第32札 黒星対海! 第一ターンドロウ!
外人選手に勝つ為に集められた
日本の子ども達だったが。
子ども故か。 あまり勝てそうにない。
其の上皆バラバラで。
足の引っ張り合いすらし兼ねなかった。
其んな中。
宙宇基陣が子ども達を纏めようと
孤軍奮闘していた。
孤軍である。
一応美羽と海が協力してはいるが。
其の二人は積極的ではなかった。
其んな状況ではあったが。
黒星連也対海の勝負が始まる。
海の召還モンスター左
遠尾爬虫人類ティラン 属性:火4 技:テイルウィップ
命中 風3≧水4 威力 火5/土3
戦術カード
水底の顎門イソギンチャク属性:水2 技:毒の触手
命中 火1≧風1 威力 水6/土1
海の召還モンスター中央
海豚ハンドウイルカ 属性:水4 技:ドルフィンジャンプ
命中 風5≧土2 威力 水6/火2
戦術カード
群体海月カツオノエボシ 属性:水3 技:毒の触手
命中 火4≧風1 威力 水6/土1
海の召還モンスター右
ハイイロペリカン 属性:風4 技:咽喉嚢
命中 風5>火3 威力 水4/土3
戦術カード
刺突突進魚ダーツ 属性:水2 技:ニードルスピアー
命中 火2≧風1 威力 水5/土1
黒星の召還モンスター左
東海青竜王 属性:土6 技:反重力砲
命中 火5≧風5 威力 土6/水5
戦術カード
蛟竜 属性:水5 技:鉄砲水
命中 土4≧風4 威力 水6/火4
黒星の召還モンスター中央
北海黒竜王 属性:水6 技:水昇華弾
命中 火5≧土5 威力 水6/風5
戦術カード
西海白竜王 属性:風6 技:爆裂気球
命中 土5≧水5 威力 風6/火5
黒星の召還モンスター右
南海赤竜王 属性:火6 技:隕石砲
命中 風5≧水5 威力 火6/土5
戦術カード
蜃竜 属性:水5 技:蜃気楼
命中 火4≧風3 威力 土5/水6
「なあ陣w!
どうやったら良いw?」
海がニコニコしながら無邪気に訊く。
が。
陣は顰め面だ。
「選手が審判に
気軽に質問しちゃいかんだろう!」
しかし更に。
「まあまあw! 練習ではありませんかw!
女の子が甘えるのを袖にするだなんてw!
陣さんイケず!
ですわw?」
美羽が、陣を、窘める。
其して。
「くっそぉお……!
宙宇基めっ! 此れ見よがしに
オンナノコ達とイチャイチャしやがってっ!」
黒星が。
血の涙を流すとは此ういう事か。
という風に。 怨嗟の声を上げる。
「…………!」
陣は顔を引き攣らせるしかない。
其して。
「如何ですw? 陣さんw?
道程は長いですわねw?」
美羽が柔やかな様でいて
ちくちくと感じる言葉を投げる。
やはり美羽は抑も乗り気ではないらしい。
「……始めるぞっ!」
陣は兎角先を促す。
美羽への返事は諦めた様か。
「「第一ターン! ドロウ!!」」
ゲーム開始には
準備として召還するモンスターカードを出し。
相手のモンスターを見つつ戦術カードを決め。
其して行動カードを出して実際どう動くか決まる。
召還モンスターを一体使役するには
三枚の札を使う訳だが
開始時には九枚手札を引くのが基本ルールなので。
モンスターを三体召還すると引いた札を全部使い切り。
山札からの手札の補充も
使った行動カードと同数、
因って手札を残して調節する事も出来ない。
詰まりは
数召還したからとて
やり易い訳ではないのだが。
今回は黒星も海も三体召還だ。
其れから。
此のゲームに於いては
「ドロウ」は山札から手札を引くより
手札を場に出すのを特に言う。
「抜剣」を意識して、である。
此れも又。
出揃う迄は裏返しだ。
「……又……!」
陣がつい、という風に零す。
というのも場に出した札が。
黒星は全て縦表示。
海は全て横表示であった。
行動カードを場に出す段階で横表示にするのは
「戦術カード交換」
の意思表示であるが。
第一ターンで行き成り交換というのは
規則違反ではないものの
卑怯感が拭えない。
ゲームとしては
相手は表返した札を見て対応するしかないのに
文字通り「覆している」行為だからだ。
「狡い」と怒り出す者が居ても無理ではないし。
止める者が居なければ喧嘩に成るかも知れない。
其れ程の行為であり
常識では思い付かない事であった。
「なっ何だ?! ソレは?!」
なので黒星が狼狽えるのも無理なかった。
陣は苦々しいのに
海は得意気で。
「あたしのひっさつ! どとーのこーげき! だw!」
「何だとぉお?!」
だが黒星はノりが良かった様だ。
陣はひやひやなのだが。
結局表返すと。
東海青竜王の行動カード
北海黒竜王 属性:水6 技:水昇華弾
命中 火5≧土5 威力 水6/風5
北海黒竜王の行動カード
東海青竜王 属性:土6 技:反重力砲
命中 火5≧風5 威力 土6/水5
南海赤竜王の行動カード
北海黒竜王 属性:水6 技:水昇華弾
命中 火5≧土5 威力 水6/風5
「どう分析致しますw?」
美羽が陣の背後から訊く。
陣は苦々しいが。
「だから審判が余計な事を言う訳には……!」
しかし美羽は切り返す。
「此れは練習なのです。
解説が有った方が身に成るのではなくて?」
「お……う、其うか?
