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恋愛を学んだらハーレム作れた件。  作者: ミルクソフト
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ファーストキスなんて飛び越えて


「はぁっ…はあっダメっ、ダメだよっ、んうぅっ」



二度目の深いキス。


夜空には、他県からも多くの人々が観に訪れるほど綺麗で、有名な花火が空に咲く。

虹色のシャワーのように降り注ぐ光に俺は目もくれない。

今、俺の瞳に映るのは目の前の美しい少女だけ。

彼女に比べればどんなに美しい景色はなびも引き立て役でしかない。

俺の為に着て来てくれた浴衣、その事実だけで愛おしくてたまらない。


そんな浴衣は今は乱れ、白い鎖骨とその先にある谷間が見えてしまっている。

そんな姿を見て俺の理性はとうに限界を迎え、本能のままに彼女の柔らかい口腔内を蹂躙する。


潤んだ瞳に荒い息、力の入ってない彼女の唇を奪い舌を絡めとる。

舌と舌とが絡み合うたびに俺の服と腕を必死にギュッと握る細く小さな手。

抱き寄せた彼女の身体はとても柔らかく、熱を持っていた。


腰回りは帯でよく分からないがそのすぐ下にある臀部の弾力と大きさは素晴らしい。

浴衣の時は下着はつけないと言うのは嘘らしく、胸板に押し付けられる感触は柔らかいものの何か一枚厚いものを挟んでいる。


彼女を美しくライトアップしていた花火が上がらなくなったところで、頭がおかしくなりそうな甘い時間から解放する。



「はぁっはぁっ…ダメだってば、もうっ花火見れなかったじゃんっ」



プイッと顔を逸らす彼女の言葉で花火大会が終わったのだと気がついた。



「悪い、茜が可愛すぎて花火なんて見てられなかった」


「私は蓮と一緒に観るの楽しみにしてたのっ」


「じゃあ来年は必ず」


「うん…なら許す。約束だよ?」




あぁ、と指切りをして星空の下笑い合う。

こうして花火大会(夏休み)は幕を閉じた。







花火大会当日、彼女は俺がリクエストした通り朝顔柄の浴衣を着てやってきた。

待ち合わせ場所で俺を見つけた彼女はカラカラと下駄を鳴らし駆け寄ってくる。


片方の髪を耳にかけ、髪飾りをつけている。

いつもと雰囲気が違って見えるのは、ほんのり自然に施されたお化粧のせいだろう。

俺はこんなに素敵な子と今からデートするのか、自分が彼女に釣り合って無いんじゃないかと不安になるがブンブンと頭を振って気持ちを切り替える。


「綺麗すぎてビックリした、浴衣着てくれたんだ嬉しいよ」


歯の浮くようなセリフだが、そんな様子はおくびも出さずしっかりと目を見つめ真剣に言う。


「あ、ありがと。伊藤も甚平似合ってる」


「じゃあ行こうか」


そう言うと俺は彼女の手を取り進む。

戸惑う様子だったが、有名な花火大会ということもあり既に人は多い。

はぐれないためという大義名分の元、俺の手を握り返すのだった。


下見した通りのルートを通りつつ、篠原のリクエストにもちゃんと応える。

かき氷を食べ、綿菓子を買い、全然当たらない俺の射的を見て笑う彼女と楽しい時間を過ごす。


あたりも暗くなり時間を確認しながら穴場スポットへと移動する。


「へぇーこんなところあったんだ…キレイ」


「ここで篠原と二人で観たくて」



夜景も見下ろせるこのスポットはホントに穴場らしく、他に誰も居ない。

ここからちゃんと見えるか不安になってきた。

あたりは暗くなり予定時刻まであと1分。

ドクンドクンと心臓の音がうるさい。

口も乾いてきた、くそっ水買っとけばよかった。花火開始と同時に彼女の唇を奪う予定だ。

拒絶されらたどうしよう…

好きとか、付き合ってくれとかのセリフの方が先じゃないか?

いきなりキスしていいもんなのか?

師匠は今の好感度と流れなら心配ないと言うけど、マジで大丈夫なのだろうか…

残り30秒、夜景を眺める彼女の横に立ち左手で篠原の右手を優しく握る。


そしてついにヒュードンっ!と大きい一発目の花火が打ち上がる。

わぁっ綺麗ー!と歓声を上げる彼女の名前を呼ぶ。

「茜」


「へっ?」


下の名前を呼ばれ驚いた顔でこちらを向く彼女に、ゆっくりと顔を近づける。

何をされるのか察したのか、緊張した面持ちでギュッと目を瞑った。

2発、そして3発目が上がった時唇が重なる。

ギュッと全身に力を入れていた彼女も唇が重なると徐々に力が抜けていった。

5秒ほどの少し長めのキスを終えると、

あっと少し寂しそうな声に俺の理性は崩壊した。


繋いだ手を引き抱き寄せる、次は荒々しく唇を奪い本能のまま赤いべにが塗られた唇の間に舌をねじ込んだとろこで冒頭部分に至ったのであった。

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