏感になっていく感触を楽しむ。
「…はぁ…い、いじわる…しないで…あぁっ!」
彼女の要望通り、意地悪はやめて突起をキュッと軽く摘むと甘い声と共に腰を反らせる。
その様子に俺も自制が効かなくなってくる。
彼女のセーターを肌着ごと捲り上げる。
白い肌に肉付きの良い肢体。
こぼれ落ちそうな程の豊満な胸に桜色に彩られた突起。
そのまま先程のキスの続きをするかの様に桜の蕾を口に含む。
「ひゃぁ…ぁっ…んんぁっ…」
胸への刺激に、彼女の下半身は次への刺激を欲する様に足をモゾモゾと動かす。
ピンクベージュのスカートに手をかけ脱がす。
ブラと同じく、濃紺のレースのショーツが現れる。
ただ、お尻の部分がシースルーになっていて透けているため、形の良い臀部がほとんど見えている。
俺の視線を感じ取ったのか、顔を赤くしながら弁解してくる。
「ちがうの…あゆちゃんが…ぜったい喜ぶからって…」
「へぇ…それで着てくれたんだ。嬉しいな、よく似合ってますよ」
あゆの目論み通り俺の理性は崩壊寸前だ。
だがそこはグッと堪え、丁寧な愛撫を再開する。
シミ一つない真っ白な太ももにサワサワと指を這わせ、ショーツの際まで動かし、また戻る。
太ももに走るゾワゾワとした感覚に足が自然と開く。
早く、もっとちゃんと触って。
口には出さないが身体が動きで訴えてくる。
膝の内側あたりに一度キスを落とし、次は唇と舌を太ももへと這わせショーツの際まで彼女の体を味わうかの様に責めていく。
「蓮っ…くん…だめっ…だめだよ…」
「何がダメ?」
「…もう充分だから…早く…蓮くんが欲しいよ」
「じゃあお望み通りに」
「ひゃっあぁっ…指っ…じゃなくて…はぁっ…んんぅ」
「ふーん、指じゃないのがいいんだ」
顔を真っ赤にしながらコクリと頷く彼女の要望のものをショーツ越しにあてがう。
「コレ?」
「うん…ソレ…」
「どうしようかな」
「なんで…たくさん…意地悪するの…」
「可愛いから」
「んんっ…はや…く」
早く刺激が欲しくて仕方ないようで、腰をくねらせ俺があてがっているモノに擦り付けてくる。
もっと焦らして、更に淫れる彼女を見てみたかったが今日はここまでにしておこう。
「仕方ないなぁ」
「やぁっ…すきっ…だい…すき…」
もう寒さは感じなかった。
感じるのは互いの体温と愛情、呼吸を忘れるほどの快楽だけだ。
外の寒さと、部屋の中の2人の熱気で曇った窓ガラス。
曇りから結露へ、ガラスに張り付いた水分が大きな雫となり、滴り落ちるまで彼女は彼の事を受け入れ続けた。
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