じゃあ、だな。
黒星はもう行動出来ない事が決まっているから
カードが何でもどうでも良いんだが」
陣が折れて話し始まったが。
「何だとうっ?!」
黒星は即座に反発する。
「黒星のやり様だろう?
俺に怒っても仕方ないじゃあないか」
陣は嫌そうに諭すが。
「陣さん言い方w! ですわw?」
美羽がくすくすと指摘する。
やはり陣の背後から。
なので陣は言い直す。
「あー……計算はだな!
余分な事は早々に見切りを付けるのが
こんがらがらないコツだな?」
「おのれ宙宇基!!」
黒星はもっと恨みがましく成った。
美羽はもっとくすくす笑い。
「成る程陣さん、
お友達が居ない訳ですわねw?」
「何でだよおっ!!」
陣の反発は何処か悲し気だった。
「兎に角!
黒星は「北海黒竜王」を何としても召還したかった様だな?
次点は「東海青竜王」か。
で!
残りも何とか手札に有った、と」
陣による黒星の分析に。
「抑も「東海青竜王」とか「北海黒竜王」って……w」
美羽が合の手を入れる。
と。
「「四海竜王」と言って
中国の神サマだな!」
陣はすらすらと答える。
「物語では
何かとヤラレ役なのだが」
「何だとおぉおぉおっっっ?!」
黒星の反発が凄く成った。
「あら、其うなんですのw?」
美羽も意外そうに返すが。
「『西遊記』は分かるよな?
孫悟空に為て遣られる役なんだよ!」
陣はやはりすらすらと続ける。
「題名だけ知っていて
結構分からないものなのですわねw!」
美羽は面白がっているが。
「って、「四海竜王」を知っている風だな? 何でだよ!」
陣はジト目だ。
「わたくしは……
遅筆で有名な
と或る作家さんの作品で知ったのですわw?
其れにキャラクタに
パク……他のおヒトのマネが見られる様なw?」
美羽はしれっと言って除けるが。
「おおおい?! 話題が危ねえなっ?!」
陣は何かを慌てた。
「「おーほほほ」とか笑うキャラクタなんてもうw!」
美羽は尚も面白そうに続けるが。
「あーうん……其んな話より
勝負の解説だろう?」
陣は切り上げたい様だ。
「宙宇基めぇっ……!
オンナノコとのイチャイチャを見せ付けやがってぇ……!」
黒星はやはり怨嗟の声を上げているが。
「黒星いい加減にしてくれねえ?!」
陣は音を上げる。
陣は元々味方を作ろうとしているのだから。
扨、一方。 海の札だが。
ティランの変更戦術カード
闇に眼光るヤマネコ 属性:火2 技:ダークスラッシュ
命中 風2≧水2 威力 火3/土2
ハンドウイルカの変更戦術カード
ジェンツーペンギン 属性:水3 技:水中高速飛行
命中 風2≧火2 威力 土3/水5
ハイイロペリカンの変更戦術カード
最小鸚鵡オカメインコ 属性:風2 技:オウム返し
命中 火2≧水2 威力 風3/土2
「……相変わらず引きが強いな……!」
陣は驚かされている。
「海のモンスターは全員攻撃だ!
判定は兎も角! だがな!」
では其の判定は……?
……お待たせ致しました!(笑えない)
自分の執筆は週九千文字位が上限近い様です!
はい『発展途上な世界で』が其の位デスね!
此処の所ぱそこん様のとらぶる?が有って。
其して読みに気を取られるともう! と!
もう一応読み終わったのでw!
此れから頑張ります!
続きが気になる! って終わり方されると
次話を見るの
ぱそこん様のご機嫌次第でないと区切りが付けられなくてw!(笑)
意志薄弱って言うんだよソレは!(超絶大爆笑)
其れから一部分が矢鱈長いと
やっぱし不親切だねw! なんてw!(笑)
って訳で!
読み易い作品を目指します!
取り敢えず投稿頻度だなあ……w!(苦笑)
って事で又次話でw!