第27札 第五ターンに突入
カードゲーム「バトルモンスターズ」に於ける
宙宇基陣の美羽、海との三つ巴戦……だったものは。
第四ターンに美羽の召還モンスターが全滅した事に因り
陣対海の対決へと変貌した。
更に陣の召還モンスターも
プテラが倒れ
シャチがダメージを負った状態と成ってしまった。
第四ターンでは海の召還モンスターは
辛うじてリビアタンメルビレイが1だけ
残留する土ダメージを負っていた。
海の召還モンスター
人鳥コウテイペンギン 属性:水4 技:水中飛行
命中 風3≧火3 威力 土4/水5
死の顎門イリエワニ 属性:水4 技:デスロール
命中 火3≧風2 威力 水6/土4
リビアタンメルビレイ 属性:水5 技:デスファング
命中 土4≧風3 威力 水6/火5
コウテイペンギンの変更行動カード
群体海月カツオノエボシ 属性:水3 技:毒の触手
命中 火4≧風1 威力 水6/土1
イリエワニの変更行動カード
刺突突進魚ダーツ 属性:水2 技:ニードルスピアー
命中 火2≧風1 威力 水5/土1
リビアタンメルビレイの変更行動カード
海星ヒトデ 属性:水2 技:自己再生
命中 土1≧風1 威力 火1/水6
陣の召還モンスター
海の殺し屋シャチ 属性:水4 技:オルカアタック
命中 火4≧土2 威力 水6/風3
古代翼竜プテラ 戦闘不能
シャチの戦術カード
‐ 属性:火1 技:燃え上がる熱意
命中 風0≧水0 威力 火6/土0
ペンギンのダメージ 火1 風1残留
イリエワニのダメージ 土1170/(856-117y) 火1
リビアタンのダメージ 土1170/(973-117y)残留 火1
シャチのダメージ 水12/9残留+{19/8+(14-x)/19}残留
但し
2>x=1170/(973-117y)>1
1>y=(11-x)/20>0
とする
コウテイペンギンの変更戦術カード
水底の顎門イソギンチャク属性:水2 技:毒の触手
命中 火1≧風1 威力 水6/土1
イリエワニの変更戦術カード
人鳥コウテイペンギン 属性:水4 技:水中飛行
命中 風3≧火3 威力 土4/水5
リビアタンメルビレイの変更戦術カード
海豚ハンドウイルカ 属性:水4 技:ドルフィンジャンプ
命中 風5≧土2 威力 水6/火2
第四ターンは最後に
美羽の召還モンスターロック鳥が行動する筈だったのだが
倒された事で立ち消えに成ってしまった。
しかし。
ロックの行動の時点に
陣が行動を割り込ませる。
モンスターカードと行動カードのウェイトの合計値が少ない者は
差分以下のウェイトの行動を起こす事が出来るのだ。
「二重行動」という規則であった。
シャチの二重行動カード
サラマンダ幼生体 属性:火2 技:火炎弾
命中 火4>水1 威力 風2/土2
「ロックが行動する筈の時点に
プテラで使おうかと思った行動をする!
二体の遺志を継ぐ二重行動!
って所かw?」
陣が不敵な笑みを浮かべるが。
「勝手に継がないで下さい」
美羽がさらりと拒否する。
美羽は。
未だまなこさんに縋っていた。
「ああ悪いw!
けど其方さんは全滅だからなw!
自分じゃ出来ないだろうw?(ニヤリ)」
陣は。
全く悪びれなかった。
勝負に没頭したという事か。
「……!」
美羽は悔しそうだが。
其れだけではない何かが僅かに混じる。
所で。
「全滅」とは戦争用語では三割損耗だが。
此処ではモンスターが全員倒れたという事だ。
陣は吼える。
「シャチの二重行動、火炎弾!!
まあシャチだと肉弾攻撃って感じかw?」
判定は。
シャチの攻撃 「火」属性
命中 火14>水7 威力 風5/土4
足す相手の行動カード 引くダメージ
シャチのダメージ水12/9、19/8、(14-x)/19
因って。
シャチの攻撃
コウテイペンギン 18>13 6/5 引くダメージ 残留
イリエワニ 16>12 6/5 引くダメージ
リビアタンメルビレイ 15>13 6/5 引くダメージ
「シャチのダメージは「水」属性! 因って!
回避に影響するがw!
まあ引こうが引くまいが判定は変わらんなw!
全員に命中w!! 其して!!
コウテイペンギンに残留!! 更にw!
「火」属性のダメージは
「風」能力値迄溜まると
モンスターは倒れるw!! 故に!!
イリエワニを撃破だ!!」
「うわああああああ!
陣何するんだよおおお!」
海は絶叫するが。
「おいおいw!
ペンギンで好き放題攻撃しておいて
自分が殺られたら騒ぐなんて
図々しいにも程があるだろうw?(獰猛な笑み)」
陣は理詰めで攻める。
「ぁうっ……! し……仕様がないな?」
海が怯むと。
「ああw!
此方だって
本当はペンギンを潰したかったんだがなw!
仕方ないなw!」
陣は尚も吼える。
「ひぅうぅ……!」
海はもう怯えてしまう。
が。
「さぁあ……w!
