伝説の刀 前編
登場人物
【島津義久】
高く結い上げた真っ直ぐな黒髪と、冷静で静かな眼差しが特徴の青年。27歳。
生真面目で強い精神力の持ち主だが、占いにはまったり、迷走することも。
【島津義弘】
カールした黒髪のポニーテールと大きな人懐こい目が特徴の、明るい青年。四兄弟一背が高く、力持ち。優しいがいちいち涙もろい。25歳。
【島津歳久】
後ろ髪を半分だけすくいあげた髪型と、優しく儚げな雰囲気が特徴の知的な青年。しょっちゅうハトのフンを踏んだり、どことなく不運が付きまとう。23歳
【島津家久】
きらきら輝く茶色の目と元気でハキハキとした声が特徴の少年。好奇心旺盛で自由気ままに見えるが、本人なりには気を使っている。13歳。
【島津貴久】
四兄弟の父。好奇心が旺盛で新しい技術の開発に取り組む。父・忠良に未だに頼りがちで、ときどきパパと呼んでしまう。だが、やるときはやる人間ではある。
【島津康子】
義久・義弘・歳久の継母で家久の母。茶色に輝く瞳を持つ美人。愛情深いが心配性。
【島津忠良】
四兄弟の祖父。いつもニコニコしていて明るく闊達だが、心の底はシビアで冷静
・島津家を覆うドームは特殊なアクアマテリアル(水をよく吸うゼリーのような素材)で、雨粒を吸収して水を溜められるようになっています。
義康が目覚める前。休日早朝。ドザザザザ……と空から高速で落ちていく透明で小さな丸玉達は、もっともっと大きく透明な丸玉達に吸い込まれていく。その大きな丸玉・強化アクアマテリアム(水が主成分のゼリー状の物質)から透けて見えるのは、さらに滝の透明なベールにも包まれた、つやつやした緑色のサイコロ。……水まんじゅう抹茶庵、と言われるその建物群の中の一つが島津一家の家である。その家の二階で。島津四兄弟の四男、家久は夢の中にいた。
『義康殿のきもの、かっこいいな……近くで見ると、白い布に白い絵がかいてある。宇宙船の中にあった予備の着物も綺麗だったなぁ。まるで、花畑をまとっているみたいだ。どうしたらあんなにいろんな色の絵が布にかけるんだろう。あと、あの幅広のはかまとかいうのもおしゃれだな~。こっちの服とは全然ちがうや』
自分が来ている紫色の寝間着…貫頭衣を見て。夢の中の家久はそう呟いた。暇があったら家庭菜園をやるか、災害に備えて体を鍛えよう、という社会のせいか。家久達の村…というか地球は、様々な布を開発しようという試みはあるものの(特に貴久)、服飾自体はそれほど発達していない。毛皮の加工品、麻や絹のカラフルな貫頭衣風の服とかが主流である。貫頭衣は大きな布を二つに折って、織った部分の真ん中に丸い穴(頭が出る穴)をあけ。腕が出る部分と裾になる一辺以外を縫った、簡易な服である。その他にズボンもあるが、これも簡易なもので。あとは刺繍、勾玉、色々な形にカットされた水晶くらいである。大量生産できる機械がないのも原因の一つであった。
その後もふわふわと夢を旅する家久だが。コンコン、という音を数セット耳にして、琥珀の様にキラキラした茶色の目をぱちっと開けた。彼は上半身を起こして背伸びしてから、細長いドアの隙間を見る。
「歳久兄上! おはようございます~」
三角頭巾にエプロンの、四兄弟の三男で家久より10歳上の兄・歳久は。ドアをさらに開き、部屋の外から家久に声をかける。
「おはよう。つけあげが冷めないうちに、って母上が仰っている」
「は~い!」
家久は手を真っ直ぐに上げて素直な返事をし、ベットから元気よく飛び出した。彼は急いで着替え、茶色い茶筅髷を結うと、、木琴を奏でるように階段を降りる。
「おはようございま……あれ??」
潜水艦の窓のように水にジャッ、ジャッともまれる天窓の隣にある、黒いコードでつながった丸い照明が照らす大部屋には。いつも自分より先にいる祖父・忠良、父・貴久、兄義弘がいない。因みに義久は結婚して、隣の家に住んでいる。
「父上達はどうしたのですか?」
「貴久さんと義久さんは村民会館へ、お義父様は散歩、義弘さんは最上殿の入院している病院へ行かれましたよ」
美しい茶色の瞳と髪が特徴の家久の母で歳久達の継母・康子は、つけあげの乗った大皿をテーブルの中心に置くと。少し離れたキッチンで漆の茶碗を出している歳久にありがとう、と微笑み、続いて家久を見た。
「まったく家久は……どうしていつも寝坊するのです。兄上様達を見習いなさい。特に、歳久さんはよく手伝ってくれるのですよ! 仕事で忙しいのに!」
「はいはい! わかってますよ~! ……母上」
「なんですか?」
悪態をついていた家久だが。どことなく母親の顔が暗いことに気がついた。まるで、これからくる嵐を知っているかのように。
「何か不安なことでもあるんですか? いつもよりおばさんくさいし、ブス……」
