第18札 イーグルの攻撃!
宙宇基陣の美羽、海との三つ巴戦。 第二ターンで。
美羽の召喚モンスターイーグルのみが攻撃する事に成った。
猛禽の王者イーグル 属性:風3 技:荒鷲の爪
命中 風5>水2 威力 土3/火2
イーグルの変更行動カード
ランフォリンクス 属性:風3 技:嘴の牙
命中 風5>土1 威力 水4/火2
イーグルの変更戦術カード
巨大蜻蛉メガネウラ 属性:風2 技:横開きの顎門
命中 風4>水2 威力 火2/土1
攻撃は対象のモンスターの内
「命中」と「回避」の差が最も大きい者に当たる、とする。
陣の召喚モンスター
海の殺し屋シャチ 属性:水4 技:オルカアタック
命中 火4≧土2 威力 水6/風3
古代翼竜プテラ 属性:風4 技:裂空の顎門
命中 風5>土2 威力 水4/火4
シャチの戦術カード
凶暴針毛獣ヤマアラシ属性:火3 技:毛針
命中 火5>水2 威力 土3/風2
プテラの戦術カード
闇に眼光るヤマネコ 属性:火2 技:ダークスラッシュ
命中 風2≧水2 威力 火3/土2
カードには言葉で「回避」とは書いていないが
不等号の右辺が「回避」である。
勿論「回避」が大きければ攻撃は外れ、である。
海の召喚モンスター
人鳥コウテイペンギン 属性:水4 技:水中飛行
命中 風3≧火3 威力 土4/水5
死の顎門イリエワニ 属性:水4 技:デスロール
命中 火3≧風2 威力 水6/土4
リビアタンメルビレイ 属性:水5 技:デスファング
命中 土4≧風3 威力 水6/火5
コウテイペンギンの変更行動カード
海豚ハンドウイルカ 属性:水4 技:ドルフィンジャンプ
命中 風5≧土2 威力 水6/火2
イリエワニの変更行動カード
真海豚マイルカ 属性:水4 技:テイルスラップ
命中 火4≧土2 威力 水5/風4
リビアタンメルビレイの変更行動カード
人鳥オウサマペンギン 属性:水4 技:トボガン
命中 土3≧火2 威力 水6/風4
変更行動カード、変更戦術カードというのは
行動カードを場に出す手順の時横表示で出して
現在の戦術カードと交換する、という行為だ。
コウテイペンギンの変更戦術カード
抉りの牙ホオジロザメ 属性:水4 技:シャークバイト
命中 火4≧土1 威力 水6/風4
イリエワニの変更戦術カード
八本足のマダコ 属性:水3 技:毒の牙
命中 火3≧風2 威力 水4/土3
リビアタンメルビレイの変更戦術カード
ジェンツーペンギン 属性:水3 技:水中高速飛行
命中 風2≧火2 威力 土3/水5
攻撃の命中判定は
モンスターの現在の活力、戦術カードと行動カードの能力値、
其して、相手の、行動カードの能力値を全て加算して行う。
現在の「活力」とは
モンスターの能力値からダメージを引いたもの、である。
RPGで言う所のHPだが。
能力値四つが全てHP、という事である。
どれが0に成っても行動不能と成る。
RPGの様にゲージが一本、という訳ではない。
其して。 ダメージを与える能力値の関係は。
「土」属性は「火」属性へ。 「火」属性は「風」属性へ。
「風」属性は「土」属性へ。 「水」属性は「水」属性へ。
である。
シャチの行動カード
巨躯誇るヘラジカ 属性:土3 技:角頭突き
命中 火2≧風2 威力 土5/水3
プテラの行動カード
猪突猛進イノシシ 属性:土4 技:猛撃突進
命中 火4≧風3 威力 土5/水3
詰まり。
「土」と「火」と「風」は三竦みの関係性で。
「水」だけは「水」同士で攻撃し合うのである。
現実的に言っても。
陸上の生き物は中々
水中には手が出ないし。
水中の生き物も陸上には手が出ない。
空気を呼吸するイルカやクジラでさえ。
陸に打ち上げられると死を待つのみ、と成る。
体の構造が陸に適していない上。
重過ぎて自重で潰れてしまうのである。
拠って。
シャチが陸に乗り上げる攻撃「オルカアタック」は。
かなりの無茶をしている事に成る。
さて。
美羽の召喚モンスターイーグルの攻撃だが。
「イーグルさんには歯は有りませんわよね?
どう考えたら良いのでしょう?」
美羽は真剣に其んな事を言っている。
「鳥が食うと言えば
硬い嘴で抉る! だな?
大雑把に考えれば
嘴自体が一本の牙!! みたいなものだろう?」
陣は美羽に提案してやる。
やや投げ遣り気味だが。
「成る程w!
