第35札 第二ターンの判定開始
カードゲームでだが。 黒星対海、の勝負をしていた。
黒星連也は其の前に宙宇基陣に敗れていた為
素直に話を聞いてくれなくて。 海との勝負と成ったのだ。
陣は日本人選手みんなで協力したかったのだが。
其う。 カードゲームの大会は外国で開催され
対戦相手は先ず外人選手と成るであろう規模であったのだ。
海の召還モンスター左
遠尾爬虫人類ティラン 属性:火4 技:テイルウィップ
命中 風3≧水4 威力 火5/土3
戦術カード
闇に眼光るヤマネコ 属性:火2 技:ダークスラッシュ
命中 風2≧水2 威力 火3/土2
海の召還モンスター中央
海豚ハンドウイルカ 属性:水4 技:ドルフィンジャンプ
命中 風5≧土2 威力 水6/火2
変更行動カード
ジェンツーペンギン 属性:水3 技:水中高速飛行
命中 風2≧火2 威力 土3/水5
海の召還モンスター右
ハイイロペリカン 属性:風4 技:咽喉嚢
命中 風5>火3 威力 水4/土3
戦術カード
最小鸚鵡オカメインコ 属性:風2 技:オウム返し
命中 火2≧水2 威力 風3/土2
黒星の召還モンスター左 ダメージ 水2
東海青竜王 属性:土6 技:反重力砲
命中 火5≧風5 威力 土6/水5
戦術カード
蛟竜 属性:水5 技:鉄砲水
命中 土4≧風4 威力 水6/火4
黒星の召還モンスター中央
北海黒竜王 属性:水6 技:水昇華弾
命中 火5≧土5 威力 水6/風5
変更行動カード
西海白竜王 属性:風6 技:爆裂気球
命中 土5≧水5 威力 風6/火5
黒星の召還モンスター右
南海赤竜王 属性:火6 技:隕石砲
命中 風5≧水5 威力 火6/土5
変更行動カード
蜃竜 属性:水5 技:蜃気楼
命中 火4≧風3 威力 土5/水6
黒星は第二ターン、既に行動無しが確定していた。
東海青竜王の行動カード
南海赤竜王 属性:火6 技:隕石砲
命中 風5≧水5 威力 火6/土5
北海黒竜王の変更戦術カード
北海黒竜王 属性:水6 技:水昇華弾
命中 火5≧土5 威力 水6/風5
南海赤竜王の変更戦術カード
西海白竜王 属性:風6 技:爆裂気球
命中 土5≧水5 威力 風6/火5
もっと言ってしまえば次のターンも、
若しかしたらずっと……という有様ではあったが。
対して海は三体全てが攻撃だ。
成功するかは判定次第だが。
判定は。
審判である陣に掛かっていた。
ティランの行動カード
刺突突進魚ダーツ 属性:水2 技:ニードルスピアー
命中 火2≧風1 威力 水5/土1
ハンドウイルカの変更戦術カード
最小鸚鵡オカメインコ 属性:風2 技:オウム返し
命中 火2≧水2 威力 風3/土2
ハイイロペリカンの行動カード
ウィル・オ・ウィスプ 属性:火1 技:熱
命中 風1≧火3 威力 水1/土1
陣はしばし場に出た札を見詰める。
其の計算はというと。
先ず行動順番は
モンスターカードと行動カードの
ウェイトの合計値が少ない順なので。
モンスター 行動カード
ティラン 火4 水2
ハンドウイルカ 水4 水3
ハイイロペリカン 風4 火1
ペリカン、ティラン、イルカの順と成る。
「ウェイト」は「重み」であり
「召還士」が「モンスター」を「使役」するのに
重い程時間が掛かるという訳だ。
其して「命中」と「威力」の判定は。
モンスターの能力値引くダメージと
「戦術カード」、自身の「行動カード」、相手の「行動カード」の
「判定値」全ての「合計値」だ。
「判定値」というのは
「モンスターカード」の場合は「能力値」と言っている値だ。
相手の「行動カード」も足すのは所謂「カウンター」を表す。
なので
相手に利用され難い行動を心掛けないと成らない。
のではあるが
其処迄考えなくても「ゲーム」は出来る、
という構造ではある。
兎角
其れぞれの「行動」は順番がはっきりしているので。
ペリカンの攻撃 属性:火1 技:熱
命中 風9≧火8 威力 水7/土6 足す相手の行動カード
ティランの攻撃 属性:水2 技:ニードルスピアー
命中 火10≧風6 威力 水11/土6 足す相手の行動カード
ハンドウイルカの攻撃 属性:水3 技:水中高速飛行
命中 風10≧火6 威力 土7/水13 足す相手の行動カード
先ずペリカンの攻撃の判定は。
