図書室と傍観者
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「それでね、隠れてるのに蓮ってばまた元気になっちゃって声抑えるの必死だったんだよ?」
「えぇ!?蓮くんサイテー」
放課後、図書室で3人ワイワイと過ごしていた。
俺は図書委員に所属していて、週に一度交代で放課後の1時間だけ図書室で本の返却や貸し出し、整理などをしなくてはならない。
と言っても殆ど誰も来ることはないのだが。
だからこうして、部活が休みの茜と暇だからとあゆと一緒について来て先日の体育館での出来事なんかを語っていた。
他の女の子の裸を見たことで元気を取り戻したことを2人に責められる。
だが仕方が無いのだ、可愛い彼女と密着したまま更には同級生の女の子、しかもあの2人も割とウチの学年では人気な方で、よく茜と一緒にいるし面識もある。
そんな二人の無防備な姿を見れば多少なりとも興奮するのは致し方のない事。
そんな風に思うのだが、二人は既に俺の言い訳を聞く気もなく、ドキドキしたやスリルがたまらないだとか下ネタトークに花を咲かせている。
「茜だけ学校でするとかズルい!蓮くん今から体育倉庫いこ?」
「図書委員の仕事中だ」
「いいじゃん、どうせ誰も来ないんだからぁー」
「それならここで…」
そう言って左手で耳に髪を掛けながら、俺の上に茜が跨る。
「ダメ!茜は昨日したでしょ!」
「でも、あゆは一緒に帰ったりしてるじゃんっ!」
俺の上から茜を剥がそうとするあゆと、抵抗する茜とで争い合う。
非常に可愛らしい光景ではあるのだが、こういう細かいぶつかり合いがどんどん大きくなって行っていつか爆発したりするんだろうなと思う。
それを上手く解消、回避してあげるのは俺の役目だろう。
決して二人同時にしたいとかそんな、男の夢のような事を考えたりはしていない。
「こら、喧嘩するなら帰るぞ」
「だってー」
「ほら、あゆもおいで」
茜を左足の上に、あゆを右足の上に跨らせる。
両足にのしかかる、弾力の異なる柔らかさを感じると自然と俺の体は反応する。
「ちょっと蓮、贅沢すぎるよ」
「ほんとほんと、茜と私同時になんてさ」
そう言って先にキスしてくるのはあゆの方、最初から舌を絡める濃厚なキス。
制服の上から俺の体をなぞるように触る茜の太ももを膝の方から触れるか触れないかのタッチで五本の指を時間をかけて上へ上へと滑らせる。
最初はくすぐったそうにしていた茜も、スカートの中に手が入る頃には俺の体に寄りかかり息を荒くし、跨いだ俺の足に身体を擦り付け、自身で快感を得ようとする。
「はぁっ…んんぅ」
「ねぇ、そろそろ交代してよぉ」
「あかねっんんっ…もうちょっと。もうちょっとで…待ってあっぁっ」
舌を絡ませ合いながら、自身で体を弄り回していたあゆはそう言った直後に、体を震わせる。
「じゃあ次は私ね」
息も絶え絶えになったあゆを横目に次は茜と唇を重ねる。
あゆとは違い、最初はソフトに、そして徐々に徐々に激しくなっていく。
少し元気を取り戻したあゆは俺の制服に手をかける。
茜とのキスの最中に俺の意識に電撃が走る。
気が遠くなる程の刺激が更に欲しくなり、自然とあゆの頭に手が伸びる。
彼女の頭を押さえつけ、奥へ奥へと快楽を求める。
「んんぅっー!うぇっぷふぁ…はぁはぁ」
涙目で苦しそうな表情さえ嗜虐心をくすぐるスパイスだ。
苦しみから解き放たれたあゆの頭を再度押さえつける。
苦しいながらも懸命に快楽へと誘おうとしてくれるが、途中で限界がくると、俺の足を手で何度も叩いて知らせる。
「うぅ…うぇはぁっ、はぁっくるしっ」
「頑張ってくれたからな、あゆから先にいいぞ」
茜が膝の上で達したのを確認してからあゆを解放し、上に乗るよう指示する。
「はぁっ…んっ」
「まだちゅーして」
ゆっくりと俺の上に腰を下ろすあゆ、隣の椅子に座りキスをねだる茜。
そして最後まで誰も図書室に訪れることはなく、心ゆくまで乱れ合った。
3人が帰ったあとの図書室でホッと息をつく。
「よかった…バレなくて」
誰も訪れはしなかったが、図書室には最初から誰か居たのだ。
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