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賢者の子は剣を握る  作者: 市木 拝世
第一章 進み、そして、出会い
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第十六話 お金

今回もよろしくお願いします。

「え~~~~~~~!?」


エミリアの声ギルド内で響きわっていた。


「何かおかしいんですか?」


サカキはなぜ、エミリアが叫んでいるか理解できないようだ。


「おかしいって、出会って二日で結婚するとか!!」


「いや~エミリアさんそんな叫ばないでくださいよ、いろんな人に聞かれて恥ずかしいです。」


サカキは、恥ずかしそうに自分の指輪をさする。


                ☆☆☆☆☆


少し時間は巻き戻る―――



「けっ、結婚!?」


サカキは、アイリの言葉に驚きを隠せない。


「そうよ!そのくらいの覚悟でわたしファストキス奪ったんでしょう?」


『おい、サカキ俺達も早く紹介してくれないか?お前のフィアンセによ?』


賢者の武器のニヤニヤした声が腕輪から出た。


「何!?どこから声が出たの?」


エミリアが賢者の武器の声に驚いた。


「あ~これは、僕のブレスレットに宿る賢者の武器だよ。」


『あの~私を忘れていますよ、坊ちゃま?』


「で、この女の子の声は、賢者の知識」


サカキは、ブレスレットに宿る賢者の武器と知識を紹介する。


「何か、名前言い難くくない?」


「そういえば、そうですね。あなた達に名前はないの?」


サカキは、二人に訊く。


『無い、君がくれれば初めて俺らに名前がつく。』


賢者の武器が代表して言う。


「何人の賢者と一緒にいたのに名前付けてもらえなかったんですか?」


サカキは、呆れたように訊く。


『そうだ、中々気づいてくれなくてな、良かったらサカキが付けてくれよ?』


「エミリアさん、何か良い名前ありませんか?」


サカキは、エミリアに良い名前ないか?と訊く。


「あるよ、じゃ賢者の武器は『ブッキー』で賢者の――――


「やっぱ、ぼくが名前付けよう。」


『おお、いいのか?』


『いいんですか?』


二人の嬉しそうな声が聞こえた。


「うん、良い名前が思いつかないから、賢者の武器は僕の本名にある「アルベルト」で賢者の知識は、母さんがもし娘ができたらつける予定だった「イリス」で、良いかな?」


『おお、良い名前だな、アルベルトか何か強そうで良いな。』


『イリス...何か頭良さそう。』


二人の嬉しそうな声が聞こえた。


「気に入ってくれたなら良かった。」


「あの~サカキ君早く結婚しに行かない?」


「別に良いですけど。もう夕方ですよ?」


外を見ると太陽が沈みかかっている。もうこれじゃ教会は、もう閉まってる。


「じゃ、明日にしよう。」


「あの~アイリさん、指輪を買う金がないんですが?」


「あ~さっき、いたハンズさんがあなたが倒したイレギュラーの魔石をギルドに渡してくれたから取り換金すればお金は入ると思うよ。」


「わかりました。」


すると、サカキの顔はまじめになる。


「アイリさん、明日僕と結婚してくれませんか?」


「はい、喜んで。」


『よかったな、サカキ』


『よかったですね、坊ちゃま』


この後二人は、同じベッドで寝た。


変なことは、“まだ”していないぞ。


                 ☆☆☆☆☆


次の日サカキは、魔石を換金しにギルド行った。


「まあ、結婚はサカキ君の決断なら止めたりしません。でも、サカキ君もうつでにいろんな女の子があなたに惚れているから、ハーレム、考えておいてね?」


エミリアは、赤くなりながらサカキに言う。


「はい、もちろんハーレムしますよ。」


サカキは、はっきり言う。


「本当!?」


エミリアは、嬉しそうな顔を浮かべる。もしかしたら、いつか自分もサカキのハーレムに入れてもらえると考えるとエミリアは、思わず笑みをこぼしてしまう。


「はい、本当です。あの~他に僕に惚れてる子だれですか?」


サカキは、ニヤケながら言う。


「もう!サカキ君鈍い人」


(そのとおりです。)


頭の中にイリスの声が響いた。


「何で、イリスまで。」


「あっ、そうだサカキ君、換金終わったよ。」


「そうですか。どのくらいになりました?」


エミリアは、値段の書いてある紙をサカキに渡した。サカキは、その紙を見た瞬間固まってしまった。


「あっ、あっ、あの、あの~これ多すぎません?書き間違えていませんよね?」


そこに書いてあったのは、700万セル普通の人が贅沢して十年は楽して生きていける。

この世界のお金は、

鉄貨一枚=1セル

大鉄貨一枚=10セル

銅貨一枚=100セル

大銅貨一枚=1000セル

銀貨一枚=1万セル

大銀貨一枚=10万セル

金貨一枚=100万セル

大金貨一枚=1000万セル

となる。


「サカキ君凄いね、こんないっぱい稼いで今度おごってよね?」


「はっ、はい。」


「サカキ君、この紙にあなたの冒険者カードを当てて。」


サカキはエミリアに言われたとおり冒険者カードを紙に当てた。すると、身分証が光出した。


「おお、すごい....」


「サカキ君自分の冒険者カードの所持金を見て。」


サカキは、自分の冒険者カードを見た。


三条・サカキ 出身地:ウエンブルグ 職業:冒険者 クラン:まだ無名のクラン 所持金:700万100セル


所持金の所に七千万って書いてあった。


「あの~お金は、どうやって取り出せば?」


「1セルを出すって念じてみて。」


サカキは、1セルが出るように念じる。すると、冒険者カードから鉄貨一枚出てきた。


「ほらね、便利でしょう?」


「はい、でも冒険者カードなくしたら大変じゃないですか?」


「大丈夫、理由はわからないけど冒険者カードをなくしたら再発行水晶ってのがあってそれに手を当てればなぜかお金もそのままで取りだせるんだよ。凄いと思わない!それも初代賢者が作ったのよ。」


「そうですね。」


サカキは、エミリアに自分が新しい賢者だと、まだ秘密にしている。


「今日は、ありがとうございました。」


サカキは、エミリアに一礼し結婚指輪を買いに行った。

いかがでした?評価やコメント受け付けているので、協力よろしくお願いします。

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