「悪かったわね! なんであなたは兄上様達のように人の気持ちを考えてしゃべれないの!」
「……兄上様兄上様うるさい! もう知らねー!」
「あ、家久! またこけるわよ!」
「大丈夫ですぅ~!」
からかうように舌を出して、ぷいっと横を向いた家久は台所に走った。台所についた彼は急いで手を洗いつつ、さつま汁を運ぼうとしている歳久に声をかける。
「兄上! 僕が持って行きます!」
「熱いからこぼして火傷するなよ。それから、母上様に心配をか」
「はいはい。わかってま~す! 母上は兄上がかわいいんだからもう~!」
ぷいっと頬を膨らませた家久に、歳久は眉を寄せて言った。
「……母上は確かに私た…私にもお優しいが、お前を心配しているから敢えて厳しく仰るんだ。昨日、お前が肘を怪我していたのを見て、心配していたのを忘れたのか」
「わかってます。だからケンカしてもクソババアとかは言わないんですよ!」
「当たり前だ! ……手を離すぞ。いいか」
「はい!」
歳久かあらさつま汁が乗ったお盆をそっと渡されると、家久は慎重にそれを運び。テーブルに並べていく。それが終わると、彼は空になったお盆をもって台所へ向った。その最中。家久は立ち止まった。山川漬けなどの常備菜がのったお盆を持った母の目がやっぱり少し虚ろなのだ。
「母上? やっぱり具合でも悪いのですか。無理はしないで下さい。昨日は婦人会で炊き出しが大変だったみたいだし……」
家久は心配そうに母の顔をそっとのぞき込み、彼女が持つお盆に手を伸ばす。康子はゆっくり首を振って微笑んだ。
「ありがとう家久。大丈夫よ。ただ……もうすぐあの勝負が始まるのかな、って」
「あの勝負って?」
「……や、八百屋のタイムセールのことよ。ごはんを食べたら勉強しなさい。あなたの年齢の頃、義久さんも義弘さんも歳久さんも睡眠不足でぶっ倒れるまで勉強したそうよ。あなたは勉強する科目が偏っているみたいだけど、兄上達を見習っ……あ、歳久さん、いつもありがとう。あとは……」
「母上はお休み下さい!」
再び台所に向かおうとする康子を無理に座らせると。家久は元気良く手を上げて言った。
「ごはんは僕が持ってきます! びーちゃんにあいさつしてなかったし!」
びーちゃんとは。キッチンコンロの四角いガラス箱中にいる微生物である。この緑色の微生物に管で人の息等を吹き込んだり、特殊な液体をいれたりすることで、微生物は化学反応を起こすなどして熱エネルギーを発する。それで調理を行えるのだ。そのほかにも、家を覆う植物油たっぷりの草・富裕草から取れる、これまた植物油たっぷりの実を調理(他には暖房)に利用することもある。乾燥させた富裕草の実にも、ヨーグルトなどの発酵菌を有するものと混ぜると発熱する性質があり。その現象・発酵熱を応用して調理するのだ(ちなみに食用も可)。だが、富裕草を植える一番の目的は、発電を行うためである。富裕草は光合成で有機物を生成したあと、余分になった有機物を根から出す。そして微生物はその有機物を消費すると、電子を外へ出す。微生物が出したその電子を炭素電極で集めることで発電ができるのだ。富裕草に限らず大抵の植物なら可能なのだが、富裕草は他の植物より電子変換効率が良いので良く植えられている。なお、富裕草ばかり増えてはいけないということで、隣の義久の家は外見が似た違う植物を植えていた。
「そういえば、そろそろ富裕草の実を摘む時期か……屋上に登るのは今年こそ任せてほしいなぁ」
……そう呟きながら家久は再びキッチンへ走った。
2
食事の後。片付けを手伝ってから自室に戻った家久は、屋久杉の机の上へ教科書を軽く放り投げた。
「皿洗いの間もずっと兄上兄上って~って。飽きないのかな~」
机を軽く手のひらで叩いて拗ねていた家久だが。母が貼ってくれた絆創膏を見て、ため息を吐いた。まぁ本当のことだから仕方ないかぁ、と呟いた彼は。ホットケーキを何枚も重ねたように厚い、数本の銀線が交差した水晶の円盤を引き出しから出し。そこに直径が大人の握りこぶし大程の銀の円盤を差し込んだ。すぐに祖父の生き生きとした声が、水晶からシャワーのように部屋に広がる。
「Hey yo! 地味に苦しい、北歴2329年、第三次世界大戦勃発! Oh No! 地味に困る隕石落下、2325年、人類激減!」
地味に困るってレベルじゃなくて派手に悲惨じゃん……まぁむやみにポジティブなおじい様らしくていっか~。そう暢気に考えながら、家久は日本史年表を曲に合わせてパラパラめくる。不謹慎で無神経な日本史ラップはしばらく続き。それを聞きながら、家久は絵本のような日本史の教科書へ目を通す。彼の頭の中では年表はモノクロのデッサンであり。教科書はそれをなぞって清書し、色を付けて漫画化する存在なのである。青いメタリックの青海波文様が刻み込まれた水晶を指さして、ひっくり返る農家夫婦の挿絵を眺め。家久は、お金持ちの子供におもちゃを目の前で見せびらかされたようなため息を吐いた。
