表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/29

第14札 リアル伝説の戦士

 宙宇基ゆうきじん

美羽みううみというふたじょうじょ

どもえせんをすることった。


 しょう

「バトルモンスターズ」というカードゲームにておこなう。


 のゲームは

モンスターカード、せんじゅつカード、行動こうどうカードと

三枚さんまいカード

モンスターをしょうかんして使えきする事をあらわす。


 現在げんざい戦術カードをしたところだが。

「ウミブタウミブタってヒドくねえ?」

と海がう。


 海の召喚モンスター

じんちょうコウテイペンギン 属性ぞくせい:みず4 わざ:すいちゅうこう

           めいちゅう かぜ3≧3 りょく つち4/水5

顎門あぎとイリエワニ  属性:水4 技:デスロール

           命中 火3≧風2 威力 水6/土4

リビアタンメルビレイ 属性:水5 技:デスファング

           命中 土4≧風3 威力 水6/火5


 コウテイペンギンの戦術カード

海豚うみぶたハンドウイルカ  属性:水4 技:ドルフィンジャンプ

           命中 風5≧土2 威力 水6/火2

 イリエワニの戦術カード

真海豚しんうみぶたマイルカ    属性:水4 技:テイルスラップ

           命中 火4≧土2 威力 水5/風4

 リビアタンメルビレイの戦術カード

人鳥オウサマペンギン 属性:水4 技:トボガン

           命中 土3≧火2 威力 水6/風4


 陣はこたえる。

かんくと

れが「イルカ」だからな」


なんでだよ!」

 海は憤慨ふんがいするが。

おれおこったってようがないだろう!」

陣が言うのももっともであった。


「其れに!

 ブタもイルカも

くじら偶蹄目ぐうていもく」というおな種類しゅるいけにはいるからな!」

 陣がさらくわえると。

「「ええええ?!」」

 海と。 美羽もおどろく。


「って!

 クジラっつーかイルカじゃん!」

 海はただ驚いてだけはいなかったが。


「クジラとイルカのちがいはおおきさだけだ!

 しかも厳密げんみつな違いではなく

くまでヒトの感覚かんかくなだけのはなしだ!」

陣はきっぱりかえす。


「其うなのぉ~?!」

 けっきょく海が驚きっぱなしなだけだった。


「ではw?

わたくしにご助言じょげんいただけないかしらw? 陣さん」

 海のはなしんだかと。

美羽がす。


 たいして陣は

こまった様に。

「助言ったって。

いまて言えるはんだぞ?」

 当然とうぜんだがカードゲームは

うちあいには見せないのだ。


 美羽の召喚モンスター

幻想巨げんそうきょちょうロック   属性:風5 技:じゅうりんつめ

          命中 土5≧水3 威力 風6/火4

空怪くうかいじゅうワイバーン 属性:風4 技:毒針どくばり

          命中 土4≧風5 威力 火4/水2

猛禽もうきん王者おうじゃイーグル 属性:風3 技:荒鷲あらわしの爪

          命中 風5>水2 威力 土3/火2


 ロックの戦術カード

鉄拳てっけんちゅう人類じんるいキーパ 属性:土4 技:正拳せいけんぎゃく

          命中 火4≧水3 威力 土5/風3


 ワイバーンの戦術カード

きょうあくに荒ぶるヒグマ 属性:土4 技:強欲ごうよくきば

          命中 火4≧風2 威力 土6/水3


 イーグルの戦術カード

ランフォリンクス  属性:風3 技:くちばしの牙

          命中 風5>土1 威力 水4/火2


「ええw」

 美羽は。

ぱっと見()んではいるが

先程さきほどげんそこねたばかりだ。


 陣は。

其れをらんりするかの様に言う。

「戦術カードはみんなはやえたほういな。

とくにワイバーンはぐにでも」

「成るべくウェイトがかるいカードに、ですわね?

 折角せっかく海さんにわせましたのに!」

 美羽もかってはいる様だが。


「どゆこと?」

 海には分からず。


「其んなことかんがえていたのかよ……!」

 陣はあきれている。

「リビアタンは「しっ」のあく、とする

はなしるって言ったな?

 「嫉妬」は「ななつの大罪たいざい」のひとつなわけだが

「強欲」も其の一つなんだな!」


「ほへ~? 其う?」

 「嫉妬」の悪魔を召喚した所の海は

嫉妬とはえんそうなほうけたかおをする。


「けど何で

ヒグマさんは「強欲」なのかしらねw?」

 美羽がゲームにはえいきょうなさそうな所をく。


「クマは

いち度目どめけたもの

しゅうちゃくすると言うからな!

 「さんべつ」という所のけん

最悪さいあくだったという!」

 陣はしっかりとこたえる訳だが。


「最悪! ……ですか。

 其れでくなられたかたがいらっしゃったり?」

 流石さすがに美羽もいきみ。


「亡くなったなんてもんじゃあない!

 冬眠とうみん出来できなかったヒグマが

ヒトをえさとしてねらい!

