第九話 クラン探し(1)
今回もよろしくお願いします。
「よし、クランを探すとしますか。」
エミリアと別れサカキは、クランを探しに行こうとしたとき――――
「そこの君」
後ろから、誰かサカキに声をかけた。サカキは、それに反応し振り向いた。
「何ですか?」
「クランを探してるんだって?」
サカキに話かけたのは、ローブをかけた人だった。その高い声に、サカキは、自分に話かけたのは少女だと理解する。
「はい、そうですけど。」
サカキは、少女の問いに答えた。
「なら、うちのクランに入らないか!!」
少女は、ローブを脱ぎサカキの肩持って「うち、クランに入らないかと訊く。その、少女の髪は赤くまるで、薔薇のようで、その目はサカキを引き込むような明るい緑でまるで、宝石のようだ。いわゆる赤髪美少女だ。
「ほっ、本当ですか!?」
クランから声をかけてくれると、サカキは、思わなかった。
「うん、そうよ!」
「面接とか、しなくても?」
「うん!」
サカキは、面接しなくてもクランに入れると思い喜んだ。
「じゃ、クランのメンバーは、何人くらいいるんですか?」
サカキの問いに少女は、固まった。
「クランのメンバーは、何人くらいいるんですか?」
サカキは、少女が自分の声を聞き取れなかったと思い、もう一度質問した。
「いない...」
その言葉にサカキは―――
「お誘い、ありがとうございます。失礼します。」
サカキは、その場を離れようとした。
「ちょっと待って!!!お願いちょっとだけ話を聞いて!!」
少女は、サカキの足に抱き付く。
「今は、小さいけどいつか大きくなるから!うちのクランに入って!!」
少女は、サカキにどうしてもクランに入ってほしいと、サカキに抱き付いたまま叫ぶ。
だが、サカキは、少女をどかし言う。
「お誘い、とても嬉しいですが、僕は強いクランに入って冒険者として成り上がりハレームをめざすんです!!!!」
サカキは、叫んだ。周りにいる人は、サカキが変人のように冷たい目でみるのだった。
いかがでした?評価やコメント受け付けているので協力していただけると嬉しそうです。