「もう一度縄文時代からやり直す前の、人類が調子こいてた時代の人がうらやましいな~。あの時代には全小さな本屋一件分の漫画を入れても余裕なほど、データ容量が大きい再生機があったらしいのに。遺物がなんかまた出てこないのかな~。小紋水晶みたいに畑の中からザクザクとさ~。水晶より軽量な小紋フィルムは、植物由来成分だから自然に帰っちゃったみたいだからあきらめるけどさ……」
家久の言う、人類が調子こいてた頃……人類全盛期。その時の彼らの様々な科学技術は奇跡と言っていい領域まで近づいていた。医学は臓器や腕の半分程度なら完全再生が可能になり。遺伝子治療も、感染症ワクチンも、廉価で出来るようになった。エネルギー関連は、火山や温泉や風力や磁力や生命の力など自然のエネルギーを取り入れた発電の実用化が進み。二酸化炭素からエネルギーを発生させる機械、植物、生物、鉱物等まで開発され。電気は湯水のごとく消費された。また、交通はそのエネルギー技術を利用し。乗った人の体温をエネルギーにして動く機械(高速で走る車や列車や飛行機等)も街や空を走った。そしてバイオテクノロジーは、動植物の活動(光合成他)やそれぞれの特性(蜘蛛や蚕の糸、自分の分泌物で寝袋を作る生物、その他)を取り入れた技術などの研究が進み。例えば人工ダイヤモンドの粉末と蜘蛛の糸などを食べる新種の蚕から、カーボンナノチューブよりも丈夫な糸の生産に成功した。そしてコンピューターなど機械類は、莫大な容量と超高速の計算速度を誇る大きな巻物型コンピューター『小紋水晶コンピューター』が開発された。これはまず、隕石から発見された特殊な金属『ニューギベオン』から『スーパートランジスタ(電気の流れをコントロールする部品)』等を作成し。それらを様々な模様(青海波、七宝文様等の日本伝統の模様や、桜模様他)に組み合わせた回路を埋め込んだ水晶『小紋水晶』を生産。最後にその小紋水晶等をつないで完成する。これは刺激やエネルギー(振動、光、音、熱等)をスイッチ部分の水晶に加えて動かすもので、10エクサペタフロップスの計算速度を誇る。これは21世紀初頭の先進国のスーパーコンピューターに比べると1000倍速い。さらに。人類滅亡寸前にはそれを超える小紋フィルムコンピューターという超軽量のコンピューターも生まれた。そのほかにも沢山の技術が生まれ、枚挙に暇の無い程である。
だが悲しいことに技術の進歩は裏目に出てしまった。医療の進歩による長寿化で、人口が爆発的に増え。食糧危機が発生してしまったのである。人々は食料をめぐって近代兵器を用いた大戦争を起こし、世界の人口は半減。さらに隕石まで何度も落ちてきて、ついに人類は全盛期の0.1%にまで減ってしまったのだ。
「冷蔵庫に入っていたあくまきを勝手に食べたら、義弘兄上はめちゃくちゃ怒ったし。やっぱ食べ物の争いは止めらんないな~」
うんうんと頷く家久は、次のページをめくる。……その後縄文時代からやり直した人類は戦に懲り。
『武器で造っていいのは刀と弓矢まで。乗り物は人類最高速度を超えるとスピード違反、軍事に転用禁止』というルールを締結したのである。
……ちなみに現在の地球人の技術レベルは。交通は主に馬車や牛車や電池式軽自動車(パーツは木や強化布など)等。エネルギーはバイオテクロノジーに重点を置き、動植物鉱物等の特性を生かした発電の研究がなされている。医療は主に様々な動植物による薬が開発され、隕石と一緒にやってきた宇宙蚕による傷の治療が出来る様になった。宇宙蚕が口からだす糸や唾液で傷がきれいに、格段に速くふさがるようになったのだ。また、新しく発見された『透写石』による人体の透過写真、麻酔を使った簡単な手術も出来るようになった。そしてコンピューターなど機械類は。小紋水晶の復元は未だにできず。小紋水晶の劣化版『格子水晶』しか出回っていなかった。これは回路が小紋水晶より単純で容量や少なく、処理速度も遅い。そのため流通管理もいろいろな機械の制御もそれ以外でも何でもおまかせ! な小紋水晶とは違い。格子水晶は簡単な計算や、音声や動画の再生、裁判の記録、様々な科学知識、病気の症状等よろずの知識のデーターベースに使われるくらいであった。
「人が追いつけないくらい速い新幹線とか、乗って見たかったな~。今はおっそい軽自動車しかないし。いつか、開発されたらいいな」
そうつぶやいた家久は、理科だけはちょろっと勉強したが。すぐに水晶のスイッチをオフにして、教科書も片付けてしまった。彼は波模様のベッドカバーの上にごろんとねっころがり。天井を見上げた。
