妖精の涙
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まだまだお待ちしております。
間が空きましたが、楽しんで頂けると幸いです。
彼女が俺の名前を呼んだ事で、ギリギリ耐えていた理性が決壊する。
先程、あゆの中に欲の全てを吐き出してきたばかりだが既にフルチャージだ。
自分の名前を呼びながら、慰めている女の子を見て冷静になんてなっていられない。
半開きになっていたドアを開け、入ってきた俺を確認し目を丸くして固まってしまった彼女にグッと近付く。
羞恥で泣き出したり、自虐的な気持ちになるのを防ぐために彼女が状況を認識するより早く唇を塞ぐ。
「!?…だっぁ…めんんぅっ…ちゅ…あっ…」
初めは目を見開き、俺を押しのけるような動きを見せたが、徐々に舌を絡ませ必死に応えてくる。
彼女の足の間に体を滑らせ、彼女の体に欲望の形を押し付ける。
興奮していることがしっかり伝わった頃合で唇を離す。
赤く潤んだ瞳で、終わりなの?と言った表情でコチラを見上げる彼女。
そんな彼女の目をしっかり見つめ、ちょっと意地悪な表情で聞く。
「氷乃先輩、ナニしてたんですか」
ボンっ!と噴火するかの様な勢いで、更に顔を赤くさせる。
「…なっ…なにも……して…ないよ…」
「へえ?」
シラを切る彼女の耳をハムっと口に含む。
「ひゃあっ!?」
初めて聞く声、ビクビクっと体を震わせる様子を見て攻め所だと確信した俺は更に耳を嬲りながら彼女を問い詰める。
「なにも?」
甘噛み、噛む合間に吐息を掛けまた甘噛みをしたりして反応を楽しむ。
「やっ、やめ…てぇっ…はぁっ…何もっ…ひゃああんっ…ナニ…もしてない…っ」
「正直に話したらやめてあげますよ」
「いっ…言え…あっ…ないよ…んんぅっ」
「なんで?」
「い…いじわるぅ…はず…かしい…よぉ…」
「じゃあやめない」
甘噛みや、吐息をかけるだけでなく、さらに舌を這わせる。感度が良いから面白くてついついやり過ぎてしまう。
「!?ひゃっ…言う…言うっからっ…やめてぇっ」
「ナニしてたんですか?」
「…伊藤…くんと…あゆちゃんの…を見て…っ…ナニー…してた…の…ごめん…なさい」
たどたどしく、顔を真っ赤にさせながら言う彼女は非常に愛らしく感じられる。
「氷乃先輩が可愛すぎたので、止まれそうにありません。責任持って受け止めてくださいね」
「…?」
状況が飲み込めて無さそうな顔をする彼女に体を押し当てると、流石に察したのか背中に腕を回しギュッと握ってくる。
「は…はじめて…なの…」
「大丈夫、怖くないですよ」
「…してる間だけで…いいから…私も…蓮くんって…呼んで…いい?」
「もちろん」
そう言うと彼女はポロリと涙を流した。
「氷乃先輩?大丈夫ですか?嫌なら…」
「待って…嫌じゃ…ない…の。貴方は…私の…王子様だから…腕の中に包まれて…名前を呼んでよくて…嬉しくて…だから、大丈夫。きて?蓮くん…」
その一言を聞き終わった後、彼女の頬を伝う雫を人差し指で拭い、ゆっくりと彼女の中へと侵入する。
「…うっあぁ…蓮…くん…はぁっ…はぁっ…はいっ…てる?…んんぅ…私…大丈夫…かな?」
「大丈夫、けど…一つ問題が…」
「…なに?…んっ」
「可愛すぎます」
「…やぁっ…嬉しい…」
そう言ってまた、涙を流し微笑む彼女は妖精のように綺麗だった。
作者が氷乃ちゃんに肩入れしすぎかなぁ…
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