流石陣さんですわw!」
美羽は絶賛するのだが。
陣は全く嬉しくなさそうで。
其れよりも、と
場に出たカードに目を走らせる。
イーグルの攻撃はどういう結果に成るのか? と。
「其う成ると、
ランフォリンクスさんは鳥、ではないのかしらw?」
美羽は未だビジュアル面に拘っている。
「翼竜だっての! 昔の生き物だし!」
やはり陣は投げ遣りに応える。
「と成ると爬虫類さんなのですわねw!
けど其う成ると嘴、というのが合わないのではw?」
「嘴状、の形、だな。
水鳥に水面を掬うのが居る様に。
ランフォリンクスも魚を掬い取って食う訳だ」
美羽の疑問に
投げ遣りそうな割には陣が律儀に答えていると。
「何でサカナを食うんだよお!」
海が抗議する。
水の生き物でもないものが魚を食うのが気に入らないらしい。
「俺に怒ったって仕様がないだろう! っての!
何が其んなに文句有るんだ?!」
陣はやはり律儀に応えるのであった。
其れには海は。
「だって!
空気を吸う生き物のクセに
水に入ってサカナ食うなんてえ……!」
やはり気に入らないのは其処、な様だった。
名前が「海」な所為であろうか。
「イルカもアシカもアザラシも空気吸う生き物だが?
持っているじゃねえか!」
「海が」「イルカのカードを」「持っている」
という事だが。
陣には未だ
他人である女子を
名前呼び出来ないのだった。
が。
「誰が? 何を?」
無意識に、ではあろうが。
海は其処を突く。
「う、ぅ、う、う海っ! がっ……!
イルカのカードをっ……だっ!」
やはり陣は迚も言い難そうだが。
「だからキモチワルイ呼び方止めてくんね?」
「すんなりと呼び捨てしてしまえば良いのですw!」
海と美羽にダメ出しされる。
陣は苦々しそうに。
「女子は馴れ馴れしくされるのを嫌がる、と、
聞いた覚えが有るんだがな?」
と返すと。
「ま! 冷たいw!
陣さん未だ他人行儀ですのねw!」
美羽は大仰に嘆くのだが。
何処か分かった上で揶揄う風であった。
のだが。
「どうしろってんだよっ!!」
陣は音を上げるしかなかった。
陣とて賢い部類には入るのであろうが。
女性の扱いには困るのである。
陣は気を取り直し……てもいないが。
再びカードを注視する。
攻撃の判定には相手の行動カードも関わるので。
全対象を其れぞれ計算しなくては成らない。
先ずは
イーグルだけの能力値を加算すると。
イーグルの攻撃
命中 風14>土5 威力 水8/火6
此れに相手の行動カードの能力値を其れぞれ足すのだ。
すると。
命中判定
シャチに対して 命中 16>10 威力 11/8
プテラに対して 命中 17>10 威力 11/10
コウテイペンギンに対して 命中 19>7 威力 14/8
イリエワニに対して 命中 18>7 威力 13/10
リビアタンメルビレイに対して 命中 18>8 威力 14/8
拠って。
「命中」と「回避」の差は。
シャチが6、プテラが7、
コウテイペンギンが12、イリエワニが11、
リビアタンメルビレイが10、と成り。
コウテイペンギンが攻撃を受ける。
威力も1以上なので、
コウテイペンギンに「風」属性のダメージ1が残留する。
と確定した。
「残留ダメージ」というのは
ターン終了後も残るという事で。
此の「風」属性ダメージは以降
コウテイペンギンの攻撃判定から
「土」能力値を減らすのである。
更に
コウテイペンギンは「土」能力値が3なので
「風」ダメージが3溜まると倒れる事に成る。
其れから。
ターン内は
命中した相手全員に瞬間ダメージが入り、
ターン内では此の後の攻撃の判定にも影響するのだが。
今回は
攻撃したのはイーグルが一回のみ、なので
此れでターン終了、と成る。
という訳で。
「今回は
コウテイペンギンに「風」ダメージ1が残留して。
ターンエンド! だな!」
陣は有りの侭を宣言するが。
「何でだよおっ!!」
海が陣へと怒鳴り。
「俺に怒っても仕方ないだろう!! っての!」
やはり陣は嘆くのだった。
2021/10/19
修正が発生致しました!(泣)
「海の殺し屋シャチ」の能力配分が間違っておりました!
2021/10/26
修正が発生致しました!
「人鳥コウテイペンギン」の能力配分が間違っておりました!
伴って
「ジェンツーペンギン」の能力配分も修正しております!
訂正してお詫び申し上げます!
2022/03/10 23:24
訂正が発生致しました!
「シャチ」を修正した結果
「ホオジロザメ」「シャークバイト」と同値に成ってしまい
個性を表す為「シャークバイト」を変更せざるを得ませんでした!
訂正してお詫び申し上げます!




