表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
On Your Mark  作者: 紗斗美
5/6

§04.Alteration

いつにも増して会話文が無駄に多いです。前回名前だけ出した彼女を登場させてみました。ここで少し紹介:シーラ(女性)しっかりしています。男っぽいです。

刺客に襲われた日の夜に“上”に呼び出され、状況の説明と犯人の特徴について追及された。しかしその対応は意外にもあっさりとしたもので、無事ならばそれでいい、計画に支障が出ない様にとの事だった。

「なんか、心配されてないみたいだな。俺達」

「そんなに今回の突撃は大事か?」

トウヤとケンスケがお決まりの様に休憩室で愚痴っていると、張りのある甲高い声が頭上からした。

「なぁーに、寝惚けた事言ってるのよ!今回の突撃がSランクだって事知らないの?」

腰に手を当て仁王立ちしていたのは髪を高い位置で結えた長身の女性。

「よぅ、シーラ。そんなに大声出す事無いだろ?Sランクなんて“ここ”じゃ当たり前なんだから」

「当たり前?そりゃそーよね!こぉーんなにも強くてハンサムで頼りになるペアが居るんですもの!そもそも、ケンスケは危機的状況であっても危機感が無いのよ!もっとしゃんとしなさい!」

「お前は母ちゃんか」

ケンスケは片耳を塞ぎながら呟くようにボソッと突っ込む。

「トウヤもトウヤよ!どうしてこんなやる気のない男と組んでるの?そろそろペアを変えたりしなぁ~い?」

最後の方を甘ーく伸ばしたのは、きっと自分の魅力を見せつけるため。

「いや、ペアを変えるつもりはない。ケンスケはいざという時頼りになるよ」

「トウヤ…」

隣で涙ぐみながら感動するケンスケを他所にあっそと短く言い放つと、彼女は休憩室を後にした。

「はぁ、だからシーラは苦手なんだよ」

その場を乗り切った二人は疲れの溜め息を深く吐き出した。

「俺も少しそう思ったかも」

ほとほとに憔悴した二人の目に先程シーラが置いていった資料が留まる。手に取ってみると今回の計画の詳細について長々と綴ってあった。

-カルト教団排斥プログラム…聖NOVA'Sの本拠地聖なる街(ホーリータウン)最深部にて行。…その詳細を関係者以外の者に話す事を禁ずる。首謀者はカルゴットと名乗る人物。

「これ、昨日のやつが言ってたな」

「あぁ、ケンスケも憶えてたか。カルゴットね…」

するといつの間にか戻ってきたシーラが驚いた風に言った。

「カルゴットって言ってたの?刺客が?」

「いや、カルゴットと名乗ったわけじゃねぇ。崇拝していたところを見ると下っ端だな。ところでカルゴットって何なんだ?」

サングラスの奥の瞳がシーラを見据える。

「カルゴットは、カルト=ゴットを短縮しているらしいの。カルトはラテン語で“崇拝”、ゴットは英語ね、“神”。だから繋げると“崇拝神”になるの」

「「あ〜」」

意味を理解し納得すると、綺麗に声が重なる。

「ホントに何も知らないみたいね」

「うぃ」

「お~」

「それから…」

続けようとしたシーラの言葉をブザー音が遮る。

「何?」

『予定変更のお知らせを致します。Sランク任務担当の方は準備に取り掛かって下さい。本日の決行となりましたので、30分後に地下車庫にお集まり下さい。・・・』

「今夜かよ」

「なんでまた」

「仕方ないじゃない、ほらほら、準備するわよ」

シーラは些かやる気のないサングラス男と山積みになったプリントの中から手袋を引っ張り出す男を急かすと、集合場所へと向かった。

タイトル訳は「変更」でした。次回から少しだけOn Your MarkのVideoに沿って進めていこうと思います。こんなどうでもいい小説をお読み頂き有り難う御座いました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