miss you
今回短めです。その分気合い入れてます。
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陽も傾き、レースカーテンだけが閉められた部屋は薄暗く、白いはずのシーツは影に染まり、灰色に見える。
たが彼女の上質な真珠の様な照りのある肌は陽の届かなくなった部屋でさえ白く輝く。
何も身に纏っていない、一切着飾らない姿でさえ美しい。
芸術家の目に留まれば、必ず彼女の姿を絵に残したくなるに違いない。
胸から腹部、そして臀部に至るまでの曲線美は正に男の劣情を駆り立てる為の物。
唇、首筋からゆっくりゆっくりと下へ這って行くと肌が信号を受け取るたびに彼女の口から息が漏れる。
静寂な部屋の中で何度も、何度も優しく彼女の身体にキスを落とす音と徐々に荒くなる彼女の息遣いだけが広がる。
触れて欲しいであろう場所のすぐ近くを触れるか触れないかギリギリのタッチで指をスーッと這わせるのを何度も繰り返す。
そうすると徐々に彼女の体は一番敏感な部分への感覚に期待し、形を変化させていく。
それでもまだ触れずにいると、まだなの?と言った表情でこちらを見つめてくる。
「早くぅ…触って…」
羞恥心よりも快感を得たい欲求が高まり、恥ずかしがりながらもつい漏らしてしまった本音。
そこでようやく、指の先が掠める程度に触れる。
瞬間、彼女の身体に電気が走る。
胸の先の信号は下腹部、足の指先まで快感を走らせる。
普段自分で触れる時よりも弱く、優しく掠る程度の触り方。
それなのに痺れるような快楽。
身体はさらに刺激を欲するが、彼は分かっていながらワザと刺激に弱い部分を避けるようにキスを落とし、唇をゆっくりと胸部から臍、そして太ももへと這わせていく。
「可愛いよ、あゆ」
衣服は何一つ纏っておらず、足を広げ快楽に身を委ねるこんなにも情けない姿を可愛いと言ってくれる彼。
表情や、声のトーン、触れ方でそれが嘘でないと分かる。
それだけで心は満足する。
身体が刺激を欲するあまり、自然と腰が浮く。
そんな私を見かねた彼はゆっくりと優しく、私が欲しいであろう快楽を時間をかけて与えてくれる。
彼が私に侵入して来る頃には何度達したか分からない。頭の中は真っ白で息も絶え絶えだ。
彼の侵入と共に迫り来る快楽の波に抗えず、必死に彼の名前を繰り返し呼ぶ事によってどうにか意識を保つ。
大丈夫、綺麗だよと優しく耳元で囁く声、硬く筋張った腕に温かく包まれる感覚。
彼が動くたびに女だと認識させられるこの快感と多幸感。
果てた彼を愛おしく感じながら、私は意識を手放した。
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