「義康殿の話、聞いてみたい~……っていうかテストがなければ一緒に金星に行きたいな。歳久兄上は仕事に出かけたけど、母上が見張ってるし、おじい様もすぐに帰ってくるかもしれないからな~……あ、そうだ! 地下室の非常口たどればいっか!」
この村は桜島の噴火に備え、どの家にも大きな地下室があり。そこから共同地下通路に出ることが可能なのだ。家久は布団の中に自分の大きさの抱き枕(こっそり作った)を入れ、茶色のかつら(こっそり買った)を布団の外側にちょっとはみ出させると。電気と格子水晶のスイッチを切って部屋を出た。
2
家久がリュックに適当な見舞い品を詰め込んでいたころ。家久の目的地である、義康の病室には、義弘、そして祖父の忠良がいた。
「義弘。ちょっと来なさい。……義康君。君はここに居なさい」
義康は冬の冷たい空気にさらされたかのように顔をこわばらせた。一見朗らかで人懐っこい老人・忠良の目は有無を言わせない力があった。父・最上義光と従弟・伊達政宗が偶に見せる、氷柱のような鋭さと冷たさを思わせるその目に、義康は少し固い面持で唾を飲み。勢い良く立ち上がって紙に走り書きした。
『世話になってばかりで申し訳ないのですが、私は一刻も早く金星に帰りたいのです。いつ戦になるかわからないのです。』
「ああ、ゆっくりはっきりしゃべってくれれば、言葉は通じるから」
えっ! と驚く義弘と義康に構わず。忠良は鋭い目で義康に言った。
「とにかく、君は他の人から見れば怪しく恐ろしい宇宙人なんだ。それに自分でも知らないうちに金星で何かの伝染病に感染していたらどうする? 皆を怖がらせたくないのなら、トイレ以外は外に出ないこと。事情聴取が終われば、解放してあげるから。食料もちょっとあげるよ」
「本当ですか! ありがとうございます! 厚かましいのですが、父上はリンゴと鮭が大好きなので、私が持っているものと交換していただければありがたいです!」
「そうだね、日持ちがするものならリンゴチップスとか、鮭の燻製とかあるよ」
「義康殿、良かったでごさるな!」
閉じ込められた洞窟の中に差し込む光を見つけたような表情の義康と、良かった良かったと手を取り喜ぶ義弘。忠良はニッコリ笑って二人を見つめると、義弘を伴って病院を出た。少しして。病院を見上げた、義弘はちょっと寂しそうな顔で祖父に言った。
「帰れるのは良かったでござるが……良い方だから友達になれそうだったし……ちょっと寂しいでござるよ」
「……それならずっと居てもらおうか」
忠良の真剣な目と言葉に、義弘はピタリと足を止め。激しく首を振った。
「何を仰るでござるか! 義康殿もご家族の方も気の毒でござるよ!」
「冗談だよ! フハハハ!」
「びっくりしたでござるよ! こんなに驚いたのはこないだのお化け屋敷大会以来でござる!」
胸をなでおろして笑う義弘に背を向けた忠良の目は。再び氷柱になっていた。
3
時間は遡り、義弘が義康と筆談していた頃。村民会館では島津一族のトップ会談が行われていた。司会は川田で、参加者は四兄弟の父・貴久、長男の義久、そして、義久の親戚で島津一族のもう一人の族長候補、義虎であった。年のころは歳久より少し年下くらいである。川田は、どことなく元気が無さそうな義虎を同情の眼差しで見つめた。
「実久殿の具合は、やはり良くないのでおじゃるか。義虎殿も大変でおじゃるな……」
「……弟達も見てくれていますから、俺の事は御心配には及びません。ただ、父は長くはないです」
義弘ほどではないが筋肉質で背が高い義虎は、元々は精悍で溌剌とした顔をすこし曇り空に染めた。彼の父・実久は現在の族長・忠良と族長争いをして敗れた後もそこそこの勢力を保っていたが。現在は心臓の病で入院中である。その実久を担いだ人々は今度は勇猛な息子・義虎に目をつけ。忠良の後の族長の最有力候補に据えようと考えていた。島津一族は一枚岩では無かったのである。
「もし俺が負けたら潔く義久殿に下ります。俺を担いでる連中も諦めるでしょう」
「そうか。良く決断なされた。では。島津一族の長たる証・琥珀刀と、それをめぐる今回の勝負のルールを説明する」
自分で首元を刺繍した貫頭衣の上に、義弘のだぼっとしたハッピを着物のように手前で交差して重ね。花模様が施された勾玉を垂らしたピンで留めた上着。その下には裾広がりの大きなズボンの貴久。新しいもの好きで好奇心が旺盛な貴久は、義康の着物を早速真似てみたのである。皆の視線が自身の服装と帽子(紙袋を長帽子に代用)に向かっていることに気付いた彼は、咳払いし、服装と違って落ち着いた声で言った。
「とても大事な話なのだ。真剣に聞いてくれ」
真剣にも何も。三人は目を合わせると、少し遠慮がちに言った。
「し、失礼しました……どうしても服装が気になって…」
「私も義虎殿と同じく、服装が気になってしまうのです。なぜゴミ袋を頭に被っておられるのか……」
