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賢者の子は剣を握る  作者: 市木 拝世
第一章 進み、そして、出会い
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第八話 ステイタス

今回もよろしくおねがいします。

サカキ達は、冒険者ギルドを出てすぐ近くの神殿に来ていた。


「なんか、神秘的ですね。」


「神殿ですからね。」


二人は、中に入った。


「いらしゃいませ、身体強化しにきたんですか?」


一人の女の人がサカキ達に話かけた。


「はい、この子をお願いします。」


エミリアが返事をした。


「わかりました。では、こっちに来てください。」


二人は、一つの部屋に案内された。


「身体強化の準備しますので少しお待ちください。」


女の人が道具を取りに行った。


「そうだ!サカキ君に大切なことを言い忘れていたわ。」


「なんですか?」


「実は、身体強化をすると年を取らなくなるの。」


「はい?」


サカキは首を傾げた。さっぱりエミリアの言っている事が理解できなかった。


「私も、理由が分からないけど身体強化をすると年を取らないの。年を取らないって事は、ただ、体が老けないだけの事よ、もちろん殺されれば死ぬし、病気になれば死にます。だから、病気にならずにじっとしていれば永遠に生きられるの。」


「そうですか。」


サカキは、結局理解できなかった。とりあえず、身体強化すれば老けないことにしよう。


「身体強化はね、冒険者じゃなくっててもできるの。だから、いろんな人が身体強化をしているの、その中に私も入っているわ。」


「そしたら、皆が年をとらなくなって人が増えすぎてしまえませんか?」


「そうだけど、人が何人身体強化をしてもモンスターに殺されたり、病気になって死んでしまったりしてあんまり変わらないのよ」


「そうですか。」


そう、この世界では、多くの人がモンスターに殺された。

二人が話していると神殿の女の人が戻って来た。


「準備が終わりました。では、早速はじめますね。サカキ君でしたっけこの水晶に手を当てて。」


女の人がサカキに水晶を近づけた。


「はっ、はい」


サカキは、水晶に手を当てた。すると、その水晶が光った。


「終わりました。このカードにあなたのステイタスが書いてあるので自分で確認してください。」


サカキがステイタスカードを受け取り自分のステイタス確認する。


三条・サカキ 年:15 種族:ヒューマン(人間)戦闘職業(バトルジョブ):なし  ランク:1


レベル:1 力:45 耐久:60 器用:90 敏捷:110 魔力:50 魔力量:60


スキル:なし 魔法:なし


「最初のステイタスなのに敏捷が100以上!!」


エミリアは、驚く


「それって、すごいことなのですか?」


「うん、すごいよ!」


「そうですか。」


サカキは、嬉しそうな顔を浮かべる。


                  ☆☆☆☆☆


二人は、神殿から出た。


「そうだ、サカキ君私の年齢訊かないの?」


「どうして、ですか?」


「えっ、わたしいつも担当している人に身体強化の話をしたら、いつも年を訊かれるの。サカキも訊くのかなって。」


「訊きませんよ。」


「えっ!?」

 

エミリアは、サカキの言葉にびっくりした。


「だって、女の子に年齢の事を訊くの失礼じゃないですか。」


サカキは、笑顔でそう言った。そして、話を続ける。


「女の子は、いくら年を取っても女の子のままですよ。っていか僕は、あまり年気にしませんし」

 

「サカキ君...」


エミリアは、赤くなってサカキをボーっと見つめる。


「どうしたんですか?」


サカキは、ボーっとしているエミリアに話しかける。


「サカキ君、この後どうするの?」


エミリアは、慌てて話しをそらす。


「僕を入れてくれるクラン探そうと思います。」


「そうなの。」


「はい。」

 

「じゃ、頑張ってね。」


「ありがとうございます。」


サカキは、一礼をする。


「そうだ、サカキ君私をあなたの『専属アドバイサー』にしてくれないかな。」


「専属アドバイサーってなんですか?」


サカキはエミリアに訊く。


「簡単に言えば、サカキ君専用の受付人よ。」


「ぜひ、お願いします!」


サカキは、深く頭下げ礼を言う。


「サカキ君、頭を上げて頼んでいるの私よ!私が頭を下げるべきだわ。」


エミリアは、慌ててサカキの頭を上げさせる。


「いっ、いえ。これからお世話になるから。頭を下げただけですよ。」


「そうなの、じゃ私も。これから、よろしくねサカキ君。」


「はい、よろしくお願いします。」


これで、サカキに専属アドバイサーができた。


                  ☆☆☆☆☆


エミリアは、サカキと別れ、冒険者ギルドに戻っていた。


「サカキ君....」


エミリアは、サカキの事を思い出す。


「48歳でも受け入れてくれるのかな?」


エミリアは、自分の胸に手を当てて呟いた。生まれて初めてうずく胸、このとき、エミリアは初めて恋に落ちた。

いかがでした?評価やコメント受け付けているので、協力して頂けるとうれしいです。

次回ついにメインヒロイン登場します!!

身体強化をしたら年を取らないってあんまり難しく考えなくていいです。ただ単に老けないだけです。

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