第15札 三つ巴戦開始!
宙宇基陣は
美羽、海という二人の少女と
三つ巴戦をする事に成ったが。
愈々行動カードのセットだ。
詰まり。
戦闘開始だ。
「「「第一ターンドロウ!」」」
三人が揃って宣言し。
モンスターカード、戦術カードの更に下に
行動カードをセットする。
モンスター全部の行動カードが揃う迄は
行動カードは裏返しだ。
陣の召喚モンスター
海の殺し屋シャチ 属性:水4 技:オルカアタック
命中 火4≧土2 威力 水6/風3
古代翼竜プテラ 属性:風4 技:裂空の顎門
命中 風5>土2 威力 水4/火4
シャチの戦術カード
凶暴針毛獣ヤマアラシ属性:火3 技:毛針
命中 火5>水2 威力 土3/風2
プテラの戦術カード
闇に眼光るヤマネコ 属性:火2 技:ダークスラッシュ
命中 風2≧水2 威力 火3/土2
札を場に置くのは
召喚モンスターが二体と少ない
陣が最初だ。
行動カードは二体共縦表示、
其のまま行動カードとして使うという事だ。
海の召喚モンスター
人鳥コウテイペンギン 属性:水4 技:水中飛行
命中 風3≧火3 威力 土4/水5
死の顎門イリエワニ 属性:水4 技:デスロール
命中 火3≧風2 威力 水6/土4
リビアタンメルビレイ 属性:水5 技:デスファング
命中 土4≧風3 威力 水6/火5
コウテイペンギンの戦術カード
海豚ハンドウイルカ 属性:水4 技:ドルフィンジャンプ
命中 風5≧土2 威力 水6/火2
イリエワニの戦術カード
真海豚マイルカ 属性:水4 技:テイルスラップ
命中 火4≧土2 威力 水5/風4
リビアタンメルビレイの戦術カード
人鳥オウサマペンギン 属性:水4 技:トボガン
命中 土3≧火2 威力 水6/風4
海はモンスターは三体召喚しているが
行動カードは全て縦表示。
美羽は。
一体の行動カードが横表示だ。
此れは今の戦術カードを交換する、という行為だが。
第一ターンから戦術カードを交換するのは
問題が有る、と言わざるを得ない。
ルール上は違反という訳ではないが。
ワイバーンが此のターンは行動出来ないのが
バレてしまっている。
詰まり勝負が不利に成った。
美羽は其ういう失態を演じてしまったのである。
様子からは
うっかり、らしかったが。
陣に諭されて此うするに至ったのだ。
美羽の召喚モンスター
幻想巨鳥ロック 属性:風5 技:蹂躙の爪
命中 土5≧水3 威力 風6/火4
飛空怪獣ワイバーン 属性:風4 技:毒針の尾
命中 土4≧風5 威力 火4/水2
猛禽の王者イーグル 属性:風3 技:荒鷲の爪
命中 風5>水2 威力 土3/火2
ロックの戦術カード
鉄拳爬虫人類キーパ 属性:土4 技:正拳逆突き
命中 火4≧水3 威力 土5/風3
ワイバーンの変更行動カード
凶悪に荒ぶるヒグマ 属性:土4 技:強欲の牙
命中 火4≧風2 威力 土6/水3
イーグルの戦術カード
ランフォリンクス 属性:風3 技:嘴の牙
命中 風5>土1 威力 水4/火2
「じゃあ行動カードを表返すぞ!」
と。 陣が捲った行動カードは。
シャチの行動カード
鎧獣アルマージ 属性:土2 技:肉弾攻撃
命中 火2≧風1 威力 土4/水2
プテラの行動カード
川のカワウソ 属性:土3 技:うねり寄る牙
命中 水3≧風3 威力 土4/火2
「行動無しだ!」
と、陣が宣言すれば。
「何でだよっ!」
と、海が突っ込む。
「何でも何もないだろう!」
陣は困った様に言うが。
「属性を満遍なく揃えているだけに。
使えないカードが出てしまうのですわね?
だから。
今の内に消費してしまおうと」
美羽が鋭く切り込む。
「……
ああ、其うだな?」
陣は正直に応えるが。
目には疑惑の光が宿る。
本当にうっかりだったのか? と。
対して
表裏が無さそうな海は。
「もーう!
陣は仕方ないなあw♪」
何が仕方ないのかは分からないが。
行動カードを表返す。
「じゃああたしの攻撃を食らえーw♪」
コウテイペンギンの行動カード
ジェンツーペンギン 属性:水3 技:水中高速飛行
命中 風2≧火2 威力 土3/水5
イリエワニの行動カード
真海豚マイルカ 属性:水4 技:テイルスラップ
命中 火4≧土2 威力 水5/風4
リビアタンメルビレイの行動カード
抉りの牙ホオジロザメ 属性:水4 技:エアジョーズ
命中 風4≧土1 威力 水6/火4
「全部行動無しじゃねえかっ!!」
陣は盛大に突っ込んだ。
「えー……?」
海は分かっていない様で。
其れ処か突っ込まれたのが不満そうだ。
「初心者なのか?!