「申しわけないでおじゃるが、真剣さが足りないのは貴久殿の服装でおじゃるよ……」
貴久は溜息を吐くと。義弘から借りた上着を脱ぎ。大きな黒板に細長い貝殻で字と絵図を記し始めた。
『琥珀刀』
琥珀刀、とは。伝説の聖獣が眠っている特殊な琥珀の刀身、神子島切子の柄、鍔、鞘、で構成された刀である。神子島切子の柄、鍔、鞘は、新種の水晶か新種のガラスに特殊金属を含んだ色ガラスとを重ねて、その色ガラスに様々な日本の伝統文様などを彫りこんだもので。彫られていない着色部分が特殊金属で出来た電子回路になっている。
「この神子島切子は、薩摩切子をまねた彫り方をしていてね。このぼかしっていうグラデーション部分が綺麗なんだぞ。彫り残しの中心から離れるにつれて少しづつ少しづつ色が薄くなっていって……透明な世界に滲んだ色彩がいいんだ。まるで、青い空の中消えていく雪の結晶のように、すうっと消えていく……なんと儚くも美しいことか」
初めて雪を見た南国の子供のように、嬉々として黒板に書いた刀の図に解説をつぎ足す貴久。彫られた文様が何か関係があるのだろうか? と顎に手を当てて思案する義久。その義久の真向かいの義虎は、無邪気な笑顔でその図を見つめた。
「こりゃあいい! 日の出が海に滲むに勝るとも劣らない美しさなんでしょう!」
そうそう、よくわかってくれた! と頷くと。貴久はさらに解説を続ける。
「で、ここに鞘と鍔をぐるぐる巻きで固定している特殊なゴム製のクソ丈夫な青い鎖があってだな。その鎖の端と端をつなぐ、特殊ゴム製の青豚型の南京錠の穴に、水晶のカギを差し込んでひねると、チェーンをつなぐように間に入っていた南京錠がはずれてチェーンがほどけて外れる。これで刀身に鞘を被せたままで使う技を発動出来たり、鞘を外すこともできるんだ」
「カギはどのような形状ですか?」
お兄さん、いい質問だね! と。威勢のいい実演販売の店員の如く、貴久はニヤリと笑い。新たに鍵の絵をサラサラと書く。荒れ狂う波を指でつまんで縦に伸ばしたようなフォルムだ。
「荒れ狂う波を下へ細長く伸ばした形だ。南京錠の穴に差し込む部分先端はは丸に十……島津十字みたいになっている」
ちなみにあと四種類は違う色と文様の鞘と鍔と柄で、鍵も色形が違うから。と一言付け加えると。貴久は手を上げた義久を見た。
「何? 義久?」
「文様や形状がどうこうというのは何か深い意味が関係あるのですか? 義虎殿も川田先生もお忙しいでしょうし、簡潔にお願い致します」
真面目くさった顔で苦言を呈する義久に、これもいい質問だ、と貴久は笑うと。こんどは刀の周りに湯気マークやら太陽やらを書き始めた。
「この鞘の文様に走っている電子回路……小紋回路は、人……っていうか生物全般の体の熱や、体に流れる微弱電流とか、鉱物なら静電気とか、自然現象なら蛍の光とか太陽の光とか雷とか、まぁとにかく色々なエネルギーを溜めた後、そのエネルギーを一気に放出することで、鞘の全面に書かれた文様の必殺技が出せるんだ!! つまり! 晴れてれば太陽の下で、雨なら柄を強く握って自分の体温であっためたり、体の微弱電流を与えてエネルギーを溜めて、エネルギーを一気に放つ鞘なのだ! まぁ紫外線のエネルギーも吸収してエネルギーにするから、雨の日でも最低限の攻撃力はあるけどな。ホラ、窓に干した絵って色あせるじゃん? そのエネルギーだよ。でも夜は弱いから注意な」
「……かなり大雑把すぎる解説なのですが。説明書にはそう書いてあるのでしょうか? 質の悪い翻訳ソフトの意訳のような……」
「古代の遺物だからなのか、説明書も暗号みたいでな。学者のみなさんや川田先生と徹夜で翻訳したんだけど、自然のエネルギーでチャージしまーすぅってことしかわからなかった」
「すまないでおじゃる。今後の課題にするでおじゃる」
ちょっと申し訳なさそうに答える貴久と川田の話を聞いたのか聞いていないのか。義虎は驚き仰け反った。
「ひ、必殺技だとおおおおおおおーぅ!!」
「あ、必殺技って言ったけど、どれくらいの威力かは実験してないからわからないよ。琥珀刀も柔軟性を保つためにスーパーエクセレントゴムの樹液も混ざっているから、切れ味はそんなに良くないかも、人を殺すのはムリかもなぁ。残念残念」
そういう言い方は……と眉間に皺を寄せてヘの字口をする義久と川田へごめんね、と舌を出すと。貴久は細長く青い貝殻で波模様を描いた。
「例えば族長が持つ青鞘の琥珀刀は、新・青海波文様で……雨の日は雨と空中の水分と自分の手の水分を集めて前方へ津波を起こし、風の日は風の波で相手をふっとばしちゃう必ずしも殺(せるわけじゃないかもしれないけど強い)技が出せちゃう! ちょっとお肌が乾燥しちゃうけど気にしないよね! 男の子だもん!」
