表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
穢れ神と鬼  作者: 山神賢太郎
7月22日
14/43

7月22日 私の運命と君の運命

 今日は義貫に私の運命を知られた。

 いつかは知ることだっただろう。あの仙石楓と会えばいつか知ることだ。

 知られるのが怖かった。

 騙していたと思われるのが怖かった。でも義貫は違った。

 私の運命を悲しんでくれたんだ。私を思ってくれていた。



 初めて、異性に抱きしめられたかもしれない。暖かくて義貫の匂いがした。やはり、あいつも男なんだと少しばかり意識してしまった。



 本当によかった。

 でもその後の義貫は面白かったな。



 凛ちゃんが部屋に入ってきて、泣きながら私を抱きしめている義貫を見られた時は驚いたが、私はあの子には見えないしテトちゃんの姿も見えないから、義貫が変なポーズをしながら泣いてるのを見て相当驚いていた。



 それに、義貫も見られたことにより滅茶苦茶焦っていた。

 あれは大爆笑だったな。



 義貫はまともな言い訳をできなくてただただ、おどおどしてたし、凛ちゃんもなにか変な空気になったのに耐え切れず部屋を出て行ったし、本当に面白かった。



 今日は泣いたり笑ったり、面白い一日だったな。


「アキラそんな窓際でなにを見ているのじゃ」

「なにも見てないよ。ただぼーっとしてただけ。それより、テトちゃん寝ないの? 」

「ワシは神じゃから寝ても寝なくても別に関係ないんじゃ」

「それもそうだ。私も同じだし」

 

 私とテトちゃんは夜が明けるまでたわいのない話をして過ごした。

 友達と話すのは楽しい。

 死んだからここにいて二人に出会えたのだ。複雑だけど、ただ今が楽しければ私はよかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