第37札 第三ターンの行動
カードゲーム「バトルモンスターズ」で。
黒星連也と海が勝負していた。
宙宇基陣は審判だ。
が。
中々陣には
精神が削られる様相であった。
海の召還モンスター左
遠尾爬虫人類ティラン 属性:火4 技:テイルウィップ
命中 風3≧水4 威力 火5/土3
戦術カード
闇に眼光るヤマネコ 属性:火2 技:ダークスラッシュ
命中 風2≧水2 威力 火3/土2
海の召還モンスター中央
海豚ハンドウイルカ 属性:水4 技:ドルフィンジャンプ
命中 風5≧土2 威力 水6/火2
戦術カード
最小鸚鵡オカメインコ 属性:風2 技:オウム返し
命中 火2≧水2 威力 風3/土2
海の召還モンスター右
ハイイロペリカン 属性:風4 技:咽喉嚢
命中 風5>火3 威力 水4/土3
戦術カード
最小鸚鵡オカメインコ 属性:風2 技:オウム返し
命中 火2≧水2 威力 風3/土2
黒星の召還モンスター左 ダメージ 水3
東海青竜王 属性:土6 技:反重力砲
命中 火5≧風5 威力 土6/水5
戦術カード
蛟竜 属性:水5 技:鉄砲水
命中 土4≧風4 威力 水6/火4
黒星の召還モンスター中央 ダメージ 火1 水1
北海黒竜王 属性:水6 技:水昇華弾
命中 火5≧土5 威力 水6/風5
戦術カード
北海黒竜王 属性:水6 技:水昇華弾
命中 火5≧土5 威力 水6/風5
黒星の召還モンスター右
南海赤竜王 属性:火6 技:隕石砲
命中 風5≧水5 威力 火6/土5
戦術カード
西海白竜王 属性:風6 技:爆裂気球
命中 土5≧水5 威力 風6/火5
現在第二ターンが終了しているので
第三ターンを始める所だったが。
「早く札を引いて
場に出してくれよ!」
陣は審判なので
プレイヤーが動かなければ始まらない。
しかし
陣が催促しても
海はのほほんとして。
「もうお話終わり?」
「何時迄もくっちゃべっていたって
ゲームが進まないだろう!」
陣にとっては
カードゲームが仕事みたいなものであった。
金銭は大会の賞金しかないが
衣食住が
実の親なんかの所より保証されていたのだ。
だから真剣だというのに。
「オンナノコと仲良くお喋りしやがってぇ~……!」
等と黒星から言われていた。
しかしよく見回してみれば。
其う思っているのは
黒星だけでもなかった。
寧ろ黒星は
思っている者代表、という所か。
「何で俺が
其んなモテているみたく言われるんだよ?」
陣は迚も不満であったが。
黒星はジト目で言う。
「宙宇基の周りを見ろ!
オンナノコ……というか女性ばっかりだ!
ウハウハしやがって!」
「……あれ?」
陣は不満そうだったが。
其れでも、と思い留まってみると。
最初陣に近付いてきたプレイヤーは
美羽と海だ。
其してプレイヤー達には
一人ずつ成人女性が付き添っている。
本当に女性ばかりであった。
「……別にモテてもウハウハもしていない!」
言いつつ陣自身も
説得力が無さそう、といった顔だ。
「うはうはー! うはうはー!
ハヤシも有るでよー!」
突然海が何の脈絡もなく言い出す。
……。
其の場の全員が
何とも言えないでいると。
美羽がスマホ? で何やら見る。
「……大昔のCMの様ですわw?
レトルトカレーの宣伝、
其れでハヤシも有るとw!
いう事の様ですw!」
「……お姉さん方すら呆然としているんだが?
何時の話だ? 其れ!
其して其んな事も調べられんのかよ?!」
「お姉さん」というのは
プレイヤーに付き添う成人女性の事だが。
陣が美羽にツッコむと。
「ええ、調べられるのですw!
ネット検索、融通が利いて便利ですわねw?」
美羽はしれっと返す。
「融通? 多少違っていても
検索出来るって事か?」
ゲームが進んでいないのだが。
陣は「ネット検索」が気になってしまった様だ。
「ええw! うろ覚えだと細かく違っているものですからねw!」
実際今調べた言葉も差異が有った、
と美羽は陣に画面を見せる。
「ネットって、便利なものだな!
じゃあ始めるぞ?」
陣が仕切り直すとようやく。
「「第三ターンどろー!」」
黒星と海は札を場に出す。
海は左と中央のモンスター、
黒星は中央のモンスターの札が横表示であった。
戦術カードの変更である。
海が先ず。
相手を全く気にしていない感じに札を捲る。
「どとーじゃないこーげき!」
「はいはい」
陣はもう真面には取り合わない。
が。 黒星が。
「うおおっ! 又ソレかっ!
キツいぜ!」
等と言っている。
ティランの変更戦術カード
‐ 属性:火1 技:燃え上がる熱意
命中 風0≧水0 威力 火6/土0
ハンドウイルカの変更戦術カード
高速に羽撃くハチドリ 属性:風1 技:ホバリング飛翔
命中 土1≧風3 威力 水1/火1
ハイイロペリカンの行動カード
猛禽の王者イーグル 属性:風3 技:荒鷲の爪
命中 風5>水2 威力 土3/火2
「本当に引きが強いなあ」
つい、という風に。
陣は苦笑いしつつ零す。
「勝負相手としちゃあ恐ろしいな!」
しかし黒星は
不敵な笑みを浮かべて札を捲る。
「ふっw! 料理マンガなんかじゃあな!