とにかくなんかすごい刀だろ! とアゴを反らせて黒板を叩く貴久。すごい! と満面の笑みで拍手する義虎。一方、男だろうが女だろうが手や唇がカサカサになったら痛いし、そもそも大丈夫なのであろうか……と眉間に皺を寄せる義久。貴久は弾けるような笑顔で、ココ重要! と花丸マークを書いて解説を続ける。
『危険なので特殊なゴム手袋と、ゴム靴を着用しましょう。無くてもまぁちょっと髪の毛が焦げる程度だから安心設計です』
ほっとしたように義久は長い息を吐き。それを見た貴久は今度は黄色い貝に持ち替えて、琥珀の刀身を描く。少し反りあがった形状のその刀身の中に。貴久はなにやらゴニョゴニョした模様を描く。まるで月の中に住む動物を描く様だ……と自画自賛しつつ。彼は解説を始めた。
「この琥珀には、古代植物、鉱物、生物のほかに、伝説の聖獣が閉じ込められている。その伝説の獣が、鞘から伝わったエネルギーや刺激で目を覚まし、持ち主を助けてくれるんだ! めんどくさかったら刀身をかるーく火あぶりしたり何度も擦るだけでもよい」
「で、伝説の獣!! 朱雀か! 玄武か! 白虎か! 青龍か!」
義虎は拳をぐっと握りしめて立ち上がり、机をバンバン叩いた。
「すげえ! すげえ! 科学と自然の美しき融合だ!!」
一方、義久はまた眉間に皺を寄せた。……刀の大きさを考えると圧縮されて狭い場所にいるということだから、古代の病『エコノミークラス症候群』に罹っているのではないか? 一度出てきたらその後はどうするのか? 連れて歩くのか? エサ代とかはどうするのだろう……そもそも言語は通じるのだろうか……腕を組み唸った彼は。その疑問をすべて貴久に質問した。
「まぁ電気とかエネルギーを受けて圧縮されて琥珀の刀身に収納されたり、逆に呼ばれて出てくるみたいな感じ? 疲れると琥珀に帰っちゃうんだって。で、エサは琥珀の中に入ってる生物を食べる。それがなくなったら、出てくるたびに葉っぱとか上げてくれってさ。言葉は、カギをマイク代わりにすると通じるらしいよ。カギの中の金属の回路が、翻訳機になってくれるんだってさ」
「手順としては、日光や自分の熱などで鞘にエネルギーを溜め、それを一気に放出する必殺じゃない必殺技を使い、それから鞘を外して伝説の獣を呼び出して琥珀刀で戦う、という流れでしょうか。ところで、伝説の聖獣とは? 龍ならホースやメジャーのケースみたいにコンパクトに収納できる籠が欲しいですね」
うんうん頷いていた貴久だが。『伝説の聖獣』という言葉に若干顔を引きつらせ。川田と目くばせしてからもじもじしながら小声で言った。
「せ、聖獣は……レ、レジェンドピッグとか……」
「……家畜じゃねえか!」
失望した顔で椅子にもたれかかり。思いっきり足裏でテーブルを蹴飛ばす義虎。一方、義久はふむ、と頷いた。
「豚なら基本的に清潔ですし、いざという時に焼いて食べれますから良いかもしれませぬ」
「食うのかよ! 一応伝説の家畜だぞ!」
食べるのか。想定外の回答を出す義久に、貴久は慌てて反論した。
「家畜じゃなくて聖獣だ! 聖獣を食べるとはなんと恐ろしい! ま、まぁ豚は残念かもしれないが、レジェンドキャットとレジェンドドッグもいるぞ……」
「おお、猫なら小さな子供が喜びますし、犬ならきっちりしつけをすれば働いてくれますね」
義久は自身の三人の娘と弟の家久を脳裏に浮かべ微かに微笑むと。捨てられた子犬のように項垂れた義虎を宥めた。
「義虎殿は犬が好きだろう」
「梯子で登って乗らなきゃいけねーくらいでかいワンコなんだろ。嫌だ……」
肩を落とした義虎の肩を、貴久は優しく叩いた。
「運動神経のよい義虎殿なら、よっこらしょ、で登れる高さだと思うぞ」
「そうなんですか! それならいいですね!」
本当に良いのか。よっこらしょで登れる高さとはどれ程なのか気にならないのか……と疑念を抱きつつも。義久は、次の問いを発した。
「伝説の聖獣はどのような技を使えるのですか」
天井を見上げて口笛を吹く貴久、目をそらす川田。それでもかまわず義久は淡々と質問を繰り返す。
「もう一度お聞きします。伝説の聖獣はどのような技を使えるのですか」
「……元気な返事とか…かわいい挨拶とか」
「返事とはどういう技ですか?」
雲行きが怪しい……そう怪訝な眼差しをする義久に対し。義虎はそうあってくれ、という願いを口に出した。
「そ、そうか! 挨拶は先制攻撃の技で、返事は相手の技を返すんですよね!」
「いや……その…」
じっと自分を見つめる二人の視線から逃げつつ、貴久は答えた。
「ブッヒーとかそんな感じの、よくある豚の……庶民的な」
義久と義虎は口を閉ざし。冷たく細めた目で貴久を見た。
「と、とにかく琥珀刀っていうすごい刀のお話はしたから、肝心の争奪戦のルールについて解説するぞ!」
『第10回 琥珀刀争奪借り物競争』