ルール分かっているのか?!
戦術カードは成るべく低くしろ! って言ったのも
聞いていねえしっ!」
陣は最早心配気で。
其ういう次元の話であった。
「あたしのゲーム歴をナめるなよっ?!」
海は寧ろ反発するが。
「あー……! 良いか?
此の!
札を技として使ったら
判定値に成る四つの数字!
此れが
モンスターとして使えば能力値でな?
戦術カードと行動カードのウェイトの合計が
能力値以下じゃあないと
モンスターは行動出来ないんだ!」
もう陣の説明は
ルール以前の仕組の段階だが。
「おう!」
海は平然と返事をする。
まるで自身には何も問題が無いかの様に。
「海さん……!
手動のゲームは
自分で計算しないと
成り立たないですわよ?」
美羽がひょいと割り込んで言うと。
「大変だなw!」
海は
他人事かの様にあっけらかんと返す。
美羽は今度は陣に向かって。
「テレビゲームにしろ携帯ゲーム機にしろ。
機械が計算してくれて
プレイヤーは何も考えずにプレイ出来るのですわ?」
陣が貧乏と言ったからであろう。
電子ゲームの説明をしてくれる。
「ほーお? ベンリだな?
頭悪く成りそうだが!」
陣は関わりたくなさそうに聞く。
「其うですわねw?
テレビゲームで将棋や麻雀が出来ても
駆け引きや盤外戦術や。
点数計算は出来ませんものねw?」
美羽がさらりと言うのに対し。
「麻雀知ってんのか?」
陣は疑惑を深める。
「いいええ?
麻雀を教育に取り入れているという家庭を。
テレビで見た! だけですわw?」
「はあん?
珍しいな?」
陣は気のない返事をするだけだ。
話を掘り下げたくもない、という意思が見える。
「其れからw!
バグが有り過ぎな上
ゲーム機本体を壊してしまうという
酷いソフトも有るみたいですわw?」
美羽が更に続けるのは。
「はあ?」
貧乏な陣には付いて行けない話題だったが。
「ヒデえええええええええええええええ?!」
海は凄く食い付いた。
が。
陣が本当に興味なさそうにしていたら。
「ゲーム機は高価いんだぞっ?!
其れを壊すソフトなんて許せるか?!」
海は興奮していて
どうにかして陣に教え込みたい様だ。
しかし。
「で? ソフトって何なんだ?」
貧乏な陣にはぴんとこない様だったのだ。
海も美羽も悲痛な顔に成り。
「其んなっ……!
其んな事も知らない位
ビンボーなのかっっ!!」
海は本当に悲しそうに嘆く。
「煩えよっっ!!」
陣には
貶されたとしか思えない様だったが。
「ゲーム機本体には基本の性能が有って
其れは変わらない、
のでハード。
本体の基本の性能を使って
様々なゲームを取り替えて遊べる
外付けの部品、
の様なものをソフトと言うのですわ?」
美羽が懇切丁寧に説明してくれるが。
「ほーん?」
陣はどうでも良さそうだ。
「時代に取り残されているぞぉお~?」
海が本当に悲しそうに言うと。
「煩えっての!」
陣は益々臍を曲げるだけだ。
「コンピュータはゲームだけじゃあないですわ?
将棋ソフト等は
ヒトを軽く超えていく、とか
聞いた事御座いません?」
「聞いた事位は、な?」
美羽が何やら更に教えてくれようとするのに
陣も渋々頷く。
「其れは良いんだが!
行動カード捲ってくれないか?
ゲームが進まないんだが?」
陣は頷きつつも
先を促す。
「あらw? ご免遊ばせw?」
美羽は悪びれず
行動カードを表返す。
ロックの行動カード
猪突猛進イノシシ 属性:土4 技:猛撃突進
命中 火4≧風3 威力 土5/水3
ワイバーンの変更戦術カード
陸のイタチ 属性:土3 技:イタチの最後っ屁
命中 風3≧水2 威力 火3/土4
イーグルの行動カード
古代翼竜プテラ 属性:風4 技:裂空の顎門
命中 風5>土2 威力 水4/火4
結局は。
「みんな行動無しかよ!」
と。 海が言う通りであった。
海は此れを見て
気が抜けた様だが。
陣は。
「……ふうむ?」
目を光らせていた。
2021/10/26
修正が発生致しました!
「人鳥コウテイペンギン」の能力配分が間違っておりました!
伴って
「ジェンツーペンギン」の能力配分も修正致しました!
ジェンツーペンギンは
小さくて非力だけど水中ではペンギン最速!
というのを表現する為です!
訂正してお詫び申し上げます!(泣)
2022/03/10 23:49
訂正が発生致しました!
「シャチ」の能力配分が
かなり初期から間違っていた為修正した結果
「ホオジロザメ「シャークバイト」」と同値に成ってしまい
個性を表す為「シャークバイト」を変更せざるを得ませんでした!
伴って。
「エアジョーズ」も数値変更と成りました!
訂正してお詫び申し上げます!