先に出した方が負けるのが定番だぜ!」
東海青竜王の行動カード
北海黒竜王 属性:水6 技:水昇華弾
命中 火5≧土5 威力 水6/風5
北海黒竜王の変更戦術カード
巨大歯鯨マッコウクジラ 属性:水5 技:深海潜行
命中 土5≧水6 威力 火3/風4
南海赤竜王の行動カード
南海赤竜王 属性:火6 技:隕石砲
命中 風5≧水5 威力 火6/土5
「……」
陣はジト目だった。
が。 何事も無かったかの様に。
「さあ判定だな」
「何が言いたいんだ? 宙宇基ぃい!」
話を進めようとしたら黒星が絡んだ。
「何も言いたくはない。
判定するぞ」
もう陣は感情が抜け落ちたかの様だ。
しかし代わりにか美羽が。
「滑稽ですわねw?」
ポロっと零すと。
「コケコッコオオオ!!」
黒星は唸り飛ばすのだが
向かう相手はやはり陣である。
「何言っているんだ黒星」
陣はもう唯鬱陶しそうだった。
扨判定の計算式は。
攻撃するモンスターのウェイト
モンスター 行動
ティラン 火4 + 火2 = 6
ハンドウイルカ 水4 + 風2 = 6
ハイイロペリカン 風4 + 風3 = 7
拠って行動順は。
ティラン、ハンドウイルカが同時で
ハイイロペリカンが最後の攻撃と成る。
其して其れぞれの攻撃は。
ティラン 属性:火 技:ダークスラッシュ
命中 風5≧水6 威力 火14/土5 +相手の行動カード
ハンドウイルカ 属性:風 技:オウム返し
命中 火5≧水9 威力 風11/土5 +相手の行動カード
ハイイロペリカン 属性:風 技:荒鷲の爪
命中 風13>水8 威力 土8/火7 +相手の行動カード
拠って。
対象 ティランの攻撃
東海青竜王 10≦12 19/10 回避
北海黒竜王 10≦12 19/10 回避
南海赤竜王 10≦11 20/10 回避
ハンドウイルカの攻撃
東海青竜王 10≦15 16/10 回避
北海黒竜王 10≦15 16/10 回避
南海赤竜王 11≦14 16/10 回避
ハイイロペリカンの攻撃
東海青竜王 18>14 13/12
北海黒竜王 18>14 13/12
南海赤竜王 18>13 13/13 残留
判定は。
「南海赤竜王に風ダメージが1! 残留する!
で、ターン終了だ!」
と、陣が宣言する。
「あれ? ソレだけえっ?」
海は当てが外れたという顔だったが。
陣は冷静に答える。
「ああ。
ティランとイルカは全部外れで
ペリカンのみ攻撃が当たる。
札一枚じゃあ
どうやってもダメージ1しか残らないからな」
「ケチ!」
海は無茶を言うが。
「其ういう問題じゃあないだろう!」
陣には其うとしか言えない。
「此れは辛い戦いに成りそうですわねw」
美羽が唐突に言う。
「辛いっつーか……!」
陣にはどう答えたものだか、という顔だが。
美羽が続けるには。
「テレビゲームにも有るのですw!
唯硬いだけのボス敵と戦うのが精神的に辛いというのがw!」
「おー其れはツレーw!」
海が同意する。
何か分かるものが有る様だ。
詰まり。
ゲームというからには
勝つ可能性も負ける可能性も無ければ詰まらない、
というか成り立たないのだ。
負ける可能性は無い!
しかし勝つには時間が掛かる!
というと。
非常に苦痛な作業時間と成る。
陣は貧乏生活故テレビゲームには疎いが。
「……其んな感じかもなあ……?」
詰まり黒星が
唯硬いだけのボス敵、
の様であった。
「おっしーw! 次行ってみよー♪」
海は気付いていないのか
テレビゲームを例えとしか聞いていなかったが。
大変お待たせ致しました。
ヤベーw! 前話から二ヶ月以上過ぎちゃったw!(笑えない)
第二弾でごぜえます……!(泣)
第一弾は『弱きより起つ』deathっw!(だから笑えないっ)
いやあ……!
『弱きより起つ』は気付いたら過ぎていた!!(泣)
だったんだけどお……?(汗)
コチラは
うぃんどずじゅういちに戸惑っている内に
あー過ぎちったあ!!
って……!(汗)
と言いますのもっ!
うぃんどうずの所為っ!!!!(激怒)
……って訳でもないのかなw?(嗤嗤嗤)
新ぱそこん様を家にお招きしたら!(購入したら)
一画面の行数が前ぱそこん様と違あぁうっっ??!!(大汗)
詰まりすくろーる(嗤)の区切りが違う訳なあ?!(涙)
今迄でっき(笑)を
画面にキレイに収めていたと信じていたので
狼狽えまくりw!(笑) っすよ!(超超絶大爆笑)
ぱそこん様によっても
一画面の行数違うんだあ!!(嘆!!)
って!(泣)
なのでー……!
判定の計算式辺り
すくろーる(笑)位置ガッタガタかなw?(泣)
なんだけどっ!(超超絶大爆笑)
えー……!
お手柔らかに?(超超絶大爆笑)
次回は!
新ぱそこん様に慣れて
早く投稿出来たらイイなっw☆(志低いw)
其れでは又っw!(反省してマスw!)