現在は火山灰などで埋め立てられて、桜島をリング状に囲む田んぼや村になった錦江湾。そのど真ん中にある桜島河口から数キロ離れたふもとに108本木刀を立て。五本あるという琥珀刀引換券のついた木刀を先に三本以上集めたほうが勝ち、というシンプルなルールである。ちなみに公平を期すため、木刀は島津家と友好関係にある他の一族が責任をもって埋めるという。
「ところで、借り物って何ですか?」
義虎の問いに、貴久はサラサラと絵を描いて答える。
「はずれの木刀の先には、罰ゲームとして持ってくるものが書かれた札がくっついている
。例えばウサギとか」
「あそこの周辺にはウサギなんていませんよ」
「ウサギのぬいぐるみでもなんでもいいんだ。要は、機転と体力と根性という、君主としての資質が試されるんだ」
そういうと、貴久は義弘から借りた服をたたんだ。競技を聞いていて体力自慢の義虎に勝てるのか不安を感じていた義久は、あっ、と口を抑えた。……体力と根性…そうか……義久は腕を組み。うつむいた。この珍妙な服装は、父からのメッセージだったのか……そう思考した彼はすっと顔を上げ。それを見た貴久は義久もルールに納得したと思い、口を開いた。
「ルール説明は以上だ。義虎殿よろしいか?」
はい、と凛々しく答える義虎。一方。
「義久もいいよな?」
「……義弘の方が適任だと思います」
裏返った声を発した貴久は椅子から転げ落ち。義虎は口をぽかんと開けて、思わず義久をマジマジと見つめた。
「よ、義久殿何を言ってるんだ! そりゃあ義弘殿は化け物だが!」
「体力の問題だけではありません。私より義弘の方が人を引き付ける魅力もあります。正直、体力がウエイを占める今回の勝負に勝てる自信がないのです。家族の運命が掛かっているのに勝てぬ戦は出来ません」
「ななな、マイソン、パ、パパはお前の棟梁としての才能ぉカッカカカット」
「い、いきなり何を言うでおじゃるか!」
思いがけない事態に目を合わせてオロオロする貴久と川田。一方。義虎はイライラしたようなため息をはくと、義弘を睨んだ。
「ふざけんな! 今更自信がないも何もないだろ! これはお前の運命なんだから戦えや! ……お前みたいな優柔不断な奴にはぜってーーーーー負けねえからな! ……話も聞いた事だし俺は帰らせていただきます!!」
義虎は立ち上がって一礼すると。ドスドスと大股で床を踏みつける様に歩き。外れそうな程手荒くドアノブを掴んだ。しかし。彼は何を思ったのか、自分の頭を軽く叩いて急停止し。くるりと振り返ると最後にもう一度一礼してから、そっとドアを閉めた。
……村民会館を出て、足元に転がる石を道の隅に蹴飛ばした彼は。ぽつりとひとりごとを言った。
「優柔不断なやつは……俺の方かもしれない」
またため息を吐いた彼だが。この近くに体にいいという富裕草の実のアイスが売っていたことを思い出し。きょろきょろとあたりを見回した。
「あった!」
『富裕草アイス』の登りがある店に速足で入った彼は、これまた速足で買い終えて店から出ると。木製自転車に跨って病院へ向かった。
参考にさせていただいたサイト様等、敬称略
(自分は根気がないのでほぼ流し読みです。そのため小説内では意味を曲解している可能性があります。気になった方はお手数ですがご自身でお確かめください)
小暮仁 コンピュータの発展
URL=http://www.kogures.com/hitoshi/webtext/hs-hard-history-x/index.html
トランジスタとは? 村田製作所
スーパーコンピューター「京」はとてつもなく速い 富士通
http://www.fujitsu.com/jp/about/businesspolicy/tech/k/whatis/system/
理化学研究所 計算科学研究機構
http://www.aics.riken.jp/jp/k/system.html
IT用語辞典
http://e-words.jp/w/FLOPS.html
ギベオン隕石
wikipedia
逆転の発想 二酸化炭素をエネルギーに
http://www.swissinfo.ch/jpn/co2_%E9%80%86%E8%BB%A2%E3%81%AE%E7%99%BA%E6%83%B3-%E4%BA%8C%E9%85%B8%E5%8C%96%E7%82%AD%E7%B4%A0%E3%82%92%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E6%BA%90%E3%81%AB/38371582
ついに人工光合成が可能に?二酸化炭素をエネルギーに変える方法
https://energy.rakuten.co.jp/blog/news/20150202_3246
枠屋
