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7月18日 私と深夜
夜はさみしい気分になる。死ぬ前もそうだったのだろうかと思うが、重要なことしか覚えていないのだ。
私は、本当に泣き虫だったのだろうか。犬が苦手だったのだろうか。足は早かったのか、遅かったのか。自分のことなのに思い出せない。
私は、彼に嘘を吐いた。私は君が何をしなければならないのか知っている。
しかし、言えない。だって私は傍観者なのだ。その運命は君自身の手で知ってほしい。
それは、楽なものではないだろうし、犠牲もあるかもしれない。
君は、それでも前を向いて進むしかないのだ。
君は、自分の運命を憎むだろうな。
さて、私も寝よう。明日が君にとっていい日であることを月に願いながら眠りにつくことにした。