命中 威力
東海青竜王 14≧14 12/11
北海黒竜王 15≧13 12/11 残留
南海赤竜王 12≧12 13/11
北海黒竜王に残留する、
詰まりターン終了後も火ダメージが1残る。
ターン内は全員に「威力」の分だけダメージ、
以降の判定に影響する。
「残留」ダメージは
「命中」判定が一番大きかった者に残るのだ。
東海青竜王と南海赤竜王は
「命中」と「回避」が同値で
不等号が「≧」と「=」も付いているから
ギリギリ「命中」なのだ。
其してダメージはどう影響するかというと
「土」ダメージは「火」判定値を。
「火」ダメージは「風」判定値を。
「風」ダメージは「土」判定値を。
「水」ダメージは「水」判定値を。
其れぞれ減らすのだが。
此れは今回は
黒星のモンスターには行動が無いので変わりが無かった。
海に関係が有るのは
同じ属性の攻撃が続いた場合。
通常1ダメージを下回ると「命中」しても「残留」しないのだが
合計値で2を上回っても
二枚「残留」ダメージに出来るのであった。
しかし「火」属性攻撃は一つなので
北海黒竜王に「火」ダメージが1残るというのが確定であった。
が。
次が「水」属性の連続攻撃である。
ティランの攻撃は。
命中 威力
東海青竜王 16≧11 16/11 残留
北海黒竜王 15≧12 16/11
南海赤竜王 14≧9 17/11
東海青竜王と南海赤竜王の「命中」が同値だが
此の場合は
より左側のモンスターにダメージが残留する。
今回は東海青竜王だ。
詰まり左側程
味方の盾に成ってしまうのだ。
其してハンドウイルカの攻撃は。
命中 威力
東海青竜王 15≧12 12/18
北海黒竜王 16≧11 12/18 (残留)
南海赤竜王 13≧10 12/19
「ん? 初めての案件だな?」
つい陣が零すと。
「如何なさいましたw?」
美羽が即座に訊く。
「うん。
多分残留だと思うんだけど
ティランとイルカの攻撃が
其れぞれ目標が違っていてな」
「はいw」
美羽は唯相槌を打つ。
詰まりもっと話せという催促か。
正しく読み取ったか
陣は続ける。
「攻撃目標は違うんだが
ティランもイルカも「命中」は全体なんだ。
だから。
イルカの攻撃だけだとダメージ2/3なんだが
ティランのダメージを加えて「残留」なんじゃあないかと」
「さつき!」
美羽が鋭く言う。
するとさつきは即座にスマホを耳に当てるが。
「何で美羽が
さつきさん呼び捨てにしてんだよ?!
美羽が一緒に居るのはまなこさんだろっ?!」
陣は慌てて突っ込む。
「女は親しい同士では
名前呼びするものですわw?」
美羽はしれっと返すが。
「何時さつきさんと親しく成った?!
ってさつきさん何処に電話してんだ?!」
陣が忙しく突っ込むと。
「覇征抖様です」
さつきさんが端的に答え。
「神威かよ!」
やはり陣は忙しく突っ込む。
「……陣様の仰る通りですね」
其んなに会話している様にも見えなかったが。
どうやってか質疑応答が有った様だ。
「話が早い事だな……!」
陣は疲れた様だが。
「宙宇基……!」
何やら黒星が穏やかではない。
「何だよ?」
陣は嫌そうにだが訊く。
黒星は恐ろし気に言う。
「もうハーレムを作ってんのか……!」
「黒星にだってお姉さんが付いているだろおおっ?!」
神威覇征抖が
未成年なカードゲーム大会の選手に
成人女性を付けているのだ。
因みに成人女性は皆
下らない男位なら瞬殺出来るらしい。
ボディーガードを兼ねての事ではあるが。
「はぁ~いアタシはえみ! ヨロシクね♡」
「ああ、はいヨロシクオネガイします……」
黒星のお付きの女性が突然名乗り
陣はしどろもどろに返事する。
と。
「えみサンも取る気かあっっ!!」
黒星が其んな事を喚き。
「どう見たってえみさんの方から名乗っただろうっっっ!」
陣はもう本当に嫌そうに喚き返した。
前話から今話迄の間に
『遊戯王』の高橋和希先生が亡くなられました。
ご冥福をお祈りします。
って二ヶ月掛かったヨ!!(笑?)
遅れて申し訳御座いませぬぅうぅうっっっ!(泣)
暑いと執筆が進みません!
其して今年は地味に? 暑さが酷い様デス?
皆様お気を付けをぉ!!
時刻もアレなので投下致します!
どーん!!
次話は早めにぃ!
後書きももっと話したいし?(涙)