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賢者の子は剣を握る  作者: 市木 拝世
第一章 進み、そして、出会い
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第三話 旅立ちの日に

今回一日に二話投稿させていただきました。

サカキはイリアをうめて前世の記憶を思い出してから一週間。

今日は、サカキの十五の誕生日。

サカキは、自分で作ったイリアの(はか)に自分で作った料理持っていく。


「母さん、今日母さんの大好き野菜炒め作ったんだ。」


サカキは自分で作った料理をイリアの(はか)の近くに置く。


「今日で十五になります。」


サカキは、返事が返ってこないとわかっていても話す。


「今日でここから出ようと思っています。今までありがとうございました。」


サカキは自分の母の(はか)に一礼をする。

そして、家の中に入り自分の荷物を取ってイリアからもらった剣を取るためイリアの部屋に向かう。

イリアの部屋のドアの前につき一礼する。


「失礼します。」


もちろん、返事は返ってこない。

サカキは、もう貴族じゃなくなっても礼儀正しかった。イリアに貴族じゃなくても礼儀正しくときびしく仕付けられていたのだ。

サカキは、ドアを開き部屋に入る。

クローゼットの前に剣とリュックが置いてあった。


「これか」


サカキは剣をもつ、その剣には、騎士が使っているような反り()のない真っ直ぐな直剣と違いその剣には反り(そり)があり、そして(つば)がなく(さや)(つか)だけだった。


「これ、剣?」


すると、前世の記憶が流れるように入ってきた。


(かたな)


前世の記憶が少し役に立った。

サカキは刀の刃を見ようと刀を(さや)から抜こうとする。

だが―――――


「あれ?抜けない」


(さや)から刀が抜けない。


「もしかして、不良品?ハハッ!母さんらしいでも、カッコいいし腰に掛けとこ。」


その刀は、サカキの言うとおりカッコいい。

全身が黒で稲妻(イナズマ)のような赤い線が走っている。

サカキは刀を腰に掛け刀の横にあったリュックを見る。サカキは中をあけるとそこには、手紙や金袋や服が入っていた。

サカキは手紙を手にとり読む。

手紙にはこう書いてあった。


『袋には少ないですが銅貨三十枚そして、旅に使う服などが入っています。良い旅を!』


「出て行かせる気まんまんじゃないですか、母さん」


サカキは(あせ)をかくように思った。

サカキは、手紙を折りたたみポケットの中に入れる。サカキは出ようとしたとき―――――

一つのものがサカキの目をくぎ付けにした。


「父さんのコート」


部屋の角にヒロのコートがかざってあった。サカキはコートを取り着た。


「まだ少し大きいけど、着ていくか」


サカキは、ヒロのコート着て家を出る。家を出たとき、家の方に向きもう一度一礼をする。

そして、サカキ歩き始めた。サカキは振り向かず前に進み続けた。


               ここから、サカキの冒険が始まった。

いかがでした?次回は明日かあさって投稿予定です。コメントや評価など受け付けているのよろしくお願いします。

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