体育倉庫
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『今日の放課後、体育館まで来て』
先日のあゆとの淫美なひと時を思い出しつつ、五限目の授業を受けていた時ポケットの中で携帯が震えた。
その指示通り、俺は放課後体育館まで来ていた。
まだ部活が始まって居ないのか、誰も居ない体育館は酷く広く寂しく感じた。
呼び出した張本人もホームルーム終了と共に教室から消えていたし、先に居ると思ったのだが。
なんて思いながら、誰も居ない体育館を1人でゆっくり歩いて倉庫の前を通りがかった時、
急に扉が開き引き摺り込まれた。
倒れ込んだ先は体操用の白いマットの上。
窓から差し込む日光が僅かに舞った埃をキラキラと輝かせる。
その輝きは馬乗りになるように覆い被さってきた彼女を美しく演出する。
「最近あゆばっかりでズルいよ…」
少し怒った表情でそう言う彼女の目は赤く潤んでいた。
「ごめん、茜との時間を取れてなかった。寂しい思いさせたな」
「うん。」
陽の光に照らされ、彼女の名を表すかのような綺麗な夕暮れ時の空のような色の髪にゆっくりと手を伸ばす。
指の間を抜けていく彼女の髪の質感は滑らかでサラサラと心地良い。
耳に指が当たると少しくすぐったそうに笑う。
少しの沈黙の後、熱を帯びた瞳で俺を見つめ、ゆっくりとキスを落としてくる。
最初は触れる程度に軽く、二度、三度と繰り返す。
徐々に荒く、絡み合うようなキスに変わる。
彼女の腰に添えていた手は徐々に位置を変え、制服の上からでもハリのある臀部を強く掴む。
「はぁっはぁっ…時間ないから急いで…今日は外練だけど、遅くなるとんんっぅ…」
彼女の言葉遮り、舌を絡ませる。
自ら制服のブラウスのボタンを外し、スカートも脱ぐと、キャミソールと下着だけになる。
白いキャミソールに下着は上下とも薄いライムグリーンで清潔感を感じられる。
キャミソールの下に滑らせるように手を入れ、背中に手を回そうとするとその細い腕に止められる。
「今日は前なの…」
そう言って自分でキャミソールを脱ぐと、フロントで止められたホックを外した。
下から見上げるその姿は、息が止まる程に妖艶で、普段のハツラツとした雰囲気とは打って変わって、彼女は女であると知覚する。
彼女の身体の前では本能には抗えない。
先日のような相手の感度を確かめながら、ゆっくりじっくりと攻めて行けるような冷静さを保てなくなる。
本能のままに、己の全意識が目の前の極上の果実を貪り食えと命令してくる。
もっと優しく、もっと時間をかけて、もっと彼女が心地よいと思える触れ方をするべきなのに…無理だ。
荒々しく拙く、自分勝手な快楽の得かたの筈なのに彼女は、動きで、声で、表情で、愛情を示してくれる。
そんな幸せの中、俺は彼女の下で果て、同時に彼女も俺の上に倒れ込んでくる。
「はぁっ…はぁっはぁ」
どちらの息かも分からない、二人が一体になった様な感覚のまましばらく彼女は俺の上で肩を上下させていた。
ダッダッダ。
その瞬間俺と茜は凍りついた。
誰かが体育館に入ってくる音、その足音と声音からして女子生徒が2人俺たちのいる倉庫へ近付いてくる。
「やばっ…真由香と紗江ちゃんだ」
ガチャっとドアが開く音がする。
この体育倉庫は扉が2つあり、今俺たちが居るマットや道具が並べられている場所と、バレー部が着替えに使っている部屋は道具で仕切ってあるだけで、壁などは何もない。
隣のドアから入ってきた彼女らが振り返り、こちらを意識し見ればおそらくバレる。
俺と茜はまだ互いに繋がったまま身を伏せる。
ぎゅっと彼女を抱きしめると、小さな声であっと声を漏らす。
俺は彼女の肩越しに、2人の女子生徒の様子を観察する。
「今日外だよねー?ここで着替えてっちゃおー」
「今日暑くない?私ブラの下汗たくさんかいて痒くなっちゃった」
彼女らは部活着に着替え始める。
俺に見られていることに気付かず、制服を脱ぐ。
一人はピンクの下着で、もう一人は白だ。
汗をかいたと言っていた彼女はピンクのブラを外し、汗拭きシートで体を拭いている。
「じゃあ私もちょーだい」
もう一人の子も体を拭くために下着を外す。
たった今果てたばかりだが、茜と身体が密着していることと目の前の二人の同級生の裸に元気を取り戻す。
「何見てるのっんぅっなんでっまたっ…」
体の中で再度元気を取り戻した感覚を感じ取ったのか、俺を責めるように睨みつける。
2人も茜ほどではないが、運動部ということもあり健康的でいい形をしていた。
また調子を取り戻した俺は快楽に抗えず、自然と動いてしまう。
ゆっくり、ゆっくりだが確実に振動を受け取る彼女は必死に声を出さないように耐えていた。
やがて着替え終えた彼女らが出て行くと、二人は互いの欲望が尽きるまで快楽に溺れていった。