 最初さいしょぞんしょくとしてってかれた女性じょせい

かいしゅうして通夜つやをしていたら

其処そこさらおそい!」

「保存食って!」

 海が横槍よこやりれるが。

陣はまらない。

「ヒグマにしたら

保存食をられたから

おこってたんだな」

ひどい……っ!」

 美羽も流石さすが顔色かおいろわるい。


「其れでヒグマはおんなあじおぼえてしまい

通夜のしょからなんしたヒトビトの先回さきまわりをして」

「女の味ってなんだああああああああ!」

 海がぜっきょう気味ぎみに陣にむが。


文字もじどおった味だな。

 ヒグマは最初に女性を食ったら

女性ばかり狙う様だな。

 で。

 ヒトビトが避難しようとしたいえ

ちょう先にクマがいて。

 襲って、其のあと食うおとが。

生々(なまなま)しくこえたという」

「ホラーかよっっ!!」

 海がもう絶叫としか言えない反応はんのうをするが。

陣は淡々(たんたん)つづける。


「ヒグマはもう女の味を覚えたから

つぎとなりむらを狙うと。

 隣村ってのが「三毛別村」なんだけどな?」

「……其れ、

どう解決かいけつするんです?」

 美羽はもううんざりとしている。

伝説でんせつのマタギさんとやらがたおしたんだな」


「マタギ?」

 海にはからないようだが。

「クマ専門せんもんりょうさん、

ですわね?」

 美羽はすこしはっていた。


「伝説ってw!

 ゲームのキャラみたいだなw!」

 海は其方そちらほうがおこのみな様で。

あながはずれてもいないな!

 200にんからの討伐隊とうばつたいもうと言っている所を

ひとで斃したからな!」

 陣が其う言えば。

「スゲえええええええええw!

 リアル伝説のせんじゃんっっw!!」

海は大興奮だいこうふんだった。


「しかしごう

伝説の戦士さんがましたわね?」

 美羽はあきれているが。

「都合良くっていうか

ヒトとしてアレだったから渋々(しぶしぶ)

かたなくおはちまわったってかんじだが。

 ったらアイツしか居ねえ! ってな?」

 陣が其う言うと。

「ヒトとしてアレっっwww!!

あーっはっはっはっはっはwww!!」

 海はおおよろこびだった。


「「英雄色えいゆういろこのむ」

という事かしら?」

 美羽がくびかしげるが。

「いや。

 大酒おおざけみであばもの

という方向性ほうこうせいらしいぞ?」

と陣がこたえれば。

「あーっはっはっはっはっはwww!

 何か冒険者ぼうけんしゃって感じじゃーんっw!!

まさしくリアル伝説のキャラっw!」

 海の琴線きんせんれる方向性だったらしい。

「其の伝説の戦士w!

まえ何てえんだw?」


「ん?

 山本兵吉やまもとへいきち

 陣がなになく答えると。

「名前がまらんっっ!!」

海は激昂げっこうした。


 陣はぐにたしなめる。

失礼しつれいぎるだろう!!

 其れにな!

 「兵」っていう字は「ツワモノ」ともんで

今風いまふうに言えば正しく「戦士」なんだぞ?」


「おおおおおおおお?!

 スゲえっっ?!」

 海は直ぐにてのひらかえした。


 一方いっぽう美羽は。

「……ヒグマさん、

正しく「強欲」のあくでしたわね?」

ゲッソリしていた。


「其うしたら。

 陣さんのふだ解説かいせつしてくださるかしらw?

 此れはれんしゅうなのですしw?」

 美羽は何処どこ図々(ずうずう)しく催促さいそくするが。

機嫌はなおった、様にえる。


 陣は苦々(にがにが)しいが。

うち

かすモンじゃあないんだが!

 見えている所だけ! だぞ?」


 陣の召喚モンスター

海のころシャチ  属性:水4 技:オルカアタック

          命中 火4≧土2 威力 水6/風3

代翼だいよくりゅうプテラ   属性:風4 技:裂空れっくうの顎門

          命中 風5>土2 威力 水4/火4


 シャチの戦術カード

きょう暴針毛ぼうしんもうじゅうヤマアラシ属性:火3 技:ばり

          命中 火5>水2 威力 土3/風2


 プテラの戦術カード

やみひかるヤマネコ 属性:火2 技:ダークスラッシュ

          命中 風2≧水2 威力 火3/土2


「陣さんだけ召喚したふた

ですわねw?

 何故なぜとおたずねしてもw?」

 美羽は中々(なかなか)遠慮えんりょい。

 「二人」というのはことあやであろう。

「其れが一番いちばんやりやすいからだ。

 召喚モンスターが一体いったいだと手札が回転かいてんしないし

三体さんたいだと手札をめられないだろう?」


「ほへ?」

 海は見たままかいしていない様だ。


ほどw!

 一人だと手札が一枚いちまいずつしか使つかえずじゅうも出来ず。

三人さんにんだと毎回使まいかいつかり、

なのですわねw?」

 美羽は中々かいりょくが有る様だ。

「しかし其れは。

構築こうちくがバラバラだから!

ですわね?」


 構築。

 「バトルモンスターズ」は

山札デッキをプレイヤー一人一人が持つゲームであり。

 山札デッキ

かくプレイヤーが其れぞれ

好みでてるのである。


「……バラバラっつーか……」

 陣は呆れつつ言う。

「属性を満遍まんべんなくそろえているって言えよ!」


「はあ?」

 やはり海は理解していない。


「土、火、風、水の「四元よんげん」を

大体同だいたいおなじ様に揃えている、

という事ですわw?

 ではれない一枚は

何なのかしらw?」

 美羽は分かり易く説明せつめいしたうえ

さらりとくべきでない所をめてくる。


「言う訳ないだろう!」

 当然とうぜん陣は其う答える。


なに言ってんのー?」

 海は一人

ぽつんとのこされていた。

2021/10/26

 修正が発生致しました!

「人鳥コウテイペンギン」の能力配分が間違っておりました!


 訂正してお詫び申し上げます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