一話 『進みなさい』
今回少し長くなりました。実は、前話プロローグを間違ってエピローグって書いてしまいした。馬鹿だと思いません?では、これから、よろしくお願いします。
綺麗な青いそら、鳥の鳴き声が聞こえてゆく中その鳴き声に勝り一人の赤ん坊の泣き声が聞こえている。
七月七日午前七時元気な赤ん坊が産まれた
名前か――――――
「サカキだ、名前はサカキだ!」
父親らしき人がそ言うきっと、子供が産まれた嬉しさで興奮しているのだろう。
「それが良いです。私もその名前が良いです。」
赤ん坊を産んだ母親がそういう
メイド達が「サカキって何?」って首を傾げる中二人は、見つめ合い微笑み合った。
きっと、二人は、サカキってものに何か縁があるのだろう。
「今日からお前は、サカキ・アルベルト・N・ヴェルフェゴ―ル」
元気な赤ん坊は、そう名付けられた。
ここは、貴族の中でも高位の伯爵である。その領主は、サカキの父である。
名は、ヒロ・ベンノ・G・ヴェルフェゴール冒険者時代“賢者”と呼ばれていた。
そして、母のは、イリア・N・ヴェルフェゴール、ヒロの妾である。
七年後、サカキが七歳になり、剣と魔法の練習を始めた。だが、サカキに剣と魔法の才能がないとわかった。だが、礼儀作法や勉強は優れていた。
サカキは、父に似て黒髪で黒目である。
そして、サカキは、優しくメイド達に親しまれていた。
さらに三年後、最初の悲劇が起きる。
なんと、サカキの父が病で倒れ死んでしまった。
このとき、サカキの母親の真実を知ることになる。
実は、サカキの母は、奴隷だったのだ元は伯爵家の令嬢だったが、家が潰れ奴隷として売られたのだそのとき、助けてくれたのがサカキの父だった。実は、サカキの父と母は幼馴染だったのだ。ヒロには、すでに妻がいたため、イリアを妾として、迎え入れた。
ヒロは、正妻をあまり構うことなく時間をほとんどサカキとイリアに尽くしていた。
それに嫉妬していた正妻は、ヒロが亡くなったときにイリアとサカキを家から追い出したのだ。
幸いヒロは、イリアを奴隷から開放しただからまた、奴隷として、売られることなかった。
追い出される前にヴェルフェゴールの名を名乗るなと言われ名乗った殺すと脅された
サカキ達は家から出て行き山の奥で母親と二人で住んだイリアは、家事が苦手だったがやっていくたびに慣れていった。二人で畑を耕し取れた野菜を食べたり町で売り、パンや野菜の種などいろんな生活品など買っていた。貧乏ながらも二人は、幸せな生活をおくっていた。
さらに五年がたちサカキがもうすぐ十五なるときことだった。
サカキが町から野菜を売り帰ってきたときイリアは、家の中にイリアは、いなかった。畑にいるのかなとサカキは、畑に向かった。すると、イリアは畑で倒れていた。
「母さん!?」
サカキが慌てて金袋を落としイリアの所へ走っていった。
「母さん!母さん!どうして!?」
イリアの腹に穴が空いていた。
「モンスターが・・・・・・」
「早く病院に!!」
「もう、間に合わないわ、よかった死ぬ前にあなたが来てくれてこれで伝えたいことをいえる」
イリアは、死ぬ前に自分の息子と話せることを心から喜ぶ。もう死ぬしか言いようがない状態だだが、イリアは、痛みに耐え喋ろうとする。
「母さん!母さん!死んじゃだめだ!!」
サカキが怒鳴り叫ぶ
「お願いだから話を聞きなさい・・・・私がコツコツ貯めたお金であなたに剣を買ったのそれを部屋からとって行きなさいゴフッツ!!」
イリア血を噴出す
「母さん!?」
イリアは、左腕に着けているブレースレットを外しサカキに渡す
「これあなた、十五になったらあなたに渡しなさいと父さんが言っていたわ」
「母さん」
「ハルバルドって町に行きなさい・・・そこでならあなた、一人じゃないきっと仲間をいや家族!そこでならあなたは、上に立てる・・・・だって、あなたはたった一人の
賢者の息子
よ、前に進みなさい、泣いても良い、馬鹿にされても、騙されても良いでも、倒れることだけは、しないで立ち続けなさいそして、前に進みなさい、大きくなっていきなさいそして、あなたの美しい力を見せなさい榊の木のように、あなたのような子を産めて幸せよ、母さんは、いつだって誇りに思う・・・わ」
イリアは、言いたいことをすべて言ったというように静かに目をつぶり息絶えた。
「母さん?」
サカキは涙を流しながら母を起こそうとするがもう起きない死んでいるから
「うああああああああああーーーーーーーーー!!!!」
サカキは、泣き叫ぶするとーーーー
ポツポツ
神がサカキを同情するように雨が降りどんどん強くなっていく雨によって土が泥となる
色んなところに水溜りができているがサカキの所だけ、イリアの血によって赤くなっている。
今まで優しかった眼差しもこのときだけするどくなっていたまるで、復讐を誓うような目
「母さん、僕大きくなるよそして、いつか復讐・・・」
サカキは考え込む母なんて言っていたのか
サカキは思った復讐なんてしていられない
前に進むなきゃ
「いや、ぼくは、大きくなるよ、そして、いつか僕は、偽者じゃなく本物のヴェルフェゴールだと、そして、この世に僕は、
『賢者のたった一人の息子』
だと証明してやる!!!!!」
サカキは、叫び決心するとさっきまで泣いていたが今は、笑顔になっている。サカキは、イリアの死体を抱え悪天の空を見るそして、叫ぶーーーーー
「父さん、母さん、心配しないで下さい僕は、二人がいなくても大丈夫です!!
僕は大きくなります!!前に進みます!!そして、父さんのように!!
いや!!父さん以上になります。」
雨が止み雲の隙間から太陽の光がサカキを照らす。
まるで、神がサカキを祝福するように。
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