第五ターンに行こうぜえw?」
陣は尚も追い立てる。
第五ターンは。
海は
コウテイペンギン、リビアタンメルビレイ共に
横表示で札を出す。
戦術カードの変更だ。
「どっ……どとーのこうげき!」
言葉には勢いが無いが。
陣は。
やはり横表示、戦術カードの変更だ。
場に出した札が揃えば表返す。
シャチの変更戦術カード
‐ 属性:風1 技:軽業
命中 風6>水0 威力 土0/火0
コウテイペンギンの変更戦術カード
ダイオウホオズキイカ 属性:水5 技:回転式鉤爪の触腕
命中 火5≧土4 威力 水6/風3
リビアタンメルビレイの変更戦術カード
巨大歯鯨マッコウクジラ 属性:水5 技:深海潜行
命中 土5≧水6 威力 火3/風4
「だよなああw!(獰猛な笑み)」
陣は吼え。
「ぴっ?!」
海は萎縮する。
「何がだよな、なのです?」
美羽はもう外野という気楽さ故か。
物怖じせず陣に訊く。
未だまなこさんに縋っているが。
「今迄引きが良過ぎだったんだよおw!」
「海さんが、ですわね?」
やはり陣は
女子を呼び捨てにするのに
抵抗が有った様だが。
美羽が補足する。
「モンスターを三体使役すれば
手札は毎回使い切りなんだw!
リビアタン以外ウェイト5が出ないのはおかしいだろw!!」
「成る程」
陣が言うのに美羽は相槌を打つ。
丁度良く最初に引く九枚に
リビアタンメルビレイが有り。
以来海はウェイト5の札を引いていなかったのだ。
確率的にはおかしなもので
強運、と言うより他はない。
自己申告だが
海はウェイト1の札は持っておらず。
実質ウェイト5の札は
行動カードとしては使えない筈であった。
陣は獰猛に笑みつつ
更に言う。
「助言だあw! しっかり聞けw?
ウェイト5の札を戦術カードなんかにしたらw!
今回と次回行動無しなのが確定だぜえw?」
リビアタンメルビレイの様に水能力値が6ならば
ウェイト1の札で行動出来なくもないが。
海はウェイト1の札を持っていないと自己申告している。
コウテイペンギンに至っては
ウェイト0、等という札でもなければ
行動出来ない。
「じゃあシャチの攻撃だw!
「燃え上がる熱意」を攻撃に使うw!!」
シャチの攻撃 「火」属性
命中 風9≧水6 威力 火10/土2
足す相手の行動カード 引くダメージ
シャチの攻撃
ペンギン 10≧9 11/3
リビアタン 14≧9 12/4 残留
「……くっw!」
陣が。
思わず。 と、いった風に嗤う。
「どう……成ったんだ?」
此の期に及んで
海は訊く。
当然の如く。
陣の解説が始まる。
「良いかw?
先ず。 シャチは水ダメージが3溜まっているw!
此れは今回「回避」を減らすんだw!」
「ほお!」
やはり海は
分かっているのかどうだかだが。
「……!」
美羽はハッとしていた。
計算が少ないので
もう自力で割り出した様だ。
「ペンギンにはw!
シャチにダメージが有る、からこそ当たるw!
因果応報! ってかw?」
陣はしてやったりな顔であったが。
「おお! マンガの技にも有った!
アニメ化もしたヤツだぞw!」
海の返答には。
「……其うか……」
呆気にとられるしかなかった。
「……で!
ペンギンにもリビアタンメルビレイにも当たる訳だが。
威力は……」
陣は其処で言葉を止めるが。
海の気が向いてきたと確認してから続ける。
「シャチの攻撃は「火」属性だ。
其れは良いな?」
と陣が言えば
海はこくりと頷く。
「「火」属性のダメージは
「風」能力値だけ溜まるとモンスターは倒れる。
ペンギンとリビアタンメルビレイの「風」能力値は幾らだ?」
「両方3!」
流石に海も即答する。
「じゃあ……!
今回のダメージは幾つだ?
ペンギンは三分の十一、
リビアタンメルビレイは四分の十二だ!」
「え? えーっと……!」
海は此処では口篭るが。
陣が直ぐ解答する。
「ペンギンが3と2/3、
リビアタンメルビレイが3きっかりだ!
詰まり……
俺の勝ちだ!」
陣が告げると。
海は凝固した。
陣は構わず続けるが。
「此の後にも用意は有ったんだがなw!
でもまあ此れで終わりな訳だw!
プテラが殺られたのにはヒヤッとしたがw!
其れも含めて面白かった!
ってものだろうなw!」
陣が言い切ったら
しばし固まっていた海が。
「……
……びゃぁぁぁあああああああ!!」
大泣きし始めた。
「女泣かせですわね」
美羽が陣を責めるが。
「いや此れ其ういうのじゃあないだろう?!」
陣は反論したい様だった。
しかし美羽は
言うだけ言うと今度は海に。
「海さんにはお礼を言うべきですわね。
陣さんと直接対峙せずに済みました。
お礼を申し上げます」
「どういう事だよ!」
此れに突っ込むのは陣だが。
「陣さんのお顔が余りにも酷いものですから」
「其の言い種の方がずっと酷いよな?!」
陣も美羽の言い様は許容出来なかった。
兎角。
三つ巴戦は陣の勝利に終わった。
時間は掛かり過ぎだが。
三つ巴の戦いを書き切ったか。
ボンコツにしては上出来だ。 褒めてやるぞ!
キサマの散り際、最後に物書きとして認めてやる!
散ってなああああああああああい!!(大泣)
ボンコツ筆者です!(超超絶大爆笑)
又遅れましたが!
第27札お届け致します!(超超絶大爆笑)
ええ!
次話こそカードのデータは無しで
三つ巴戦まとめのお話ですので! 今週中に!(大爆笑)
以降は! 完結設定はしないけど!
少し時間をくれい!(超絶大爆笑)
疲れたよお!(超超絶大爆笑)
けどボンコツ筆者は
「○ヶ月更新が有りません」表示もキライだから
其の内次の勝負を始めるんじゃないかなっ!(笑)
という訳で
次話でひとまずまとめを! お楽しみにw!