http://www.ikiya.jp/crest/warituke/sippou.html
2076年からきたけど 2014年9月16日に建てられた2ちゃんスレ、dat落ち(過去ログ倉庫にあります、お手数ですが見る方法はご自身でお調べください。)
※確かこのスレでは
酵素で電気を作る、人工の薬が多い、高分子炭素のロボ、宇宙にある武器をよく壊し合っている、
バイオでエネルギー(バイオテクノロジー?)というか生物エネルギー、小さなエネルギーをこまめに作る、
エネルギーを送るのにコード使わない、すべて自然でチャージ、
(植物の生体エネルギー、酵素を使う、光合成のしくみを応用→人口光合成)で発電
または服や窓で必要な時にこまめに発電、脳味噌みたいだけど脳味噌よりシナプスが多くてにすごいコンピューター、その人の細胞でその人の病気を治す、飛行機で宇宙に行く、音やイメージで通信、首輪などの通信の機械
という感じの話が出てきた感じでした。違ったらすみません。
生物(植物)の性質をいかしてエネルギーを作る、すべて自然でチャージ、こまめに発電という話は
現在そのような研究をなされているサイトと様と一緒に参考にさせていただきました。
二酸化炭素が資源に! NHKクローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3365_all.html
夢のクリーンエネルギー「人工光合成」とは
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1507/17/news052.html
植物を超えたか「人工光合成」、太陽電池技術も使う
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1412/10/news050.html
ちょっと教えて! 現代のキーワード 人口光合成 東レ経営研究所
http://www.tbr.co.jp/pdf/reserach/key_a138.pdf#search='%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E5%85%89%E5%90%88%E6%88%90'
オランダの女性たちが発見した奇跡のエネルギー生成 : 生きた植物と生きた微生物と水のコラボレーションが生み出した驚異の発電法 - Plant-MFC
http://oka-jp.seesaa.net/article/421789219.html
水田などから電力を「収穫」する新発電技術、オランダ
http://www.afpbb.com/articles/-/3052066?pid=15986788
植物のパワーで電力供給の可能性を探る
https://wirelesswire.jp/2015/03/21751/
Plant-e
http://plant-e.com/
鹿児島の郷土料理
https://www.kagoshima-shoku.com/kyoudo
スーパープレゼンテーション
2016年1月13日放送分
発電する微生物で燃料電池を作る
http://www.athome-academy.jp/archive/engineering_chemistry/0000001102_all.html
バーク(樹皮)を用いた発酵熱エネルギーの利用~
未使用バイオマスの新しい取組~
http://www.k-rip.gr.jp/news/wp-content/uploads/2011/12/%EF%BC%88%E8%AC%9B%E6%BC%94%E8%B3%87%E6%96%99%EF%BC%89%E5%90%89%E8%89%AF%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC.pdf#search='%E5%BE%AE%E7%94%9F%E7%89%A9+%E5%88%A9%E7%94%A8++%E6%9A%96%E6%88%BF'
リネンで簡単、貫頭衣
http://totomo.net/479.htm
鹿児島県伝統的工芸品 SATSUMA KIRIKO【 薩 摩 切 子 】
http://www.shimadzu-ltd.jp/gift/k_kiriko.htm
いくつかリンクを貼らせていただきましたが、すべての情報の活用等はご自身の責任でお願いします。
例えば
「家族全員の二酸化炭素を溜めると発電出来る、という機械を買わされたけど、後ろに電池入れないと作動しないって書いてある! まだ実用化してないなんてきいてねーぞ!」
とかなっても責任は負えません……。申し訳ありませんがご了承ください。